外壁塗装の塗料の種類と選び方
アクリル・ウレタン
アクリル塗料は5年から7年の耐用年数しかありませんが、ウレタン塗料は7年から10年の耐用年数があり、アクリル塗料に比べて耐久性や耐候性に優れています。かつての塗り替え時のスタンダード塗料であり、比較的低コストでありながら性能にも優れた塗料の1つです。
シリコン
シリコン塗料はさらに耐久性に富み、10年から15年の耐用年数が期待できます。
さらに防カビ性や防汚性能にも優れており、性能と価格のバランスに優れたコストパフォーマンスの高い塗料です。近年のスタンダード塗料として人気を得ています。
フッ素
フッ素塗料はほかの塗料に比べて抜群の耐久性を誇り、15年から20年の耐用年数が望めます。
その分、費用はお高めになりますが、長期的に見れば塗り替え回数が抑えられ、長期的に見てコストダウンにつながります。
遮熱塗料
遮熱塗料は太陽光を反射させる作用があり、外壁から室内へ伝える熱エネルギーを遮断する効果が期待できます。
エアコン効率を高めるので省エネや節電に役立ってエコな塗料です。
防火塗料
防火塗料とは塗料に防火性を持たせ不燃・難燃材料を用いた塗料のことです。
日本は木造住宅が多いうえに、地域によっては密集しているところもあるため
延焼のリスクが多いことが問題となっています。
防火塗料を塗布することにより、外部からの延焼のリスクを抑えることが期待できます。
ラジカル制御型ハイブリッド塗料
ラジカル制御型塗料とは外壁に発生する「ラジカル」つまり紫外線等で発生する
”劣化因子”を抑える役割を持った塗料です。
劣化因子を抑えることで外壁塗装の一番の問題である経年劣化を遅らせることができ、
長期にわたって外壁の美観・機能を保つことができます。
ただ他の塗料と比べると多少価格が高くなりますので、お見積もり時には要注意です。
珪藻土塗料
その名の通り塗料に”硅藻土”を含んだ染料です。
効果としては除湿・加湿性能があり、脱臭機能も期待ができます。
質感がマットに仕上がり優しい印象を与えるため、
近年外壁を硅藻土を使用する方が増えて来ています。
表面に凹凸ができ、外部からの衝撃に弱いことがデメリットです。
無機系ハイブリッド
無機系ハイブリット塗料とは、樹脂成分(有機物)があまり含まれておらず
劣化がしにくいため耐久性に優れた塗料です。
不燃性もあり、万が一のときには資産(建物)を守ってくれる期待が持てます。
塗料の性質上、ひび割れを起こしやすく水が入りやすくなってしまうので
木材等の伸縮してしまう素材への塗布はあまり推奨されていません。