無機塗料とは?特徴とメリット・デメリットについて紹介
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無機塗料とは
通常の一般的な塗料は主に「有機物(炭素を含むもの)」を主成分にしており、有機塗料とも呼びます。有機塗料は柔軟性がある一方、紫外線によって劣化する傾向があります。
無機塗料は、主に「無機物(炭素を含まないもの)」を混合して製造される塗料です。例えば、ガラスや鉱石などが無機物に該当します。このような素材は紫外線によって劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質があります。無機塗料の主成分には、一般的にはセラミックやケイ素が使われます。
無機物は紫外線で劣化しないため、無機物自体は半永久的な耐久性を持っています。しかし、無機物だけでは硬すぎて塗料を作ることができません。そのため、無機塗料にも合成物質が配合されています。無機物の耐久性を活かしつつ、有機物を混ぜて作った塗料が無機塗料です。
無機有機ハイブリッド塗料と呼ばれることも
無機塗料は、無機物だけでは塗料としての粘着性を持たせることが難しく、多少の有機物を配合しているため、「無機有機ハイブリッド塗料」と呼ばれることもあります。
ここで注意が必要なのは、無機塗料において無機物と有機物の割合に明確な決まりがないということです。
有機物は樹脂成分を含んでいるために塗膜が経年により劣化していきます。いくら無機物が含まれていても、有機物の割合が多くなってしまうと劣化がしやすくなるのです。中には質の悪い無機塗料も存在するので、注意が必要です。
塗料選びの際はぜひ浜松市の丸杉塗装にご相談ください。
無機塗料のメリット・デメリット
メリット
①耐候性が高い
なんといっても無機塗料を外壁塗装に使う一番のメリットは、耐候性の高さで、耐用年数はフッ素越えの20~25年です。無機物を主成分としているため、雨や紫外線の影響を受けにくいので劣化しにくく、外壁表面を長期間にわたって保護することができます。
②カビ、こけが発生しにくい
無機塗料はカビやコケ・藻が生えにくい性質を持っています。これらの生物にとって栄養となる有機物の含有量が少ないからです。カビやこけの発生を抑えることで、外観を美しく保つだけでなく、壁や屋根の素材を保護することもできます。
③低汚染性と防汚性に優れている
無機物は親水性が非常に高いので、表面に汚れが付着しても汚れを浮かせ、雨水で流れやすい特徴があります。
壁に土埃など汚れが付いても、雨水が塗膜と汚れの間に入り込み、汚れを流してくれます。また静電気が起きにくいので、ホコリなどのゴミを寄せ付けない塗膜になります。
壁に土埃など汚れが付いても、雨水が塗膜と汚れの間に入り込み、汚れを流してくれます。また静電気が起きにくいので、ホコリなどのゴミを寄せ付けない塗膜になります。
④不燃性がある
無機物は鉱物やレンガ、ガラスのことなので燃えません。無機塗料は100%無機物ではないので全く燃えないわけではありませんが、有機塗料と比べると燃えにくいため、近隣で火事が起きても二次災害のリスクを低減する役割を果たします。
デメリット
①価格が高い
無機塗料は高性能な分、塗料に配合されている無機物の値段は安くないので、一般的な有機塗料と比較すると、価格が高くなります。
②ひび割れしやすい
無機塗料では有機塗料と比べて硬い塗膜となるので、外壁表面がひび割れした場合に無機塗料の塗膜も一緒にひび割れを起こしてしまうことがあります。外壁材や屋根材のひび割れは、放置すると雨水が侵入して建材を傷める原因にもなります。ひび割れしやすい外壁には不向きな塗料といえます。
もしひび割れしやすい建材で無機塗料を使用したい場合には、 弾性力が高い無機塗料もあるので、そのような塗料を使うことで対応することが可能です。
③再塗装ができない場合がある
無機塗料は表面に汚れがつきにくい性質を持っています。そのため再塗装する場合には新しい塗料と古い塗料がうまく密着せず、施工不良を起こしやすくなる可能性があります。20年以上の耐用年数を備えているため再塗装が必要になるケースは少ないですが、無機塗料を使用した外壁・屋根で塗り替えを行う際には注意が必要です。
④職人の知識と技術が必要
無機塗料の高い耐候性を発揮させるためには、一定の厚みで塗装する職人の技術が不可欠です。また、下地処理が不足していたり、間違った下塗り塗料を選んだりしてしまうと、塗ったばかりでも剥がれや耐久性の低下を招くことがありますので、確かな知識も必要になります。高価で高性能の塗料になるほど、施工の質の差が顕著に現れます。特に無機塗料は新しいものなので、まだ経験の浅い業者も存在します。無機での塗装を考えているなら、施工実績が豊富な浜松市の丸杉塗装におまかせください。
無機塗料は、こんな方におすすめ!
長期的なコストパフォーマンスをよくしたい
もし長期的なコスト効果を重視しているなら、無機塗料はおすすめです。その耐久性によって、何度も塗り直しをする手間と費用を削減できます。初期の投資が少々高くなるかもしれませんが、将来的にはメンテナンスコストが抑えられ、結果としてコストパフォーマンスが向上します。
とにかく長く持たせたい、最後の塗装にしたい
何回も塗り替え工事をしたくないという方や、お家の大きなお手入れはこれで最後にしたいという方は無機塗料が適しています。
逆に、こまめに色を塗り替えたい方や、近々お引越しの予定がある方などは、無機塗料ではないほうがよいでしょう。これから先のお家の計画に応じて塗料を選んでみてください。
まとめ
無機塗料とは以下のようなものになります。
・セラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料
・無機物だけでなく、多少の有機物を混ぜて作った塗料で、無機物と有機物の割合に明確な決まりがない
・高価だが、良いものは耐候性がとても高く塗料として理想的である
・様々な種類があり、それに応じて性能も様々なものがある
・無機物だけでなく、多少の有機物を混ぜて作った塗料で、無機物と有機物の割合に明確な決まりがない
・高価だが、良いものは耐候性がとても高く塗料として理想的である
・様々な種類があり、それに応じて性能も様々なものがある
無機塗料と一口にいっても、商品によって機能や性能は様々な違いがあります。高価なのでまだ広く普及されていないため、不安に思う方も多いと思います。しかし、無機塗料は非常に寿命が長く、現在の塗料の中では最も耐候性の高い塗料のひとつです。無機塗料の商品ごとの特性をしっかりと理解して、納得のいく塗料選びをすることが大切です。
外壁塗装でお悩みの際は、浜松市の丸杉塗装にお気軽にご相談ください!