付帯部って何? 付帯部の役割とメンテナンス方法
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付帯部って何? 付帯部の役割とメンテナンス方法
お住まいのメンテナンス方法【付帯部】

外壁塗装を考える際には、外壁や屋根だけでなく「付帯部」と呼ばれる部分の塗装も非常に大切です。
ただ、「付帯部」という言葉にあまり馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、この付帯部とは何か、外壁塗装とどう関わってくるのかについて、わかりやすくご説明します。
家の美しさを長く保ち、建物の寿命を延ばすためにも、ぜひご一読ください。
これから塗装をご検討中の方はもちろん、すでに塗装を終えた方にとっても、付帯部のメンテナンス状況を見直す良いきっかけになるかと思います。
適切なケアで、安心して暮らせる住まいを保ちましょう。
目次
2. 付帯部の塗装が必要な理由
2-1 建物全体の美観と調和を保つ
2-2 建物の耐久性と安全性を向上させる
4-1 雨樋のメンテナンス方法
4-2 軒天のメンテナンス方法
4-3 破風板・鼻隠しのメンテナンス方法
5-1 素地調整(ケレン作業)
5-2 さび止め塗装
7-2 適切な方法で清掃を行いましょう
8-2 見積書の確認すべきポイント
9. 付帯部のよくある質問
10. まとめ
付帯部とは何のこと? その定義と重要性

「付帯部」とは、建物の外壁や屋根以外のパーツで、見た目の印象と建物の保護、どちらにも大きく関わる重要な部分です。
付帯部は多岐にわたり、具体的には、雨どい、軒天、破風板、鼻隠し、幕板、雨戸、戸袋などがこれにあたります。
また、窓枠や玄関ドアなども付帯部に含まれます。
これらの付帯部は、外壁や屋根と同様に風雨や紫外線にさらされ、時間とともに劣化していきます。
外壁だけをきれいに塗装しても、付帯部の劣化が目立つと全体の印象が損なわれてしまいます。
さらに、付帯部は雨水の流れを整えて建物を湿気や浸水から守るなど、機能面でも大切な役割を担っています。
そのため、外壁塗装を検討する際には、付帯部の塗装も併せて行うことで、美観と耐久性の両方を保つことができます。
付帯部の塗装が必要な理由
建物全体の美観と調和を保つ

付帯部の塗装は、建物全体の美しさと調和を保つうえで欠かせません。
外壁や屋根を新しく塗装した場合、手を加えていない付帯部の古さや色あせがかえって目立ってしまうことがあります。
建物の外観に統一感を持たせるためにも、外壁や屋根と併せて付帯部も塗装することで、全体がきれいに整い、より洗練された印象になります。
建物の耐久性と安全性を向上させる
付帯部は、建物の耐久性と安全性を維持するうえでも欠かせない存在です。
たとえば、雨水や湿気を防ぐ役割を担う雨樋や破風板は、劣化していると雨漏りの原因となり、内部構造に悪影響を及ぼすことがあります。さらに、破風板や鼻隠しは、火災時の延焼を抑える働きもあり、万が一の災害から建物を守る大切な機能を果たしています。
適切な塗装とメンテナンスにより、こうした重要な役割をしっかりと維持することができます。
主な付帯部とそれぞれの劣化症状

・雨樋(あまどい)
雨樋は、屋根に降った雨水を地面まで効率よく流す重要なパーツで、外壁や基礎部分への水の侵入を防ぎ、雨漏りのリスクを軽減します。
劣化症状は素材によって異なり、金属製の場合はサビ、塩ビ製の場合はひび割れや変色などが起こります。
・幕板(まくいた)
1階の外壁と2階の外壁の間にベルトのように回してある板が幕板です。
幕板は、構造上、外壁より少し出っ張っているため、雨水を溜め込みやすくそれが原因で劣化することもあります。また、その位置から汚れやひび割れがあると目立ちやすいです。
・軒天(のきてん)
外壁より長く飛び出した屋根の裏側にある天井部分の軒天は、湿気やカビ、コケの発生が問題となります。
軒天は屋根裏に溜まった湿気を通すため、通気性のある塗料で塗り替える必要があります。
・破風板(はふいた)・鼻隠し(はなかくし)
屋根の端にある破風板と、雨樋が付いている部分の鼻隠しは、風雨や直射日光の影響を直接受ける部位です。そのため、特に劣化や腐食が起こりやすい箇所といえます。
塗膜の剥がれやひび割れが進行すると、雨水が建物の内部に浸入するリスクが高まります。
素材を保護し、長持ちさせるためにも、定期的な塗装による保護が必要です。
・雨戸・シャッター
雨戸やシャッターは、窓ガラスを守るだけでなく、防犯や日差し対策として活躍しています。
色あせしやすく汚れやすい箇所で、日々の開閉による摩耗や湿気によるサビの影響を受けやすい部位でもあります。
面積が大きいため目に留まりやすいので、劣化症状を放置すると目立ってしまいます。
付帯部塗装が必要かはケースバイケース

付帯部の塗装が必要かどうかは、劣化状況を見て判断します。
ひび割れや腐食、カビ・コケの発生が見られる場合は、塗装による保護が必要です。
また、外壁塗装と同時に施工すれば、足場の設置を一度で済ませることができ、トータルの費用を抑えることにもつながります。
ただし、劣化がほとんど見られないケースや、耐久性の高い素材が使われている場合には、塗装を急いで行う必要がない場合もあります。
建物の状態に応じて、適切な対応を選ぶことが大切です。
各付帯部のメンテナンス方法
雨樋のメンテナンス方法
雨樋は、定期的な手入れが非常に重要です。
ゴミや落ち葉の除去などの清掃や状態の点検を定期的に行うことで、詰まりや破損を防げます。
また、表面の塗装によって耐久性を維持することも大切です。
塗装が劣化してしまうと、雨樋本来の機能が損なわれるため、適切なタイミングで塗り直すことが求められます。
軒天のメンテナンス方法
軒天は湿気がこもりやすく、カビや藻の発生が起こりやすい部分です。
そのため、定期的な掃除によって清潔に保つことが重要です。
加えて、塗装による防湿・防カビ対策を施すことで、長期的な劣化の防止にもつながります。
破風板・鼻隠しのメンテナンス方法

破風板や鼻隠しは、紫外線や風雨に常にさらされるため劣化しやすい箇所です。
そうした自然の影響から守るためには、定期的な塗装による保護が必要です。
また、塗膜の剥がれやひび割れといった初期の劣化を早期に発見し、適切に補修を行うことで長持ちさせることができます。
幕板・雨戸・シャッターのメンテナンス方法
シャッターや雨戸、幕板などの付帯部も、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
シャッターや雨戸のサビを放置すると、外壁表面の雨だれによる汚れや隣接する鉄製部材の劣化に繋がる可能性があるため、塗装して保護しましょう。
シャッターは注油や動作確認を行うことで、サビや開閉不良を防止できます。
また、幕板に関しても、傷みが目立ってきた場合には、塗装や交換を通じて美観と機能性を保つことが大切です。
付帯部塗装に絶対に欠かせない「下地処理」
素地調整(ケレン作業)

付帯部塗装の仕上がりや耐久性を大きく左右するのが「下地処理」です。
その中でも特に重要なのが、「ケレン作業」と呼ばれる、サンドペーパーによる研磨作業です。
塩ビ(雨樋など)や金属素材(霧除け・庇など)は、塗料が密着しにくい性質があります。
そこで、塗装の前にサンドペーパーで表面に細かい傷(目粗し)をつける作業が行われます。
これにより、塗料のつきが良くなり、塗膜のはがれを防ぐことができるのです。
このように、塗装下地にあえて細かい傷をつけて密着性を高める作業を「エッジング」と呼びます。
この工程を省略してしまうと、見た目はキレイでも、短期間で塗膜が浮いたり剥がれたりする原因になってしまうのです。
さび止め塗装

付帯部に金属素材が使われている場合、塗装の前に必ず「さび止め塗装」を行うことが重要です。
この工程を省くと、仕上げ塗装をしてもすぐにサビが発生し、建物の劣化が早まる原因となります。
さび止め塗装は、上塗り塗料の前に行う下地処理の一環で、塗膜の耐久性を高める役割を果たします。
さび止め塗料には「1液タイプ」と「2液タイプ」の2種類があり、1液タイプは開封してすぐに使える手軽さがある一方で、2液タイプは主剤と硬化剤を混ぜて使用するため、手間はかかりますがその分性能が高く、密着性や耐久性に優れています。
マルスギの付帯部塗装では、これらの下地処理を終えたあと、上塗り塗料を2回に分けて丁寧に塗装いたします。
こうすることにより、美しい見た目だけでなく、強く長持ちする仕上がりを実現することができます。
建物の細部までしっかりと手をかけることで、安心して暮らせる住まいを維持していきます。
破損している場合には修理が必要
付帯部や雨樋が破損している場合には、塗装では解決できません。
状態により修理を行うか、交換することが必要です。
雨樋は台風や強風、雹などによって外れたり、穴が空いたりするほか、落ち葉やゴミなどが詰まって排水できない状態になることもあります。
そのまま放置すると、破損することや雨水があふれて雨漏りなどの原因になるため、修理や交換、清掃などが必要になります。
雨樋の清掃レベルであれば、塗装するタイミングでも可能です。
また、破損が酷く、修理や交換が必要な場合は、別途見積もりを取ったうえで適切な対応が必要です。
外装のどの部分もお住まいにとって無駄な部分はありません。
長く安心の暮らしを維持し、住宅の資産価値を維持するためにも、定期点検やメンテナンスを実施しましょう。
定期的な点検とお手入れの重要性
定期的に付帯部の状態をチェックしましょう

付帯部のメンテナンスにおいて最も大切なのは、定期的な点検と早期発見・早期対処です。
外壁や屋根と同様に、雨樋や破風板、軒天などの付帯部も日々の紫外線や風雨にさらされ、徐々に劣化が進行していきます。
放置しておくと、雨漏りや構造の腐食など大きなトラブルへと発展する可能性があるため、日頃から状態をチェックすることが大切です。
目視による点検では、ひび割れ、サビ、塗膜の剥がれ、腐食などがないかを確認し、早めに対処することで修繕費用の抑制にもつながります。
また、専門業者による点検を受けることで、見逃しがちな細かな劣化箇所も発見できるため、より的確なメンテナンスが可能となります。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで、付帯部の美観と機能を長く保ち、住まい全体の耐久性や快適性を守ることができます。
適切な方法で清掃を行いましょう
付帯部はホコリや汚れが溜まりやすく、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、劣化を早める原因にもなります。そのため、定期的な清掃がとても重要です。
清掃の際は、中性洗剤を使ってブラシなどで優しくこすり汚れを落としましょう。洗浄後は十分に水洗いをしてから、乾いた布で水分を拭き取ってください。
定期的な清掃を行うことで、美観を保つだけでなく、劣化の進行を防ぐことができます。
一方で、高圧洗浄機の使用には注意が必要です。
強すぎる水圧は、素材を傷めたり、塗膜をはがしてしまう可能性があります。
付帯部の素材や状態に応じて、適切な方法で丁寧にお手入れすることが大切です。
外壁塗装と同時施工のメリットと注意点
付帯部塗装を外壁塗装と同時に行うメリット

外壁塗装と付帯部のメンテナンスを同時に行うことで、足場を一度で効率的に活用でき、設置や解体のコストを大幅に削減できます。
足場費用は高額になることが多いため、別々に工事を行うよりも経済的です。
さらに、工期を短縮できることで、住まいへの影響も最小限に抑えられます。
作業がスムーズに進むだけでなく、建物全体のメンテナンス時期を統一できるため、今後の管理や点検も計画的に行いやすくなります。
業者との打ち合わせがまとめて済ませられる、負担がかなり軽減されますね。
このように、外壁と付帯部を同時にメンテナンスすることは、コスト面・効率面・管理面すべてにおいて大きなメリットがあります。
見積書の確認すべきポイント

見積書を確認する際は、塗装対象となる付帯部が具体的に明記されているかをしっかり確認することが重要です。
もし、見積もりに記載がない場合は塗装されない可能性があります。
工事後に「ここも塗装してもらえると思っていたのに・・・」というトラブルを避けるためにも、事前確認は必須です。
以下のポイントを押さえて、見積書をチェックしましょう。
付帯部の名称が具体的に書かれているか
「付帯部 一式」といった曖昧な表記ではなく、「雨樋塗装」「破風板塗装」など、各部位ごとに明記されているか確認しましょう。
数量や㎡数が記載されているか
面積や数量の記載があれば、塗装範囲が明確になります。
使用する塗料の種類や回数
使用塗料の種類や塗り回数(例:下塗り・上塗り2回など)も確認しておくと安心です。
見積書の内容が曖昧であったり、不明な付帯部がある場合は、必ず施工業者に質問して明確にしておくことが大切です。
「ここは塗装されますか?」
「この部位の塗装費用も含まれていますか?」
といった具体的な質問をすることで、後からのトラブルを回避できます。
家全体の調和を考慮した色選びが必要
付帯部の色選びは、外壁との色の調和を意識することが大切です。
建物全体の印象を左右するため、バランスの取れた配色を考慮しましょう。
たとえば、外壁と同系色でまとめて統一感を出したり、あえて付帯部に別の色を使ってアクセントとして引き立てる方法もあります。
どちらの選択も、建物のデザインや雰囲気に合わせて慎重に選ぶことが重要です。
付帯部のよくある質問

付帯部のメンテナンスはいつ行うべき?
付帯部のメンテナンス時期は、建物の築年数や周囲の環境条件によって異なりますが、おおよそ10~15年に一度が目安です。
ただし、ひび割れやサビなど、劣化のサインが見られる場合は、時期に関係なく早めの対応が必要です。
定期的に状態をチェックし、適切なタイミングで手を加えることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
付帯部のメンテナンスは自分でできる?
付帯部のメンテナンスをDIYで行うことも可能ではありますが、特に高所や専門的な作業が必要な場合は、専門業者に依頼するのが安全かつ確実です。
誤った施工や不十分な処置は、後々トラブルの原因にもなりかねません。
仕上がりの美しさや耐久性を考えても、プロに任せるのが安心です。
付帯部の劣化を放置するとどうなる?
付帯部の劣化を放置すると、雨漏りの発生や外壁の損傷など、深刻なトラブルに発展する可能性があります。
最悪の場合、大掛かりな修繕工事が必要になり、費用も時間も多くかかってしまうことに。
建物を長持ちさせ、無駄な出費を抑えるためにも、定期的な点検とメンテナンスは非常に重要です。
まとめ

建物の「付帯部」とは、雨樋・破風板・軒天・シャッターなど、外壁や屋根以外の外装部分を指します。これらは建物の見た目を整えるだけでなく、風雨や紫外線から住宅を守るという、機能面でも非常に重要な役割を果たしています。
しかし、付帯部は日々過酷な環境にさらされているため、経年劣化による色あせ・剥がれ・腐食が起こりやすく、放置すると雨漏りや建物の損傷など深刻なトラブルを招くおそれがあります。だからこそ、定期的な点検や塗装によるメンテナンスが不可欠です。
外壁や屋根の塗装を検討しているなら、それにあわせて付帯部の塗装も同時に行うことをおすすめします。
塗装工事では足場の設置・解体に多くの費用と手間がかかるため、別々にメンテナンスを行うとそのたびに費用が発生してしまいます。一度の工事でまとめて施工することで、コストも手間も最小限に抑えることができます。
住まいを長く美しく保つためにも、外壁や屋根の塗装とあわせて、付帯部の状態もチェックし、必要に応じたメンテナンスを検討することが大切です。
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付帯部は建物の美観を保つだけでなく、風雨や紫外線から住まいを守る大切なパーツです。
外壁や屋根と同様に、定期的な点検・清掃・塗装によるメンテナンスが不可欠です。
マルスギでは、そうした付帯部の劣化にも早期に対応し、長持ちする住まいづくりをトータルでサポートいたします。
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