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屋根材の種類と屋根塗装方法

あなたの家の屋根材が何か分かりますか?

住宅街
屋根材にはさまざまな種類があって、それぞれにメリットとデメリットが存在しています。

屋根は多くの紫外線を浴び、雨や風にさらされる、お住まいの中でも最もダメージを受けやすい部分です。
普段目にする機会が少ないことから、気づいた時には劣化がかなり進行していたというケースもあります。

外壁塗装とセットで行われることも多い屋根塗装。
今回は、様々な屋根材の種類や素材別の塗装方法、屋根塗装で使用される塗料の種類や特徴などを紹介します。
また、屋根材の中には「塗装できない」ものもあるのです。そういった屋根材の見分け方、メンテナンス方法などもあわせて紹介しますので、屋根塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
 

屋根材は大きく分けて4種類

屋根材は、その素材から大きく4種類に分類されます。

 ・粘土系
 ・スレート系
 ・セメント系
 ・金属系
【参考記事】
>>いろいろな屋根の形
 

粘土系

瓦(和瓦・洋瓦)

瓦
粘土を高温で焼成して作った日本の伝統的屋根材です。
耐久性が高く、塗り替えの必要がありません。
陶器瓦の耐用年数は50年以上ですが、破損がない限り繰り返し使うことが可能です。
陶器瓦の屋根に瓦のずれ、破損、棟の崩れが見られた場合は、メンテナンスの時期がきています。

ほかの屋根材よりも重く、厚みもあるため、遮音性、断熱性、耐熱性に優れています。
ネックとなるのはその重さで、耐震性を考慮した工事仕様が必要になります。

メリット

耐用年数が非常に高い
再塗装が不要
再利用が可能

デメリット

重い。建物に高い強度が必要
他の屋根から変えづらい
施工費用が高い

施工費用

1㎡あたり9,000円~16,000円

陶板

陶板
屋根材としての陶板とは日本瓦と同様の素材を軽量化したもので、建物の耐荷重の理由などで重い瓦を使用することができない場合でも使うことができます。

陶板屋根の耐用年数は50年以上です。
陶板屋根に瓦のずれ、破損、棟の崩れなどが見られた場合は、メンテナンスの時期が来ています。

メリット

陶器瓦より軽い
再塗装が不要
耐用年数が非常に長い 

デメリット

陶器瓦より価格が高い
スレートや金属系に比べると重い 

施工費用

1㎡あたり16,000円~
 

スレート系

化粧スレート

スレート屋根
化粧スレートとは、セメント成分に繊維質の材料を混ぜて薄く加工した後に着色塗装した屋根材です。
メーカーや業者によっては「コロニアル」や「カラーベスト」という別名で呼ぶこともあります。

スレート屋根の耐用年数は25~30年、長くても40年弱です。
スレート屋根にカビやコケの発生、退色、割れ、棟の釘の緩みなどが見られたらメンテナンスが必要です。

雨漏りなどの心配なく済み続けるには、5年おきにひびのチェック・補修を行うことをおすすめします。

メリット

価格が安い
色やデザインが豊富
対応できる業者が多い
 

デメリット

こまめなメンテナンスが必要
気候や人の重さで割れやすい
乾きにくくコケや藻が生えやすい
 

施工費用

1㎡あたり4,000円~8,000円

天然スレート

天然スレートとは、天然の岩石である粘板岩を使用した屋根材のことをいいます。岩石そのものが何万年もの年月を経過したものなので、割れない限り長寿命な屋根材といえます。

スレート屋根の耐用年数は30年以上です。
スレート屋根にカビやコケの発生、退色、割れ、棟の釘の緩みなどが見られたらメンテナンスが必要です。

雨漏りなどの心配なく済み続けるには、5年おきにひびのチェック・補修を行うことをおすすめします。

メリット

耐用年数が長い
塗装のメンテナンスが不要
素材の重厚感や高級感がある
 

デメリット

割れやすいため加工しにくく耐震性も低い
費用が高額
施工可能な業者が限定される
 

施工費用

1㎡あたり10,000円~30,000円
 

セメント系

アスファルトシングル

アスファルトシングル
アスファルトシングルは、不燃布やガラス繊維であるグラスファイバーにアスファルトを塗布した後に表面に細かな石粒(砂)などを施して、アクリル樹脂で固めて仕上げた屋根材です。
欧米などでは多く使われていますが、日本ではここ10年間で普及した比較的新しい屋根材のひとつです。

アスファルトシングル屋根の耐用年数は20年~30年です。
アスファルトシングルに剥がれ、浮き、藻やコケなどが見られた場合はメンテナンスが必要です。

メリット

防水性・防音性が高い
価格が安め
重量が軽め
 

デメリット

強風で剥がれることがある
乾きにくくコケや藻が生えやすい
施工できる業者がまだ少ない
 

施工費用

1㎡あたり3,500円~12,000円

セメント瓦

セメント瓦とは、セメントやコンクリートと砂を使って成型した瓦のことで、「コンクリート瓦」「モニエル瓦」「プレスセメント瓦」とも呼ばれます。
ほぼ同じ形に仕上がり焼きムラがないため、商品によるバラツキが少ないのが特徴です。ただし吸水性が高いセメントやコンクリートを主原料としている分、塗装によるメンテナンスが不可欠になります。

20~30年ほど前までは主流な屋根材でしたが、より軽くて安いスレートが登場したため、近年ではあまり使用されていません。

セメント瓦の屋根の耐用年数は30年です。
セメント瓦にコケ、退色、塗膜の剥がれ、ズレ・脱落などが見られたらメンテナンスが必要です。

メリット

陶器瓦より費用が安い
断熱性が低い
遮音性が低い
 

デメリット

陶器瓦よりも耐用年数が短い
ほぼ生産終了
経年で塗装が必要
高重量なため耐震性が低下 

施工費用

1㎡あたり6,000円~8,000円/㎡
 

金属系

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンを組み合わせた合金でメッキを施した薄い鉄板です。
同じ金属系のトタンの最大のデメリットだった“錆びやすさ”が大きく解消されており、耐久性が格段に向上しています。 
金属系の屋根材の中では最も人気が高く、現在リフォーム工事では多くの住宅の屋根材として採用されています。

ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は30~40年です。
ガルバリウム鋼板にサビ、穴あき、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です。

メリット

耐用年数が長め
防水性・防火性が高い
軽量で耐震性が高い
勾配の少ない屋根にも対応
 

デメリット

断熱性・遮音性が低い
キズやへこみに弱い
 

施工費用

1㎡あたり6,000円~12,000円

ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板の表面に細かな石粒を吹き付けたもので、紫外線で劣化しない鉱物などの細かな粒を吹き付けることで耐久性を向上させています。
このコーティングにより、ガルバリウム鋼板の弱点だった遮音性・断熱性の低さが解消されています。

ジンカリウム鋼板屋根の耐用年数は30年~40年です。
ジンカリウム鋼板屋根に、石粒の剥げ、浮き、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です。

メリット

遮音性、断熱性が高い
再塗装がいらない
サビや紫外線に強い
 

デメリット

ガルバリウム鋼板よりは重い
石粒が剥がれ落ちてくる
価格が高め
 

施工費用

1㎡あたり8,000円~14,000円

トタン屋根

トタン屋根
トタンとは、日本に古くからある屋根材のひとつで、亜鉛で鉄をメッキ加工した鋼板のことをいいます。
日本瓦よりも安価で施工期間も短いため、戦後から広く全国に普及しました。
現在はより錆びにくい「ガルバリウム鋼板」が登場したため、あまり目にしなくなりましたが、東北や北海道などの積雪の多い地域では現在でも使用されています。

トタン屋根の耐用年数は10~20年です。
トタン屋根にサビ、穴あき、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です。

メリット

施工費用が安い
軽量で耐震性が高い
DIYでも扱いやすい
 

デメリット

耐用年数が最短クラス
サビが発生しやすい
断熱性が低い
遮音性が低い
 

施工費用

1㎡あたり5,000円~6,000円

銅板屋根

銅版は、古い日本家屋や寺社仏閣などで用いられてきた伝統的な屋根材です。
銅板は厚みによって耐用年数に差があり、一般的に屋根には0.4mm厚以上のものを使用します。
メンテナンスいらずで長耐用なこと、年月を経てで味がでることが魅力ですが、価格が非常に高いこと、対応業者が非常に少ないことから、住宅にはあまり使用されていません。住宅に使用する場合は、玄関部分の屋根などに部分的に使われることが多いようです。

銅板屋根の耐用年数は60年以上です。
以前は100年近くもつと言われていましたが、近年は酸性雨の影響で銅板に穴があいてしまう事例が時々見られます。
銅板屋根に穴あき、ズレや浮きなどが見られたらメンテナンスが必要です。

メリット

耐用年数が最長クラス
サビても悪影響がない
塗装が不要
軽量で耐震性が高い
古くなると味が出る
 

デメリット

施工費用が非常に高い
対応業者がほぼいない 

施工費用

1㎡あたり25,000円
 

屋根塗装が必要な屋根材

屋根
塗装が必要な主な屋根材は以下の4種類です。

 ・スレート屋根
 ・セメント瓦
 ・トタン屋根
 ・ガルバリウム鋼板

スレート屋根の塗装方法

スレート屋根は徐々に防水性や耐水性が落ちてくるため、コケや色あせを感じてきたら屋根塗装を検討しましょう。

スレート屋根の塗装手順

①高圧洗浄でコケなどの汚れや古い塗膜を洗い流す
②鉄部のサビを落とし、ひび割れ部分を補修する
③鉄部にさび止めを塗る
④下塗り塗装(シーラー等)をする
⑤タスペーサーを取り付ける
⑥中塗り塗装、上塗り塗装をする

セメント瓦の塗装方法

セメント瓦はセメントと砂でできた瓦のため、屋根材自体に防水性がなく、防水性を塗装に依存しているため、定期的な塗装メンテナンスが必要となります。
劣化すると「チョーキング」が起こります。チョーキングの他、色あせや変色があったら、塗膜の劣化が進行しているサインです。早めの塗り替えをおすすめします。

セメント瓦の塗装手順

①高圧洗浄でコケなどの汚れや古い塗膜を洗い流す
②下地調整や下地補修(クラック処理やシーリング工事、破損瓦の交換など)を行う
③補修しない部分を養生する
④下塗り塗装(シーラー等)をする
⑤中塗り塗装、上塗り塗装をする

トタン屋根の塗装方法

トタン屋根は、ベースが金属なので、塗装が必要な素材です。サビが発生しやすいため、サビを取り除くケレン作業をしっかり行ってから塗装します。

セメント瓦と同様に、塗料が劣化すると顔料が白く粉っぽくなる「チョーキング」現象が起こります。トタンの表面を触って白っぽい粉が手についたら、チョーキングが起こって塗料が劣化したサインです。

チョーキングや変色、退色が見られる場合や、コケやカビが生えた場合は速やかに塗装を行いましょう。放置すると屋根材自体が劣化して屋根の葺き替えが必要になるなど、費用が大きくかかる恐れがあります。

トタン屋根の塗装手順

①ケレン作業を行う
②補修しない部分を養生する
④下塗り塗装(さび止め処理)をする
⑤中塗り塗装、上塗り塗装をする

ガルバリウム鋼板の塗装方法

ガルバリウム鋼板は、トタンと同じ金属素材の屋根ですが、トタンよりも腐食に強く耐用年数が長いです。
ガルバリウム鋼板はサビに強い素材ですが、それでも劣化は進行していきます。塗装が劣化したまま放置すると屋根材全体が劣化する原因となります。
塗料の色あせやサビがあれば屋根塗装を検討しましょう。

ガルバリウム鋼板の塗装手順

①ケレン作業を行う
②補修しない部分を養生する
④下塗り塗装(さび止め処理)をする
⑤中塗り塗装、上塗り塗装をする
 

屋根塗料の種類や費用相場

屋根塗装
現在、屋根塗装に使われる主な塗料は以下の4種類です。

 ・ウレタン塗料
 ・シリコン塗料
 ・フッ素系塗料
 ・無機塗料
耐用年数 1㎡あたりの単価
ウレタン塗料 7~10年 1,800~2,000円
シリコン塗料 10~15年 2,000~3,000円
フッ素塗料 15~20年 3,000~4,800円
無機塗料20~25年5,000~6,000円
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

【参考記事】
>>外壁塗装の塗料の種類と選び方
 

注意! 塗装できない屋根材

注意
屋根材の中には「塗装できない屋根」があります。
それらのほとんどは、2000年前後に製造された、「ノンアスベスト切り替え時期の製品」です。

一昔前の屋根材には強度が高くなることからアスベスト(石綿)が含まれていました。
しかし、アスベストは2006年に健康への悪影響が確認され、使用が禁止されました。そこで誕生したのが「ノンアスベスト屋根材」です。
ノンアスベスト、つまりアスベストを含まない屋根材のことで、各建材メーカは、アスベスト使用の禁止を受け、こぞってノンアスベスト商品の開発を進めました。

しかし、アスベストを抜いた分強度が低くなり、特に切り替え当初の製品は強度に問題があるままのノンアスベスト屋根材は流通してしまいました。
問題の製品はいくら塗装しても強度が保てず劣化を止められません。つまりこのような屋根は、塗装しても意味がない=「塗装できない屋根」です。

これからご紹介する7つの商品は、代表的な「塗装できない屋根」です。
ここに当てはまっていないか確認してみましょう。

パミール

パミール
  • 製品名:パミール
  • メーカー:ニチハ株式会社
  • 製造期間:1996~2008年
パミールは、アスベスト使用禁止前の1996年に発売された屋根材で、塗装できない屋根の代表的な存在です。
実際に使用している住宅数もかなり多いとされています。
経年劣化によってミルフィーユのように層状にパリパリと剥がれてくる(層状剥離)という問題点が発生しました。

軽量で施工性に優れるといったメリットがありますが、8~10年で特に劣化が進み、塗装をしても屋根材自体が剥がれてしまうので、塗る意味が全くありません。
工事費用が無駄になるだけですので、絶対に塗装しないでください。

また、メーカーのニチハ株式会社は、パミールを固定する際に耐食性表面処理が施されたラスパート釘の中の一部に、メッキ層不足の釘が混入されていた、と発表しています。
被膜の薄い釘は通常よりも錆び・腐食を起こしやすく、急に屋根材が落下する、といった報告もされています。

レサス

  • 製品名:レサス
  • メーカー:松下電工株式会社(現:KMEWケイミュー株式会社)
  • 製造期間:1999~2006年
レサスは、アスベスト使用禁止前の1999年に発売された屋根材で、アスベストの代替材として開発されましたが経年劣化によってひび割れや欠けが発生しやすいという問題が発生しました。
塗装を行うと劣化が加速し、さらにひび割れが大きくなったり落下する可能性があります。

材質はセメント質繊維板で、軽量で施工性に優れていますが、強度が低く、屋根の点検で上を歩くだけで割れてしまう、という問題点があります。細かなひび割れや、扇型に大きく割れるような欠損が多く発生します。

そんな状況の上から塗装を施しても当然強度自体は戻せないため、メンテナンスとして塗る意味がありません。
塗り替えよりも、必要なのは張り替えになります。

シルバス

  • 製品名:シルバス
  • メーカー:松下電工株式会社(現:KMEWケイミュー株式会社)
  • 製造期間:2001~2003年
シルバスも松下電工の商品で、レサスの上位商品として発売されました。しかし、レサスと同様に耐久性に問題があり、ひび割れ、欠損が多く発生してしまいます。 そのため、3年ほどで製造販売は終了になりました。

シルバスは大きなスリットが入っており、デザイン性に優れているのですが、スリットが入っている分、一層割れやすいと考えられます。
通常のスレートに必要な「縁切り」や「タスペーサー」の作業でも割れが起きやすく、劣化が進んだ屋根材の上からの塗装は、全く意味がないので推奨されていません。

コロニアルNEO

  • 製品名:コロニアルNEO
  • メーカー:クボタ株式会社(現:KMEWケイミュー株式会社)
  • 製造期間:2001~2008年
コロニアルNEOは2001年に発売されたクボタ(現・ケイミュー)の人気屋根材で、現在最も普及している屋根材「カラーベストシリーズ」の商品です。セメント質繊維板で、豊富なカラーバリュエーションを持ちます。

アスベスト使用禁止後に代替品として開発されたましたが、細かなひび割れや先端の劣化、崩れが起きやすく、10年を超えるとその範囲は全面に広がります。
屋根材の劣化を放置したままだと、屋根材の下部の防水シートに紫外線や雨風が直接影響し、雨漏りがしやすくなってしまいます。

ただ、コロニアルNEOは他の屋根材と比べて不具合の報告が少なく、まだ築年数が浅いお家であれば状態によっては塗装で補強ができる場合もあります。
信頼できる施工業者に相談して、点検してもらってみてください。

アーバニーグラッサ

  • 製品名:アーバニーグラッサ
  • メーカー:クボタ株式会社(現:KMEWケイミュー株式会社)
  • 製造期間:2001~2005年
アーバニーグラッサは、通称”アーバニー”と呼ばれることもあるクボタの屋根材です。うろこのように入り組んだデザインが特徴で人気を集めたものの、強度が低く、細かなひび割れや欠損が多く発生します。

屋根材の先端部が割れてそのまま滑落してきた、という事例も少なくありません。劣化した屋根材は、塗装をしようと屋根の上を歩いただけでパキパキと割れてしまうほどもろくなっているので、放置は大変危険です。

アーバニーグラッサを使用し劣化した屋根材は、部分差し替えや補修がしにくいため、塗装による補強は期待できないためおすすめしません。

ザルフグラッサ

  • 製品名:ザルフグラッサ
  • メーカー:クボタ株式会社(現:KMEWケイミュー株式会社)
  • 製造期間:2001~2005年
ザルフグラッサもクボタの製品で、コロニアルNEOとよく似た形状をしています。こちらの方がスリット幅がやや広いデザインです。

アスベストを使用しない「ノンアスベスト屋根材」ですが、2004年に定められた規定をクリアするため、長期における耐久性のデータがないまま製造・販売されました。

ザルフグラッサは高級感あるデザインで、耐候性に優れているとされていましたが、ひび割れが多く発生し、劣化が進むとパミールのようにミルフィーユ状の層状剥離がみられる場合もあります。
特に両端部分がひび割れ、欠落しやすいです。

ひび割れや剥離がみられるをザルフグラッサ使用した屋根材に、塗装を施してもあまり意味はなく、工賃や手間が無駄になってしまいますのでおすすめしません。

セキスイかわらU

  • 製品名:セキスイかわらU
  • メーカー:積水屋根システム株式会社
  • 製造期間:1990~2007年
セキスイかわらUは、大手ハウスメーカーの積水グループの住宅で長く使われていた屋根材です。U瓦とも呼ばれます。
1990年以前から販売されていましたが、1990年からノンアスベストに切り替わっています。2013年まで販売されていたので、現在以降からメンテナンスを考える方も少なくないでしょう。

セキスイかわらUは軽量で施工性に優れている一方、表面のひび割れ、塗膜の剥がれが発生するのが特徴です。
表面の色褪せも目立ちますが、塗装前の高圧洗浄のときに表面がさらに剥がれ、素地がむき出しになってしまうため、塗装しても強度が保てません。
表面だけではなく、屋根材そのものの強度の不足も、塗装ができない理由の一つです。
 

塗装できない屋根材の見分け方

チェック
塗装出来ない屋根材の特徴は、以下の通りです。

 ・色褪せが激しい
 ・表面にひび割れや欠損が多数ある
 ・屋根材先端から材料が剥離している

これらの状態がすべてに当てはまり、屋根全体に劣化症状がみられた場合、「ノンアスベスト屋根材」である可能性が高く、塗装出来ない屋根材かもしれません。

また、上記でご紹介した屋根材以外でも、塗装しても強度が保てないほど、屋根の経年劣化が進んでしまった場合は、塗装できない(塗装しても意味がない)ことがあります。
どんなに良い屋根材でも、適切な時期にメンテナンスをしなければ劣化が進んでしまうからです。

 ・ひび割れ・欠損が多い
 ・前回の塗膜が酷く剥がれている
 ・下地が傷んでいる

このような症状が出ている場合は、要注意です。

素人が屋根に上り、確認するのは危険です。必ず専門業者に点検を依頼しましょう。

ひび割れ・欠損

ひび割れ
屋根全体に多数のひび割れがある状態だと、屋根が弱っているため塗装はおすすめしません。

数か所程度のひび割れなら補修して塗装することができますが、見渡して一面に発生しているくらい劣化が進んでいると、塗装では強度を保つことができないでしょう。

塗膜剥離

塗膜剥離
以前の塗装の品質が悪いと、全体的に膨れや剥がれが起こることがあります。
塗装するためには非常に丁寧に高圧洗浄したり、手作業で削り落としたりして、表面を整えなければなりません。

また、剥がれ箇所からずっと水が染み込み続けていると、いくら表面を整えたところで屋根材が弱ってしまっているので、結局塗装はおすすめできません。

下地の傷み

下地の劣化
メンテナンスをせずに放置していると、表面の屋根材だけでなく、その下にある下地や防水シートも弱っていきます。
すでに屋根から雨漏りしていた場合は、塗装では対処できないことがほとんどです。

また、トタンなどの薄い屋根材だと、点検で上を歩くだけでフカフカとした感触がして、中の木材が傷んでいるのが分かることがあります。 

このような状態は、特に20年以上何もメンテナンスしていないと起こる可能性が高いです。
こうなる前に点検しておけば、塗装で済ませることができることがほとんどです。時期を逃したせいで余分な費用がかかってしまった・・・とならないように、早め早めに点検しておきましょう。
 

塗装できない屋根のメンテナンス方法

これまでに述べた通り、1990年代〜2005年くらいまでに流通された「ノンアスベスト屋根材」には塗装ができないものが多いです。
また、劣化を長期間放置してしまい、塗装できなくなってしまった屋根もあります。
そのような「塗装できない屋根」をメンテナンスするには、どのような方法があるのでしょうか。

屋根塗装が出来なかった場合の選択肢は二つあります。

 ①カバー工法(重ね葺き)
 ②葺き替え(交換)

です。

カバー工法

カバー法
近年、非常に事例が多くておすすめなのは「カバー工法(重ね葺き工法)」です。 

カバー工法とは、既存の屋根に新しい屋根材を被せることで屋根の耐久性を向上させ、長期間にわたってその性能を保持することを目的としています。
屋根材はガルバリウム鋼板を使用することが多く、耐久性・耐熱性・軽量性に優れた屋根が期待できます。

また、ガルバリウム鋼板は塗り替えの頻度もそう多くなく、定期的な錆などの点検をすれば、メンテナンスに掛かる費用も安く抑えられるでしょう。

カバー工法は葺き替え工事と比べ、屋根材の撤去処分費がないため、約20~30万円ほどが安くなります。
耐久性は使う屋根材によって多少変わりますが、20~40年ほど持つものが一般的です。
こちらは葺き替え工事と年数は変わりませんので、同じ年数で安い分とてもお得です。

葺き替え

葺き替え
屋根材の劣化が進み、屋根の剥がれや割れから水が侵入し、雨漏りを起こしていたり、屋根の下地まで湿気を帯びて傷んでいた場合は、「葺き替え工事」をしましょう。カバー工法では水分を内部に閉じ込めてしまうので向いていません。

屋根材の葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去し、全面的に新しい屋根材に葺き替えることを指します。
屋根材のさらに中にある下地板も補修・交換して、屋根を全面的に葺き替えるので、カバー工法と比べ費用は高額になりがちですが、耐震性・防水性・断熱性を高めるには大きなメリットがあるといえるでしょう。

使える屋根材はカバー工法のものと特に変わりはありませんが、新しい素材は今の屋根より軽いことがほとんどですので、屋根全体が軽くなり、耐震性が高まるというメリットがあります。
 

まとめ

まとめ
屋根材は大きく分けて4種類あります。

 ・粘土系(瓦、陶板)
 ・スレート系(化粧スレート、天然スレート)
 ・セメント系(アスファルトシングル、セメント瓦)
 ・金属系(ガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、トタン屋根、銅板屋根)

その中で、塗装が必要な屋根材は以下の4種類です。

 ・スレート屋根
 ・セメント瓦
 ・トタン屋根
 ・ガルバリウム鋼板

また、屋根材の中には「塗装できない屋根」があります。
屋根塗装が出来なかった場合の選択肢は二つあります。

 ①カバー工法(重ね葺き)
 ②葺き替え(交換)

住宅の屋根材といえば「瓦」か「トタン」だった時代と比べて、最近は屋根材の種類が本当に豊富になりました。
スレート屋根でも工場で塗装される塗料のグレードによって耐久性が大きく変わってきます。
ガルバリウム鋼板も、フッソ加工されたもの、遮熱加工、石粒を吹き付けたジンカリウム鋼板など、様々です。

屋根塗装をする際は、素材ごとに気を付けるポイントが異なります。
ご自宅の屋根材が何なのか、どのようなメンテナンスが必要なのかをしっかりと把握して手入れをし、大切な住まいをより長く守っていきましょう。
 

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