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外壁塗装の色選びのポイント

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失敗しない色選びのコツを教えます

色選び
外壁塗装において、色選びは非常に重要です。
色選びはただ自分が好きな色を選べばいい、というものではありません。
家の形や、町との調和、塗料の経年劣化による色の変化など、様々なことを考慮する必要があります。

外壁塗装の塗り替えサイクルを考えると、外壁塗装をした後10年ほどはその色のままになります。長く付き合っていくものだからこそ、後悔のないものにしたいですよね。

今回は、「最新の外壁人気色」や「塗料の選び方」「色見本の確認方法」などのポイントを押さえながら、外壁塗装の色選びを失敗・後悔しないためのコツをお伝えしたいと思います!


【参考記事】
>>外壁塗装の色選びのポイント(実践編)
色選びの具体的な進め方やおすすめカラー、実際の施工例などはこちらの記事でご紹介しています。

まずはイメージの方向性を決める

イメージカラー
色選びをする際には、近隣や自分の家を実際に見たり、写真に撮影するなどをして色のイメージを周りと調和させるのか、目立たせるのかなどの方向性を決めていきます。
最初から○○色!と決めるのではなく、グレー系やブラウン系といった感じで、少しぼかしながら色の雰囲気をイメージするとよいでしょう。かわいいやシンプルなど、理想の印象を言語化するとよりイメージが固まります。

ただ、過度な自己表現は街並みの景観を損なわせることもありますので、可能であれば調和を優先をおすすめいたします。
実際に見た外壁や屋根、サッシやドアの色の組み合わせなどを参考にするのもおすすめです。

仕上がりイメージ例

いろいろな家

・ナチュラルな雰囲気

自然、親しみやすい、穏やかな、素朴、あたたかい、くつろいだ、フレッシュなイメージ

・クラシックな雰囲気

伝統的な、格調のある、安定感のある、上質、重厚、落ち着き、アンティーク、フォーマルな

・モダンな雰囲気

革新的な、都会的な、人工的、理知的、シンプル、スマート、シャープ、メカニック、クール

景観ガイドラインを確認する

市区町村によっては、街の景観を損なわないために外壁などの色を決まりに沿ったものしか使用できない「景観ガイドライン」が定められています。
例えば東京都練馬区では、場所によって 「みどりが映える色彩」、「駐車場を目立たないようにする」、「過度な演出を避ける」などのルールがあります。他にも、京都の一部のコンビニが、定番の色ではなく茶色になっているのは有名ですよね。

外壁の色を塗り替える際には、お住まいの地域に景観ガイドラインがあるかどうか確認しておきましょう。
地域密着型の塗装業者であれば、地元の景観ガイドラインに詳しいので、専門家に相談してみるのも良い方法です。
 

最新外壁塗装人気カラー

塗料メーカーが出している2020~2022年の人気外壁塗装のカラーランキングです。
今もナチュラル系が人気色ですが、最近はチャコールのような濃い目のシックなカラーも人気が上がってきています。
※色味はブラウザ環境により変わります。実際の色味とは異なりますのでご了承ください。
外壁塗装人気色ランキング
 

経年劣化を考慮して選ぶ

外壁カラーと汚れ
白、黒は汚れが目立ちやすいイメージがするかと思いますが、実は赤、青など原色系の色に関しても経年劣化で古びて見える印象になります。
外壁塗装は比較的大きな買い物になりますので、一度塗り替えた後は、気軽に塗り替えをできるものではありません。
その為、10年程同じ色味になることも考慮して色選びをしましょう。

グレー系やクリーム系は汚れが目立ちにくい

外壁の汚れには砂や土埃、煤、黄砂などいろいろなものがあります、これらの汚れは黄土色や薄緑色といった中間色がほとんどです。
なので、中間色に近いグレー系やクリーム系の色の外壁であれば、汚れが付着しても色が同化するので、汚れがあまり目立ちません。

白や黒は汚れが目立ちやすい

反対に、非常にきれいに見える白や黒の外壁は、実は汚れが目立ちやすい色です。
黒のイメージが強い金属系のサイディングボードも、実はキズやちょっとした汚れが全部白く際立ってしまうので、近づいてみると汚れが目立つ傾向があります。

一般住宅の外壁は経年劣化とともに確実に汚れがついてしまうので、できれば汚れが目立ちにくい色にした方が良いでしょう。
それでも白や黒などの色が良いという場合は、白、黒の中でもなじむ色を選び、丁寧に塗装を行う業者にお願いするのがベストです。

発色の良い色は色あせしやすい

色あせ
色あせは、その色そのものよりも材質に大きく左右されます。
塗料の色を付けるために使われいる顔料は、石油と合成した有機顔料と、鉱石や酸化物から作られる無機顔料の大きく2種類に分けられます。
有機顔料は色あせしやすく、無機顔料は色あせしにくいのです。

塗料の色は、赤・黄色・青など原色に近い色の場合、その鮮やかな色を表現する為に有機顔料が使われています。このように、原色に近い色や発色の良い色ほど人工的に作られたもののため色あせしやすい色なのです。
反対に、は自然界の物質から作られた無機顔料を使用した塗料が多く、色あせしにくい色と言えます。

色選びの注意点

「イメージしていた色と違う」といったことにならないように、色選びにおいても気を付けることがあります。

面積効果で印象が変わる

色の違い
※①をベースとして、②は赤色、③は黄色、④は青色をそれぞれ強くした色味
似た色を比べる時、小さい面積で見てもなかなか違いが分かりづらいです。
上の図を見てみると、大きい面積の方が、色の違いが分かりやすくなっていませんか?
このように、面積の大小によって色の見え方が変わることを「面積効果」と言います。

実際にカラー見本などを見て決めた場合も、同じ色でも、面積が広くなると異なる色味や明るさに見えるなど印象が変わります。具体的に言えば、色見本では色が濃く見えた色が実際に外壁に塗ってみると薄く見えてしまうのです。
外壁はとても面積が広いので、この面積効果を考慮して色を選択する必要があります。
イメージする色より少し、彩度(鮮やかさ)と明度(明るさ)を下げて選ぶことがポイントとなります。

また、色見本はできるだけ大きいサイズ(できればA4以上)のものを使って確認するようにしましょう。

光源によっても見え方が変わる

太陽光
色見本を参考にする時はもう一点、光源に関して気をつけるなければなりません。
同じ色でも、蛍光灯と白熱灯と太陽の光で、それぞれ色の感じ方が全く変わってきてしまうからです。 

色見本を部屋の中でご覧になる場合が多いと思いますが、外壁は本来、太陽光に照らされるものです。ですので、色見本は外に出て太陽光に当てながら確認した方が、実際の仕上がりに近い色をイメージしやすくなります。
朝、昼、夜でも見え方は異なりますので、それぞれの時間ごとでも色見本を見てみてください。
ご自宅の外壁に色見本を直接当ててみて、屋根や玄関ドアとの相性も細かく確認しておきましょう。

また、晴れた日の見え方と、雨やくもりのときの見え方もチェックしておくとより良いですね。

艶(つや)の有無でも印象は変わる

外壁塗装は、艶の有無でも印象が大きく変わります。
塗料を選ぶ段階で、艶の有無も考えておきましょう。
色だけではなく、塗装は艶の加減も調整できますので、つやが有りすぎるのが好みではない場合には「7分艶、半艶、5分艶、 3分艶、つや消し」を選ぶ方法もあります。
(※塗料製品によって、艶の選択肢は異なります。)

艶加減による印象の違いは、なかなかイメージが掴めないと思います。実際に艶がある家でイメージに近いカラーの家を見て回るのが良いでしょう。その際は、必ず晴れていて明るい日を選んでください。

また、艶に関しては、技術のある職人が塗装を行わないと、艶むらとなる可能性があります。
 

周りの景観に配慮する

街並み
ご自宅はもちろんあなたや家族のものであり、かけがえのない存在です。ですが、その一方でその町の構成要素の一つでもあります。
ご自身のお好みの色に加えて、町との調和も考えてた色選びをすると、地域に溶け込みやすく、余計なトラブルを回避することが出来ます。

お好みの色がある程度決まったら、お住まいの周りを見てみてください。この機会に自分の町を散歩して、ゆっくり見て回るのもいいかもしれませんね。
まずは「両隣の家」や「道路の向かい側3~4軒の家」の色を確認して、ご自身のイメージする色と周りにある建物とのカラーバランスを考えましょう。

また、ご自宅の立地条件も色選びに大きく関わってきますので、改めて確認してみましょう。
例えば、大通りに面しているなら、よく人に見られますので「汚れが目立ちにくい色」にするのがおすすめです。緑が多い場所であれば「グリーンと調和する色」を選ぶと映えますよね。
 

カラーシミュレーションを利用する

カラーシミュレーションは、パソコンなどでいろいろな色を塗った自分の家のイメージ図を作ってくれる便利なソフトです。
様々なパターンを簡単に比較できるのでとても便利なのですが、これはあくまで参考程度にしてください。

実際の塗料の色と、画面に表示される色はまったく同じ色ではありませんし、ご利用になる機種や、画面の色・明るさ設定などによっても、見え方は全く異なるためです。

ですが、カラーシミュレーションはざっくりとたイメージをつかむにはとても良いツールなので、上手に利用しつつ施工店と打ち合わせを重ねて、理想の色を見つけていきましょう。
 

候補の色が決まったら

その塗料を塗った実際の家を見せてもらう

良いと思える色があった場合は、施工業者に実際にその色を塗った現場を教えてもらうと良いでしょう。
個人情報の問題がありますので、必ず見れるとは限りませんが、もしその現場を見れたなら、以下のポイントに注目して確認してみてください。

 ・どれくらい前に塗装した家なのか
 ・汚れがないか
 ・塗料の飛び散りがないか
 ・色あせがないか
 ・期待耐用年数の割に劣化していないか
 ・塗りむら・塗り残しがないか

「試し塗り」で確認する

試し塗り
全ての塗装業者で対応しているわけではありませんが、正式に工事の契約をしたら、選んだ塗料で自宅の外壁に「試し塗り」(試験塗りとも言われます)を行ってくれるケースがあります。
実際に塗ってもらって色を確認できるわけなので、色選びのミスを限りなく抑えることができるでしょう。 

試し塗りはある程度の範囲の大きさがないと判断出来ないので、1㎡以上は塗ってもらいましょう。
そして、試し塗りした箇所を、天気の良い日、悪い日にそれぞれ朝・昼・夜の見え方を確認してみてくださいね。
そうすることで、実際に塗られた外壁がどう見えるのかを掴むことができます。

中塗り後に塗った色を確認する(有償)

中塗り後
外壁塗装では、多くの場合は下塗りの後に上塗り塗料を2回塗ります。
その上塗り塗装の1回目(中塗りとも言います)が終わったら、一度足場を覆うシートを外してもらって全体を見るという方法もあります。
ここで、どうしても気に入らなかった場合は、上塗り塗料を別な色に変えてもらうことも可能です。

ですが、塗料の相性があるので、変更後の塗料も同じ塗料の色違いである必要がありますし、中塗りの色が濃くて上塗りが薄い場合は色身が変わってしまう可能性があります。
一度シートを外してまた付け直す手間があるので、その分の工賃が別途かかります。
それでも色には絶対に後悔したくない、という場合は、このような方法も一つの手です。

この方法は通常の塗装工事と比べて大きく工事内容が変わってしまうため、対応してくれる塗装店とできない塗装店とありますので、希望する場合は必ず事前にその旨を伝えておきましょう。
 

まとめ

まとめ
外壁塗装における色選びについて、失敗しないためのコツをご紹介しました。

色選びではご自身の好みはもちろん、町全体や周囲との調和も大切です。
また、10年ほどはその色の外壁と過ごすことになるので、経年劣化による変色も考えなくてはなりません。

最近の人気カラーをおさえることで、イメージがしやすくなります。
グレー系やクリーム系は汚れが目立ちにくく、発色の良い色は色あせしやすいです。
白と黒は色あせしにくい反面、汚れは目立ちやすいです。

色を選ぶ際は、大きな色見本を使い、太陽光に当てて、天気がいい日と悪い日ぞれぞれの朝、昼、夜の見え方をチェックしましょう。

最終的にどんな色や塗料にするかは、経験豊富な業者ときちんと相談しながら決めることも大切です。
プロならではの視点で、おすすめの塗料や色の相性など教えてもらえます。

外壁は立派な家の顔です。
簡単に塗り替えできるものではないため、じっくり時間をかけて、ぜひ納得のいく色を選んでくださいね。


【参考記事】
>>外壁塗装の色選びのポイント(実践編)
色選びの具体的な進め方やおすすめカラー、実際の施工例などはこちらの記事でご紹介しています。
 

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