外壁塗装と屋根塗装は同時にしたほうがいいの?
外壁塗装と屋根塗装を同時にやるとお得なんです
塗装工事と言えば、まず外壁塗装が浮かぶと思いますが、外壁だけでなく屋根の塗装工事も重要な工事です。
この外壁塗装と屋根塗装は同時に行うことが可能です。
外壁塗装と屋根塗装は同時施工すると、さまざまなメリットがあります。
今回は、同時施工のメリットや、反対に知っておくべきデメリットなどをご紹介します。
費用相場や費用を抑えるコツ、塗装のタイミングについても解説しているので、同時施工を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 外壁塗装と屋根塗装の役割
1-1 建物の保護
1-2 美観の維持
1-3 付加機能をつける
2. 塗替え時期の目安
2-1 塗料と耐用年数の目安
2-2 外壁塗装をしたほうがいい劣化症状
2-3 屋根塗装をしたほうがいい劣化症状
3-1 トータルの工事費用が安くなる
3-2 時間と手間を省ける
3-3 選ぶ塗料の色の選択肢が増える
4-1 単体で行うよりも費用が高額になる
4-3 塗装業者の選定が難しい
5-2 費用の内訳
7. 塗装費用を安く抑えるコツ
7-1 梅雨・冬の時期に塗装を依頼する
7-3 相見積もりをとって比較する
8. まとめ
外壁塗装と屋根塗装の役割
外壁塗装と屋根塗装には3つの役割があります。
建物の保護
塗装は建物の防水性や断熱性を高め、塗膜の機能を回復させることが最も重要な役割と言えるでしょう。
外壁や屋根に使われる素材によっては、防水性や断熱性などがないものがあります。劣化が進んだ塗膜も防水性や断熱性が下がっています。そのため、雨風や紫外線、汚れやほこりから建物そのものを守るためには、塗装によるコーティングが不可欠なのです。
塗膜が劣化すればひび割れが起きやすくなり、外壁の下地まで雨水が浸水して傷めます。そうなってしまうと、大掛かりな工事が必要になり、塗装工事よりも高額になります。
塗装は、適切なタイミングで実施することが重要です。
美観の維持
塗装により、デザインを一新したり、ツヤを出したりして、色や模様で見た目を良くすることができます。
美観の維持、資産価値の維持も塗装の役割の一つです。
付加機能をつける
塗料には、高耐久、耐火、断熱、防カビなどの付加機能がついているものがあります。
こういった塗料を使用して、ご自身の生活に合わせた居心地の良い環境にすることができます。
塗替え時期の目安
外壁塗装や屋根塗装の塗り替え時期は、塗料の種類と実際の劣化状況によって異なります。
ご自宅の外壁に塗装している塗料の種類と状態をを確認し、塗替え時期が迫っていないかチェックしてみましょう。
塗料と耐用年数の目安
塗料の種類 | 耐用年数の目安 |
---|---|
ウレタン樹脂塗料 | 7~10年 |
シリコン樹脂塗料 | 10~15年 |
フッ素樹脂塗料 | 15~20年 |
無機塗料 | 20~25年 |
遮熱系塗料 | 15~20年 |
ラジカル制御型塗料 | 10~15年 |
光触媒塗料 | 15~20年 |
【参考記事】
>>外壁塗装の塗料の種類と選び方外壁塗装をしたほうがいい劣化症状
外壁に下記のような劣化症状が見られたら、塗装のタイミングです。
・ チョーキング現象が起きている
・ 撥水性が低下している
・ 全体的に色あせ、汚れが目立つ
・ 塗膜に膨れや剥がれがある
下記のような劣化症状が出ている場合は、表面の塗装のみでは対処しきれないため、部分補修などが必要になります。
・ 鉄部のサビ
・ ひび割れ
外壁は、立地によっては紫外線があまり当たらない面もあり、劣化の進行に差が生まれることも少なくありません。各面の外壁をチェックして、劣化を早期発見しましょう。
屋根塗装をしたほうがいい劣化症状
屋根に下記のような劣化症状が見られたら、塗装のタイミングです。
・ チョーキング現象が起きている
・ 全体的に色あせ、汚れが目立つ
・ カビ・コケが発生している
・ 錆がみられる(金属屋根)
ただし、以下のような症状が出ている場合は、部分補修、状態によっては屋根材の張り替えが必要になります。
・ 釘やビスが浮いている
・ 棟板金が浮いていたり、反りが見られる
・ 屋根材の一部がひび割れている
・ 雨漏れが発生している
屋根を目視するのは難しく、基本的に地上から劣化サインを見分けるのは厳しいでしょう。
無理に屋根に登って確認するのではなく、業者に点検を依頼して劣化状況を見てもらいましょう。
1階部分に屋根がある場合は、2階から見下ろすことで状況確認が可能です。
下屋根が劣化していれば、2〜3階の屋根も同様に劣化している可能性が高いからです。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット
予算や工期などの関係で別々で塗装する選択肢もありますが、外壁塗装と屋根塗装は同時に施工することが可能です。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うといろいろなメリットがあります。
トータルの工事費用が安くなる
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う大きなメリットは、足場の設置費用を抑えることで、トータルの工事費用が安くなることです。
高所作業である外壁や屋根の塗装は、基本的に足場を設置します。
足場代は全体の約20%程度と、塗装工事費用の中では決して少なくない割合です。
足場の設置費用は家の大きさによって変動しますが、一般的な戸建て30坪前後の家であれば1回設置するのに15~20万程度が目安です。
外壁と屋根の塗装を別々に行う場合は、2回分の足場費用がかかってしまいますが、これらを同時に行えば1回分で済みます。
また足場以外に塗料の飛散防止ネットを張る費用も必要ですが、こちらも屋根塗装と外壁塗装を同時に行うことで、1回分の費用を節約することができます。
少しでも費用を抑えたい方には、同時施工がおすすめです。
【参考記事】
>>外壁塗装の足場費用の相場時間と手間を省ける
外壁塗装や屋根塗装を実施する場合、
・塗装業者を探す
・塗装業者に点検、現地調査をしてもらう
・見積もりを取り、検討する
・使用する塗料の種類や色などを決める
・塗装工事を行う期間のスケジュールを調整する
など、やるべきことがたくさんあり、それなりの時間と手間がかかります。
外壁塗装と屋根塗装を別々に分けると、これらの流れを2回することになるため、かなりの労力を費やすでしょう。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、こういった調整をまとめてすることができ、大幅に時間と手間を少なくすることができます。
同時施工は、時間と手間を省けるリフォームプランなのです。
選ぶ塗料の色の選択肢が増える
外壁塗装だけを行う場合、既存の屋根色に合わせて外壁塗装の塗料の色を選ぶことが多いです。
屋根塗装だけを行う場合も同様で、既存の外壁の色に合わせて屋根塗装の塗料の色を選びます。
このように外壁と屋根のどちらかだけを塗装する場合は、家全体の調和を考えると使える色が限られてしまうのです。
しかし、外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、もともとの色との調和を気にする必要がないため、より自由に好きな塗料の色を選ぶことができます。
一気に色を変えて、外観のデザインを一新することもできますね。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリット
外壁塗装と屋根塗装を同時に行った場合、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットも把握しておきましょう。
単体で行うよりも費用が高額になる
足場代が1回分で済み、トータルの費用は抑えられるものの、外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、単体で行う場合と比べて費用は高額になります。
まとまった費用が必要になるため、予算に限りがある場合や大きな出費は控えたい場合は難しいでしょう。
その場合はローンを検討したり、無理に同時施工はせずに劣化が著しい方を優先して塗装工事したりすることをおすすめします。
単体で行うよりも工事日数が長くなる
塗装工事中は、連日のように職人が出入りしたり作業音が響いたりします。足場によって日当たりが悪くなることもあり、近隣の方々には大なり小なりご迷惑をおかけすることになります。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと塗装する範囲が広くなる分、工期はやや長くなります。
もちろん別々に施工した場合のトータル日数に比べるれば少ない日数ではありますが、工期が長くなれば近隣の方に気を遣う場面がそれだけ多くなります。
工事後も周囲との関係を良好に保つためには、施工前に近隣への挨拶を行い、工期や作業について理解を得ておきましょう。
【参考記事】
>>外壁塗装の近隣挨拶ってどうするの?塗装業者の選定が難しい
屋根と外壁の両方をしっかりと施工できる業者というのは意外と少ないのです。
屋根と外壁どちらも施工できるとうたっていても、
外壁も屋根もしっかりと実績がある塗装業者
普段は外壁をやっていて屋根も一応は対応できるという塗装業者
ほとんど外壁しかやったことがなく屋根の知識はあまりないという塗装業者
など様々なタイプが考えられます。
技術のある業者かどうかの判断が難しく、慎重に業者探しをすることが重要です。
気になる塗装業者を見つけたら、ホームページや口コミで施工事例で仕上がりの高さをチェックしておきましょう。
【参考記事】
>>優良な外壁塗装業者の見分け方屋根と外壁の劣化状況が大きく異なるともったいない
屋根や外壁の種類にもよりますが、一般的に太陽光や雨水によるダメージを受けやすい屋根の方が劣化しやすいと言われています。
ですので、屋根の劣化に合わせて同時施工を行った場合、外壁の劣化がそれほどひどくない状況で施工をすることになる可能性もあるでしょう。まだ必要でない塗装を行うことで、かえってコストパフォーマンスが悪くなってしまうケースがあります。
劣化状況に差はあったとしても数年程度で外壁の塗装も必要になるのであれば、少し余裕をもって施工してしまってもいいでしょう。
外壁と屋根の劣化サインを確認しながら、同時施工を検討するのがおすすめです。
同時施工するべきか判断に迷うときは、プロの塗装業者に相談してみてください。
外壁塗装と屋根塗装の合計の費用相場
続いて、外壁塗装や屋根塗装にかかる費用相場と内訳を紹介します。
外壁塗装+屋根塗装の工事合計費用相場
坪数 | 塗装面積 | 相場費用 |
---|---|---|
20坪 | 約79㎡ | 60~130万円 |
30坪 | 約119㎡ | 80~140万円 |
40坪 | 約158㎡ | 100~170万円 |
50坪 | 約198㎡ | 120~190万円 |
60坪 | 約238㎡ | 140~240万円 |
一般的に屋根塗装と外壁塗装を同時に行う場合、外壁塗装のみの費用に20万~40万円程度上乗せした金額が必要です。
屋根塗装+外壁塗装の費用相場は、30坪の住宅の場合80万円〜140万円程度です。
【参考記事】
>>30坪、40坪…外壁塗装の坪相場っていくら?費用の内訳
見積もりを受け取る際は金額だけではなく、必ず内訳もチェックしましょう。
それぞれの内訳に相場から大きく外れたものはないかを見ておくことで、いろいろなトラブルを回避することができます。
そのためには、基本的な内訳の内容を把握しておく必要があります。
塗料と塗装面積
見積もり金額の20%を占めており、選ぶ塗料や塗装面積によって費用が変動します。
人件費
見積もり金額の30%を占めており、塗装工事に関わる人に必要な費用です。
塗装や洗浄など明確にわかる作業の他にも、汚れ防止のための養生や、軒天や雨どいなどの付帯工事の費用が発生します。
足場代
見積もり金額の20%を占めており、高所作業となる外壁塗装や屋根塗装では足場の設置が必須です。
足場代には、足場組みや解体時の工事代のほか、足場材の修理・クリーニングといったメンテナンス費用、運搬費などが含まれます。
その他工事費用
見積もり金額の30%を占めており、塗装工事以外にかかる費用です。
職人の交通費や事務手数料、工事中に車を停める場合は駐車料金などが発生します。また外壁塗装工事に必要な許可取得費用などもこちらに含まれます。
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合の工事の流れ
近隣挨拶
足場組立・飛散防止シート張り高圧洗浄(屋根・外壁)
下地処理(補修、シーリング工事など)
養生
屋根下塗り
屋根縁切り(タスペーサー工法)
外壁下塗り
屋根中塗り・上塗り
外壁中塗り・上塗り
付帯部塗装
完了検査
足場解体、清掃塗装費用を安く抑えるコツ
外壁塗装や屋根塗装にかかる費用は決して安くはありません。
費用負担が大きく感じられる方がほとんどでしょう。
なかなか踏み出せない外装リフォームですが、外壁塗装を安く依頼する方法があるんです。
例えば、今回ご紹介したように、外壁塗装と屋根塗装を同時に塗装すると「足場代」が1回で済む分費用が安くなります。
この他にも、費用を安く抑えるコツをいくつかご紹介します。
梅雨・冬の時期に塗装を依頼する
基本的に、外壁塗装や屋根塗装は雨が雪が降る日に行いません。
そのため、梅雨・冬の時期は外壁塗装を依頼する人が少ない閑散期になり、割安で工事を請ける業者が多くなる傾向があります。
天候や湿気との関係で工期が長くなることから、いつ終わるかわからない不安要素がありますが、工期が延長になっても追加料金が発生するケースはほとんどありません。
工期が長くなっても問題ない方であれば、この時期に依頼することで予算を節約することができます。
大手業者より地元の塗装業者に依頼する
大手業者よりも地元業者の方が工事費用が安い傾向にあります。
大手のハウスメーカーや工務店の場合、下請け業者に塗装作業や足場の設置作業を外注しているケースが多く、中間マージンが発生します。
一方で、地元業者は自社施工をしているケースが多いため、中間マージンは発生せず、何かあってもすぐに駆けつけてくれるメリットがあります。
費用を安く抑えることを第一に考えるのであれば、下請け業者を使っていない完全自社施工の地元の塗装業者に依頼することで、費用を大幅に節約できます。
相見積もりをとって比較する
費用を少しでも安くしたい場合は、複数の業者から見積もり(相見積もり)をとりましょう。
同じ工事内容でも業者によって見積もり金額は異なるため、ご自身の家の状況や希望に沿って作られた見積書を数社からもらうことで、外壁塗装の「適正価格」を知ることができます。
また、複数の業者から見積もりをとることにより、価格競争が促され、提示される価格が競争の影響で抑えることができるのです。
さらに、複数の業者から話を聞くことにより、誠実さや丁寧さなどもを比べることができ、信頼できる相手か判断しやすくなります。業者の信頼性も見極められる重要な手段です。
助成金や補助金、保険を適用できるか確認する
外壁塗装や屋根塗装でも条件をクリアすれば、国や自治体が設けている補助金・助成金制度を利用できる場合があります。例えば、ヒートアイランド対策の助成金は、遮熱塗料・断熱塗料を使用した外壁塗装工事に対して設けられていて、条件を満たすとリフォーム費用の一部が補助されます。
また、台風や豪雨、豪雪などの自然災害が原因となって外壁が損害を受け補修が必要になった場合は、契約している火災保険が適用できることがあります。
ご自身の外壁塗装工事の内容が、こういった制度の要件に当てはまっていないかぜひ確認してみてくださいね。
【参考記事】
>>外壁塗装で利用できる制度まだまだあります、費用を安くする方法
こちらではご紹介しきれていない、外壁塗装の費用を安くする方法を下記記事で詳しく説明しています。
よろしければ、そちらの記事もご一読ください。
【参考記事】
>>外壁塗装の費用を安くする方法 まとめ
外壁塗装と屋根塗装には、
・建物の保護
・美観の維持
・付加機能を付ける
という、3つの役割があります。
屋根や外壁の劣化サインを見逃すと、塗装によるメンテナンスのみでは対応が難しくなることも少なくありません。今回紹介した劣化サインを参考にして、メンテナンスの時期を見極めてください。
外壁塗装と屋根塗装を同時に施工すると、足場を組むコストが抑えられるほか、何度も業者を探したり打ち合わせを実施したりする時間や手間を減らせる、選ぶ塗料の色の選択肢が増えるというメリットがあります。
しかし、その反面一度にまとまったお金を用意しなければならず、工事日数も長くなるので、近隣の方への配慮が必要になります。また、同じタイミングで外壁と屋根が劣化するとは限らないので、施工のタイミングを見極めることが大切です。
屋根と外壁が同じくらい劣化が進んでいる場合は、同時施工がお得でおすすめです。
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屋根は住宅の資産価値を守るためにも、定期的なメンテナンスが必要です。
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