外壁塗装の水性塗料と油性塗料の違いは何?
水性塗料と油性塗料ではどちらがおすすめ?
外壁塗装をする際に、最近では業者から水性塗料を勧められたという人が多いのではないでしょうか。
外壁塗装で使用する塗料には、大きく分けて「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があります。
「水性塗料」と聞くと、なんだかすぐ落ちてしまいそうなイメージがありませんか?
水性塗料の耐久性はどうなっているの?
水性だったら、水で溶けるんじゃないの? 雨でも大丈夫?
こう思いますよね。
確かに一昔前までは外壁塗装といえば油性塗料が主流で、水性塗料と油性塗料では塗膜の耐久性に大きな差がありました。
しかし最近では、油性塗料に引けを取らない水性塗料も数多く開発されており、塗装業者でも積極的に水性塗料を採用しています。
外壁塗装において、今や水性塗料が主流になりつつあるのです。
そこで今回は、外壁塗装における水性塗料と油性塗料の違いとメリット、どちらを選べば良いのかを判断するポイントなどを解説していこうと思います!
目次
1. 塗料の主な成分
1-1 樹脂
1-2 顔料
1-3 溶剤
1-4 添加物
3. 水性塗料と油性塗料の違い
3-1 水性塗料
3-2 油性塗料
5-1 メリット
5-2 デメリット
6-1 メリット
6-2 デメリット
8-1 機能性で考えるなら油性塗料
9-1 外壁の素材に合った塗料を選ぶ
9-2 周辺環境や施工時期を考慮する
9-3 施工業者とよく相談して決める
10. 塗料の主流は水性塗料へ
10-1 水性塗料と油性塗料の使用割合
10-2 水性塗料でも長寿命な塗料
11. まとめ
塗料の主な成分
塗料の主な成分は「樹脂」「顔料」「溶剤」の3つです。
塗装した後「樹脂」「顔料」は塗膜となって外壁を保護する成分となり、揮発する「溶剤」とに分かれます。
また、この3つの主成分以外に塗膜にツヤや弾性などの機能を追加するために「添加剤」も入っています。
「樹脂」「顔料」「添加物」は固体なので、そのままでは外壁や屋根に塗ることはできません。そこで、液体である「溶剤」で溶かし、塗りやすい状態に加工しているのです。
樹脂
塗料の主成分である「樹脂」は、耐久性を持たせる役割を担っています。
つまり、含まれる樹脂によって塗料のグレードと耐用年数が決定されるのです。
顔料
顔料は塗膜に色を付けるための成分です。
エナメル塗料とクリア塗料があります。
溶剤
「溶剤」は、塗料を塗りやすくするために、樹脂を溶かす希釈剤(薄め液)です。
油性塗料は有機溶剤であるシンナーで、水性塗料は水で成分を溶かしています。
添加物
「添加剤」は、塗膜の性能を向上させるために、さまざまな機能を追加するための成分です。
多くのメーカーが添加剤を開発しており、代表的な添加剤は次の通りです。
・艶消し剤:塗膜の光沢度を下げる
・界面活性剤:表面張力の低下を防止する
・たれ防止剤:塗料の流れ落ちを防止する
・消泡剤:乾燥後の気泡跡発生を防止する
・色別れ防止剤:顔料混合で生じる色むらを防止する
・防腐剤・防カビ剤:塗膜の腐食などを防止する
・可塑剤:塗料の柔軟性・付着力を向上させる
・皮張り防止剤:塗料貯蔵中に表面に発生する皮を防止する
・レベリング剤:塗膜の流動性を確保する
塗料の耐久性・価格は「合成樹脂の種類」によって変わる
先述した通り、塗料は主に「樹脂」「顔料」「溶剤」 で構成されており、この内の主成分である「樹脂」の種類によって、塗料のグレードと耐用年数を決定します。
樹脂は主に4種類あり、『アクリル < ウレタン < シリコン < フッ素』の順に耐久性や価格が高くなります。
塗料の耐久力を比較する際には、水性か油性かということよりも、樹脂の種類を参考に選ぶと良いでしょう。
また、塗料にはそのまま使用する「1液型」と、使用時に硬化剤を混ぜる「2液型」とがあります。
詳しくは後述しますが、2液型のほうが手間がかかり対応できる業者が限定される一方で、密着力が非常に高く、耐久性も良いという特徴があります。
水性塗料と油性塗料の違い
希釈剤で薄めた塗料を塗って乾燥させ、蒸発させることにより、顔料で着色し、さらに合成樹脂の力で壁などを保護する効果を発揮できます。
水性塗料と油性塗料の大きな違いは、この希釈に使用する溶剤にあります。
水性塗料は水で希釈するのに対し、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使用して希釈します。
この違いによって、両者の特性や使い勝手が大きく変わってくるのです。
外壁塗装の塗料選びでは、それぞれの特徴を踏まえて検討することが重要なポイントです。
水性塗料
水で希釈する
水性塗料の場合は、水が蒸発して乾燥し塗膜が形成されていきます。
水が蒸発するので、油性塗料のシンナー臭とは異なり強い臭いはしません。
近隣に大きく影響を与えることもなく、ご家族や塗装工事をする職人にも優しいです。
油性塗料
有機溶剤で希釈する
塗装した時に、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤が揮発し塗膜が形成されます。
その際にシンナーのきつい臭いが発生し、塗装工事の最中は近隣に異臭で迷惑をかけてしまうこともあります。
また、仕上がった後も数日は臭いが残ります。
水性塗料は水で溶ける? 耐久性は大丈夫?
水性絵の具をイメージすると、水性塗料も水に溶けるのでは、と思われるかも知れません。しかし、そんなこと全くなく、水性塗料は乾燥すれば油性塗料と仕上がりは変わらず、塗膜が雨を弾きます。
ただし、水性塗料は水で希釈しますので、 塗装工事の最中に雨が降ってくると塗料は流されてしまうため注意が必要です。
これは水性塗料に限ったことではありません。
油性塗料も水分と反応しやすい設計の製品が多く、塗装工事の最中の雨は硬化不良や白化などのトラブルの大きな要因となりますので、同様に注意が必要です。
また、現在の水性塗料のグレードは、油性塗料と比べてほぼ遜色なく、価格帯にもほとんど差はありません。
以前は、油性塗料の耐久性のほうが圧倒的に高く、その分価格が高額であることも両者の大きな違いの一つでした。しかし、技術の進歩により、その差は縮まりつつあります。
最近は、外装用の水性塗料の開発が進み、十分な耐久性が期待できる商品が増えてきているのです。
水性塗料のメリット・デメリット
メリット
環境や人体に優しい
水性塗料は、VOC(揮発性有機化合物)の排出量が油性塗料の1/4~1/9程度と非常に少ないのが特徴です。
VOCは光化学スモッグやシックハウス症候群の原因となり、人体にも悪影響を及ぼす可能性があるため、VOC排出量の少ない水性塗料は、環境に優しい塗料としても高く評価されています。
臭いが少なくご近所への影響が少ない
水性塗料は水を溶剤としているため、油性塗料特有の強い臭いがほとんどありません。
油性塗料は塗料が乾燥するとき、強い臭いのシンナーが蒸発するのに対して、水性塗料は臭いのない水が蒸発するだけだからです。しかし塗料自体は無臭ではなく、独特の臭いがあります。
塗装中のご近所への強い臭い漏れの心配が少なく、施工中の周辺への影響も最小限に抑えられます。
特に住宅密集地など、近隣への配慮が必要な場所での塗装には水性塗料がおすすめといえるでしょう。
臭いに敏感な方やお子様のいるご家庭にも、水性塗料は安心して使用できる塗料です。
健康面や環境面に配慮した塗料選びを考えている方には、水性塗料がおすすめです。
塗装道具の後片付けが簡単
水性塗料で使用した道具は、水で洗うだけできれいになります。
油性塗料の場合は、シンナーなどの有機溶剤を使用して洗浄する必要があり、手間も時間もかかってしまいますが、水性塗料なら、塗装後のお手入れも簡単に済みます。
また、水性塗料は乾いた後の塗膜が柔軟性を持つため、多少の建物のゆがみにも対応しやすいという利点もあります。
現場での保管が容易
水性塗料はVOCの排出がなく、室内環境基準フォースター(F☆☆☆☆)を満たしたものが多いです。
油性塗料のようにシンナーを含んでいないので火災などの危険性もありません。
引火する危険性が低く管理もしやすいので、保管場所や施工場所にそれほど気を使わないで済みます。
そのような理由から、施工業者にとっても扱いやすい塗料と言えるでしょう。
デメリット
一般的に油性塗料と比較すると耐久性が低い
水性塗料の性能も油性塗料のレベルまで上がってきつつありますが、相対的に見るとやはり油性塗料に劣るものが多いです。
ただその分全体的には水性塗料の方がやや安いかもしれません。
水性塗料も油性塗料もグレードと価格が比例しているといって良いでしょう。
おすすめできる水性塗料もたくさんありますので、特に耐久性が気になる方はお気軽に浜松市の丸杉塗装までご相談ください。
乾きにくいため気温と湿度に左右される
水性塗料に含まれる水分は、油性塗料のように揮発しません。一定の温度に達しないとしっかり乾燥しないことがあるので、気温と湿度によっては乾きにくいことがあります。
そのため、水性塗料が乾燥し仕上がる時間は、油性塗料と比較するとその日の天気に影響されやすいと言えます。
特に寒冷地の冬などは、気温が低いため乾きにくく、湿度が高くカラッと晴れる日が少ない地域でも乾燥に少し時間はかかるでしょう。
なるべく暖かく晴れている日が多い時期を選んで塗装リフォームをしたほうが良いでしょう。
工期の短縮を重視する場合や、季節を問わずに塗装を行いたい場合には、乾燥の早い油性塗料を選ぶのもひとつの手段です。
ちなみに、雨の日は水性塗料でも油性塗料であっても乾燥に影響することには変わりありません。
塗装出来ない下地が多い
水性塗料は、窯業系サイディングやモルタルなどの素材にはよく馴染みますが、アルミやステンレスといった金属部分には密着しにくい性質があるため、屋根の下塗りや、雨樋・破風板・軒天井などの塗装には向かないケースがあります。
ただしこのような場合には、下地をサンドペーパーで磨く、油性塗料で下塗りをする、といった方法で対処できることもあるので、まずは知識や経験のある業者に相談してみましょう。
ただしこのような場合には、下地をサンドペーパーで磨く、油性塗料で下塗りをする、といった方法で対処できることもあるので、まずは知識や経験のある業者に相談してみましょう。
油性塗料のメリット・デメリット
メリット
耐久性と密着性が高い
油性塗料は強靭な塗膜を形成するため、高い耐久性で外壁を長期間にわたって保護することができます。
密着性が高いため素材を選ばずに塗装できることも大きな魅力の一つです。
金属などへの塗装が可能であったり、下地塗りをしないで済むこともあったりと、水性塗料で対応できない箇所のリフォームに大いに役立ちます。
乾燥が早く艶がある
油性塗料の溶剤は有機溶剤なので揮発するため、乾燥が早いです。
美しい光沢感のある仕上がりを短時間で実現できるため、外観の美しさを重視する方からの人気も高いといえるでしょう。
デメリット
臭いが強い
油性塗料の一番のデメリットは、何と言っても有機溶剤として使用されるシンナーの強い臭いでしょう。
施工時には十分な換気を行い、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。
近隣への配慮が必要
有機溶剤は、健康や環境に被害を及ぼす「VOC(揮発性有機化合物)」を排出するため、施工する際の取り扱いに注意し、近隣への配慮も必要とします。
保管場所や管理の仕方に十分注意
有機溶剤は引火性が高いため、火事に対する不安などが残ります。
業者の管理の仕方や保管場所に十分な注意が必要です。
なお、最近では弱いシンナーでも溶かせる「弱溶剤」と呼ばれるタイプの塗料も開発されています。
従来の溶剤塗料よりも臭い・刺激が少なく、人体や環境への影響が少ないため、水性塗料を適用できない箇所のリフォームでも推奨されつつあります。
従来の溶剤塗料よりも臭い・刺激が少なく、人体や環境への影響が少ないため、水性塗料を適用できない箇所のリフォームでも推奨されつつあります。
塗料には「1液型」と「2液型」がある
塗料には缶を開封後そのまま使用する「1液型」と、使用時に主剤と硬化剤を混ぜる「2液型」とがあります。
・1液型…塗料缶は1つでそこに水やシンナーを混ぜて使用する。
・2液型…塗料缶が2つあり、主材と硬化剤に分かれている。
「2液型」は塗装する直前に主材と硬化剤を混ぜてから水やシンナーで薄めます。そのため混ぜたらすぐに使わなくてはいけません。
「1液型」は施工の簡易性のために開発された塗料で、混ぜる手間もなく、すぐに使用できることから非常に便利です。作業をする塗装職人としても扱いやすく無駄がありません。
「1液型」は、対応できる業者を探しやすいという利点があります。
「2液型」のほうが、手間がかかり知識も技術もある人でなければ上手に混ぜ合わせることが難しく、扱える業者が限られていますが、密着力が非常に高く、耐久性も良いという特徴があります。
「水性塗料」は1液型が多く、「油性塗料」は2液型が多いです。
もし、2液型の「水性塗料」を検討したい場合には、商品の選択肢が限られてしまうことも念頭に置いておきましょう。
水性塗料と油性塗料の使い分け
機能性で考えるなら油性塗料
外壁塗装で長期的な建物の保護を重視するなら、油性塗料がおすすめです。
価格や性能が似てきたのであれば、シンナーの臭いがするような油性塗料より水性塗料を選んだ方が良いのではと考えられるかもしれません。事実そうであり、最近は耐候性や耐久性に優れた水性塗料も数多く開発されていますが、油性塗料の耐久性の高さには依然として魅力があります。
耐久性、防汚性などを考えるのであれば、今はまだ油性塗料の方が上です。
期待耐用年数が同じ15~20年だとしても、艶の有無や艶からもたらされる汚れにくさ、紫外線のダメージに耐える耐候性などに関しては、もともとはっきりとした艶が出やすい油性塗料の方が優れているといえます。
外壁塗装において、汚れにくい家を長時間維持したいということであれば、油性塗料を選びましょう。
ただし、油性塗料は塗膜が硬くなるため、建物の小さなひび割れなどで塗膜が割れてしまう可能性もあります。
外壁の状態をよく確認し、施工業者とも相談しながら、最適な塗料選びを心がけましょう。
人体や周りへの影響を考えるなら水性塗料
きつい臭いや人体への健康被害、近隣への影響を回避する水性塗料は外壁塗装に使用すると良いでしょう。
作業中にシンナーの刺激臭を伴う油性塗料は、近所の方に塗装が終わるまで強い臭いに耐えてもらわなければなりません。施主側としても洗濯物や室内に臭いが付着して、塗装後しばらくは臭いを我慢しなくてはなりませんし、空気中に含まれるシンナーを妊婦さんや赤ちゃんが吸い込むと退治や乳児の成長に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
家の中に赤ちゃんや妊婦さんなどが居て、一時的に引っ越すなどできない場合は、水性塗料を使わざるを得ません。
外壁は水性塗料、屋根は油性塗料がおすすめ
一般的に、外壁と屋根では求められる性能が異なるため、塗料を変えるのが基本です。
外壁には水性塗料、屋根には油性塗料を使い分けるという方法もあります。
外壁は美観や環境対応性が重視される傾向になるので、水性塗料をおすすめします。
今は外装用の水性塗料の開発が進み、品質が向上したため、現在の外壁塗装では、水性塗料を希望する人が増えています。やはり水性塗料は臭いが少なく、環境に優しいところが人気の理由です。
屋根は建物の最も紫外線の当たる場所で、一日中強い日差しにさらされるため、紫外線による塗膜の劣化が最も進みやすい場所と言えます。
そのため、屋根塗装を行う場合は、強い紫外線や熱に対応できる油性塗料がおすすめです。
油性塗料は耐候性に優れているため、過酷な環境でも長期間にわたって屋根を保護することができるのです。
気になる臭いも、屋根なら上へ拡散されていきますからあまり心配はいらないでしょう。
金属は工夫することで水性塗料も使用できる
油性塗料は金属素材への密着性が高いことでも知られています。
サビ止め効果も期待できるため、鉄部の塗装など、金属素材の多い外壁での使用に最適です。
特に沿岸部など、サビの発生しやすい環境での外壁塗装には、油性塗料がおすすめです。
水性塗料のデメリットとして挙げましたが、油性塗料に比べて乾きにくいというところがあります。
そのため水性塗料は窯業系サイディングやモルタルなどの素材には吸収されやすいこともありよく馴染みますが、アルミやステンレス、鋼板などの金属系素材には密着しにくいのです。
そのため、雨樋や破風板、軒天などの付帯部分の塗装にも直接塗装は向かない場合もあります。
その場合でも、油性の下塗り剤を使用する、素材に合った下地処理をするなどで、問題なく水性塗料も使用することができます。
外壁塗装の塗料選びのポイント
外壁の素材に合った塗料を選ぶ
サイディングなどの窯業系素材には、一般的に水性塗料が適しています。
水性塗料は窯業系素材との相性が良く、美しい仕上がりが期待できます。
一方、金属素材を多く使用した外壁の場合は、油性塗料を選ぶのが一般的です。
油性塗料は金属への密着性が高く、サビ止め効果も期待できます。
下塗り材の工夫次第では、金属素材に水性塗料を使用することも可能です。
周辺環境や施工時期を考慮する
お住まいの周辺環境や施工時期も考慮に入れて塗料を選びましょう。
例えば、住宅密集地では、油性塗料では油性塗料特有の強い臭いが周囲に広がってしまうので、臭いの少ない水性塗料がおすすめです。
反対に、寒冷地や冬場の低温時、梅雨時などの気象条件が厳しい時期に塗装を行う場合は、乾燥の早い油性塗料の方が良いでしょう。 施工業者とよく相談して決める
塗料選びで迷ったら、施工業者の意見を参考にするのことをおすすめします。
プロの目線から見た実際の外壁の状態を踏まえて、最適な塗料を提案してもらえるでしょう。
施工業者とよく相談し、お住まいの条件に合った塗料を選ぶことが、外壁塗装を成功させる鍵となります。
プロの目線から見た実際の外壁の状態を踏まえて、最適な塗料を提案してもらえるでしょう。
施工業者とよく相談し、お住まいの条件に合った塗料を選ぶことが、外壁塗装を成功させる鍵となります。
塗料の主流は水性塗料へ
水性塗料は油性塗料に比べ、VOC(揮発性有機化合物)の排出量が少なく、人体にも環境にもやさしい塗料です。
水性塗料は臭いが少ないため、施工中のご近所への配慮も必要ありません。
こうした点から、塗装業者側も施主側も利用を希望する人が増え、現在の外壁塗装では、水性塗料が主流になりつつあります。
メーカーも「水性塗料が求められてきている」ということで、水性塗料の開発により力を入れていて、油性と水性の塗料の違いというのは今はほとんどなくなってきています。
ただ、水性塗料だけでは対応出来ない下地も今はまだありますのでまだ開発の余地はありますが、
今後、さらに水性塗料が油性塗料の性能に追いついてくれば、様々な下地に適応するようになり、臭いもどんどん目立たなくなるでしょう。
水性塗料と油性塗料の使用割合
先ほども述べたとおり、今現在、外壁塗装の主流は水性塗料です。
上記のグラフからもその推移が分かると思います。
今や、建築塗装現場は開放型のためVOCや臭気など、建物の住人や近隣への配慮から水性塗料が約7割を占めています。つまり、油性を使わざるを得ない環境や油性でも構わない場合を除き、建築塗料はすでに水性に置き換わっているのです。
学校や病院などの公共工事、あるいはビルや福祉施設、マンションといった大規模建築工事では、すでに設計段階から水性塗料での仕様が当たり前となっているのです。
では、残りの約3割にあたる油性塗料はどこで使われているのかというと、実はその多くが戸建住宅の塗り替え工事なのです。
戸建住宅の塗り替えは、規模が小さく求められる社会性も大きくないためか、水性塗料仕様への転換が遅れていることが実情です。
水性塗料でも長寿命な塗料
水性塗料中でも特に注目されている塗料は、ラジカル制御型塗料です。
「ラジカル」とは塗料を調色するときに使う酸化チタン(白色顔料)に太陽光の紫外線が当たることで発生するエネルギーのことです。その発生したラジカルは、塗料の樹脂や有機顔料を劣化させてしまう悪影響があります。
そのラジカルを制御し抑え込むことができるのがラジカル制御型塗料なのです。
それ以外にも、低汚染性に優れた水性塗料があります。
低汚染塗料とは、汚れが付きにくく、また汚れが落ちやすいような構造をもった塗料のことです。
汚れがつき易くなれば藻などの原因にもなり、塗膜を傷めますから、汚れにくいことは長寿命につながります。
まとめ
塗料は「水性塗料」と「油性塗料」の2種類に大きく分けられます。
水性塗料というと塗料としての品質が低いのではと心配されていた方も、今回の記事を読んで安心してもらえたでしょうか?
塗料メーカーによる改良が重ねられた結果、現在は水性塗料でも耐久性の高いものがたくさん出ています。
臭いが少なく安全で環境と人にやさしい塗料として、今や塗料の主流となってるのです。
しかし、油性塗料の耐久性の高さには依然として魅力があります。
シリコンやウレタンなど同じ樹脂の塗料でも、油性か水性かというだけで仕上がりの艶や施工中の臭いなどに若干の差が出てきますので、油性と水性の違いに悩んだときは、塗料の専門家である塗装業者に、家の状況に最も即したタイプを選んでもらいましょう。
家の劣化を施主の目線で考えてくれる親身な外壁塗装業者としっかり打ち合わせを行い、その結果導き出された塗料がご自宅に最も適した塗料といえるでしょう。
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