外壁の色あせしにくい色ってどんな色?
外壁塗装は色あせしやすい色・色あせしにくい色がある事をご存知ですか?
外壁塗装を考えたとき、やはりまず考えるのが色選びではないでしょうか。
どんな色にしようか、モダンな雰囲気かレトロな雰囲気か…と、完成のイメージを膨らませながら考えている時間は本当に楽しいものです。自分の好きな色を選ぶのもいいですし、ご近所との調和を考えるというのもいいですね。
今は様々なお色で外壁塗装をすることができます。
そんな色の中でも、色あせしやすい色・色あせしにくい色があるんです。
ご近所を注意深く見渡してみると、色あせしてるな~というお住まいが1軒はあるはずです。
外壁塗装工事をしたら最低でも10年は付き合っていく色ですから、なるべくなら美観性を長く保ちたいですよね。
実は、色あせは色だけでは決まりません。
今回は、外壁塗装で失敗しない為の色選びについて。
色あせしにくい色・色あせしやすい色とはどんな色なのかを紹介したいと思います。
塗料の色って何からできているの?
顔料
顔料とは、色のついた水や溶剤に溶けない粉末の物質のことを言います。外壁塗装で使用する塗料は、この顔料を加える事で様々なカラーバリエーションを実現することができています。
有機顔料
有機顔料というものは、石油と合成した顔料のことで、100種類以上の種類があります。どれも色鮮やかで様々な色彩を生み出すことができます。有機顔料は主に色を形成するための着色顔料として使われる事が多く、はっきりとした色味が多いです。
無機顔料
無機顔料は鉱石や酸化物から作られる顔料で、別名「鉱石顔料」と言われております。無機顔料は種類が少ないですが、色味が落ち着いており、価格も非常に安い特徴があります。耐候性や耐薬品性に優れている面もあり、使用する場面によってはとても重宝される顔料です。無機顔料は『天然鉱物顔料』と『合成無機顔料』という2つに分かれて分類することができ、天然鉱物顔料は天然から得られる顔料、合成無機顔料は金属などを化学反応させることで得られる顔料のことを言います。
特殊顔料
有機顔料にも無機顔料にも属さない、特殊顔料が近年注目を集めています。暗闇の中で明るく光るような蛍光顔料などが含まれ、特殊顔料は日々新しく開発されています。
色あせしにくい色と言われている青、これってホント?!
インターネットで色あせしにくい色を検索してみると、青色がよく上げられているのを見かけます。
しかし、その情報を全て信じることは避けた方が良いかもしれません。
塗料の色は、赤・黄色・青など原色に近い色の場合、その鮮やかな色を表現する為に有機顔料が使われています。このように、原色に近い色は人工的に作られた顔料を使用しているため、色が鮮やかであればあるほど色あせの進行が早くなります。
青色は、紫外線を反射する特性を持っているので色あせしにくい色として上げられている事があります。
しかし、外壁塗装の場合は白より青の方が早く劣化するため、白っぽくなり濃い青色ほど色あせが目立ってしまうのです。
実は青色に関わらず、発色の良い色ほど人工的に作られたもののため色あせしやすい色なのです!
色あせは色だけでは決まらない
色あせは、その色そのものよりも材質に大きく左右されます。
なので、人工的に作られた有機顔料ではなく、自然界の鉱物、土、金属から作られた無機顔料を使用した塗料を使えば、色あせを遅らせて外壁の美観性を保つことができるのです。
色あせしやすいか色あせしにくいかは色で決まるものではなく、どんな顔料がどれだけ使用されているかで決まる。
◆check point!
人工的な(鮮やかな色)顔料は色あせの進行がはやい。
そもそも色あせの原因とは?
紫外線や酸性雨等、自然からの影響が大きい!
色あせという現象は、外壁だけではなく生活の身近な様々な場面で起こっています。
たとえば、私たちが毎日来ている衣服。よく着る衣服ほど、どんどん色あせていきますよね。これは洗濯を外に干す際に、太陽から受けるの紫外線の力が大きく関わっています。ですので、洗濯物は裏返しにして干すと、色あせを遅らせることができますよ。
同様に、光が良く当たる窓辺のカーテンも色あせが早いです。
この様に、色あせの原因は自然による力が関係しています。
特に影響が大きいのが太陽光、紫外線のよるものですが、外壁の場合は酸性雨も無視できません。
自然の力で色あせが進行して行くのです。
紫外線だけでなかった
他にも、化学変化により他の物質に変わり、変色することもあります。
身近で起こる化学変化と言えば『酸化』が上げられます。
鉄に付着するサビは、鉄が酸化したものです。
酸化することで、鉄は『酸化鉄』という物質になります。
それによって、色が赤(赤サビ)や黒(黒サビ)へと変色してしまうのです。
このように化学変化によっても色の変化が起こりますので、これまでの色と違って見えてしまうので色あせしていると感じてしまうのです。
化学変化は、酸素や水分の他、太陽光の熱などでも起こります。
ここでも自然からの影響が大きい事がわかりますね。
外壁は毎日、紫外線を浴び風雨にさらされながら私たちの家を守ってくれています。
そのため、外壁の色あせは避けられないものなのです。
色あせしやすい色と色あせしにくい色を知る事で、外壁塗装の色選びの参考にしていただければと思います。
色あせしやすい色TOP3
1位 赤
2位 黄色
3位 紫・緑
色あせしやすい色は、発色が良く色鮮やかな原色に近い色が当てはまります。
濃い青色もこの色あせしやすい色に含まれます。
色あせしやすい色 1位 赤
光に対する耐性が低く、更に原色系の鮮やかな赤は色あせしやすく色あせが目立ちやすい色です。
鮮やかな赤である東京タワーも、5年に一度は塗り替えています。
色あせしやすい色 2位 黄色
黄色は色あせが一番早く起こる色の一つだと言われています。
しかし同系色である黄土色は色あせしにくいという特徴を持っています。
色あせしやすい色 3位 紫・緑
自動車業界で紫は赤に次いで色あせしやすいとされています。
赤紫の方が色あせの進行は早いです。
色あせしにくい色はこの2色!
1位 白
2位 黒
この2色は、無機顔料である事が多いです。
色あせしにくい色 1位 白
白は最も色あせしにくい色です。
白は光を吸収しにくい特性を持っています。
更に白は色があせたという事が分かりづらい色です。
その為、最も色あせしにくい色だと言えるのです。
しかし白にも弱点があります!
白は、汚れが目立ちやすい色なのです。
色あせしにくい色 2位 黒
黒は白の次に色あせしにくい色となります。
黒の色の元はカーボンブラックというもので、光に分解されない性質を持っています。
そのため色あせはしにくいのですが、黒は汚れが目立ちやすい色です。
更に艶がなくなってくると、色あせたように感じてしまう事もあります。
白と黒は色あせしにくいけれど、汚れやすい…
白色は色あせしにくい反面、カビや苔が発生すると他の色より汚れが目立ちやすいです。
黒色は中間色であるグレー等と比べると、汚れとの色対比が大きくなります。
そのため、グレーよりは外壁の汚れが目立ってしまいます。
「黒って汚れにくいのでは?」と思いますよね。
自動車を思い浮かべて見て下さい。
こまめに洗浄しないと雨だれの汚れが目立ってしまったご経験はないでしょうか。
それと同じ事が外壁でも起きてしまう可能性があります。
汚れは目立つけど色あせしにくい白や黒を選びたい!
色あせしやすい色だけど、赤や黄色・青の原色を選びたい!
そのような時はどうしたら良いのでしょうか?
最後に
何故、外壁の色あせが起きてしまうのか。
今回は色あせしにくい色と、色あせしやすい色を説明させて頂きました。
外壁塗装の色選びの参考にしていただければうれしいです。
浜松市の丸杉塗装は外壁屋根塗装・外壁屋根リフォームの専門業者です。
色選びに関して、疑問や不安等がありましたらお気軽に浜松市の丸杉塗装までご相談下さい!