屋根のカバー工法(重ね葺き)とは? 葺き替えとの違いも解説
屋根カバー工法は屋根塗装よりも長持ち

屋根は、経年劣化や住まいが置かれている環境の影響を受けて徐々に傷んでいきます。劣化が進んだ際には、状態に応じた適切なメンテナンスが必要です。
屋根のメンテナンス方法には、「屋根塗装」「屋根カバー工法(重ね葺き)」「葺き替え工事」があります。
今回は、その中の一つである「屋根カバー工法(重ね葺き) 」と呼ばれる方法について解説します。
自宅の屋根にカバー工法が適しているかを見極めるために、工法の特徴やメリット・デメリットをあらかじめ理解しておきましょう。
また、屋根の外観や耐久性を根本から見直したい場合に有効な「葺き替え工事」との違いついてもご紹介します。
屋根リフォームを検討中の方は、ぜひそれぞれの方法を比較しながら、最適な工事を選んでください。
目次
1-1 差し込み葺き工法との違いに注意
2-1 葺き替えに比べ工事費用が安い
2-2 工事期間が短い
2-3 断熱性や防音性が高まる
2-4 環境に優しい
3-2 耐震性が低くなる可能性がある
3-4 火災保険が使えない
4. 葺き替え工事との違いは?
4-3 葺き替え工事が適しているケース
5. 屋根カバー工法(重ね葺き)が向いている屋根・向いていない屋根
6-1 不要な既存部材の撤去・清掃
6-2 ルーフィング(防水紙)の設置
6-3 新しい屋根材の設置
6-4 貫板・棟板金を設置
7-1 金属屋根
7-3 アスファルトシングル
10-1 信頼できる施工業者を選ぶこと
10-2 複数の業者に見積もりを依頼する
11. まとめ
屋根のカバー工法(重ね葺き)とは
屋根の「カバー工法」は、「重ね葺き」とも呼ばれ、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を被せるリフォーム方法です。
屋根を一度すべて剥がしてから新しい屋根を施工する「葺き替え」とは異なり、解体作業が少ない分、工期を短縮でき、費用も抑えられることが特徴です。
ただし、重ね葺きはすべての屋根に適用できるわけではありません。
既存屋根の劣化が激しい場合や、屋根の形状・素材によっては、施工自体が不可能なケースもあります。そのため、まずは専門の業者に相談し、現地調査を行ってもらったうえで、重ね葺きが適しているかを判断してもらうことが大切です。
信頼できる業者に見てもらってから、カバー工法を検討しましょう。
差し込み葺き工法との違いに注意
本来の屋根カバー工法とは、既存の屋根の上に新たな防水シートを敷設し、その上に金属製の屋根材を施工する工法です。これにより防水性や耐久性が向上し、建物全体の保護性能が高まります。
一方、差し込み葺き工法は、古い屋根の隙間に金属板を差し込み、接着剤で固定するだけの簡易的な施工方法です。
この工法では防水シートの施工が行われず、既存の屋根材もそのまま残るため、屋根全体の耐久性や防水性能の向上は期待できません。
差し込み葺き工法は、本来部分的な補修を目的とした方法であり、屋根全体をリフォームするための「カバー工法」とは施工目的も仕上がりの性能も全く異なるのです。
しかし、この「差し込み葺き工法」を「屋根カバー工法」と言って紹介する業者もいるため、注意が必要です。
誤った認識でこの工法を選んでしまうと、十分なメンテナンス効果が得られず、将来的に大きなトラブルに発展する可能性もあります。
安易に「カバー工法」とうたっている工法に飛びつかず、内容を見極めた上で、最適な施工方法を選びましょう。
屋根のカバー工法(重ね葺き)のメリット

葺き替えに比べ工事費用が安い
まず大きなメリットは、葺き替え工事と比べて施工費用を抑えられる点です。
既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を被せるため、解体工事や廃材処理のコストがほとんどかかりません。棟板金や雪止めなど一部の部材を取り外すのみで済むため、費用を大きく削減できます。
また、使用する金属屋根材の多くはガルバリウム鋼板で作られており、錆びにくく、焼付塗装や石材チップによる加工が施されているため、高い耐久性を持ちます。そのため、塗装によるメンテナンスよりも圧倒的に長持ちし、ライフサイクルコストを抑えることが可能です。
工事期間が短い
屋根のカバー工法(重ね葺き)は、葺き替え工事に比べて工期が短く、手間も少ないのが大きな特徴です。
葺き替えでは既存屋根の撤去・廃材処理といった工程が発生するため、工期が長くなりがちですが、カバー工法は既存屋根の上から新しい屋根材を施工するため、撤去作業が不要です。
その結果、工事期間を大幅に短縮できるのです。
一般的に、屋根カバー工法の施工期間は屋根の形状や大きさによって異なりますが、おおよそ1日~7日程度で完了することが多く、葺き替えの半分程度の工期で済むケースもあります。
また、工期が短いことで、足場設置による生活上の不便さを最小限に抑えられます。加えて、近隣への騒音・粉塵といった配慮が必要な期間も短くて済み、施主・ご近所双方の負担が軽減されるという点も大きなメリットです。
断熱性や防音性が高まる
屋根のカバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねるため、屋根全体が二重構造になります。これにより、断熱性や防音性の向上が期待できる点も、カバー工法のメリットのひとつです。
使用する屋根材によっては、断熱材が組み込まれていたり、屋根材と既存屋根の間に通気層が形成されることで、夏場の屋内温度上昇を抑え、特に2階の暑さ対策に効果的です。
また、新たに防水紙(ルーフィング)を施工するため、雨漏り防止効果も非常に高まります。
さらに、屋根が二重になることで、雨音などの外部からの騒音を軽減する効果も期待できます。特に、石材チップが表面に加工された金属屋根材を使用すれば、防音性に優れた仕上がりになります。
ただし、カバー工法は断熱や防音そのものを目的とした工事ではないため、効果には限りがあり、専門的な断熱・防音工事と比べて効果は控えめです。それでも、「屋根の暑さ」や「雨音のうるささ」に悩んでいる方にとっては、暮らしの質を向上させる有効な手段といえるでしょう。
環境に優しい

屋根のカバー工法(重ね葺き)は、環境負荷の少ないエコなリフォーム方法として注目されています。
廃材がほとんど発生しないため、廃材の運搬回数や量が削減され、CO₂(二酸化炭素)の排出量抑制にもつながるのが大きな特徴です。これは、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの削減にも貢献することになります。
また、2004年以前に建てられた建物に多い「アスベスト含有屋根材」への対策としても、カバー工法は非常に有効です。
アスベストを含む屋根材を撤去・解体すると飛散リスクや高額な処分費用が伴いますが、カバー工法なら屋根を剥がさずに施工できるため、飛散リスクを大幅に低減できます。
新しい屋根材でアスベストを覆うことで、安全かつ低コストで環境に配慮したリフォームが可能です。
なお、アスベストは破壊や粉砕をしない限り空気中に飛散することはないため、通常の生活では健康リスクはほとんどありません。
屋根のカバー工法(重ね葺き)のデメリット

屋根内部の補修が必要な屋根には施工できない
屋根のカバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、屋根下地に損傷があっても施工中に補修ができません。
施工前には業者が屋根の状態を目視や打診などで確認しますが、内部の腐食や劣化などは外からは見つけにくく、施工後に問題が表面化する可能性もあります。
実際に、下地が腐食した状態でカバー工法が行われた結果、雨漏りや内部構造の損傷が進行し、最終的に二重になった屋根をすべて撤去して大規模な補修が必要になったケースもあります。このような事態になると、費用も工期も大幅に増加してしまいます。
そのため、カバー工法を検討する際は、既存屋根の築年数・劣化の進行具合・気候や周囲環境などを総合的に判断することが大切です。
信頼できる施工業者にしっかりと事前調査・点検を依頼し、必要に応じてカバー工法ではなく葺き替えなど他の施工方法を提案してもらうのが安心です。
耐震性が低くなる可能性がある

カバー工法(重ね葺き)は既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせるため、屋根が二重になり、住宅全体の重量が増加します。住宅は重くなるほど地震時の揺れが大きくなるといわれているため、建物の耐震性がやや低下する可能性があります。
ただし、実際に使用される金属屋根材(ガルバリウム鋼板など)は非常に軽量で、厚さも0.3~0.4mm程度と薄く、平面荷重として屋根全体に均等に分散されるため、大きな影響が出るケースは少ないとされています。
加えて、新築時には積雪荷重なども想定して設計されているため、豪雪地帯でない限り大きな問題にはなりにくいのが実情です。
それでも重さが気になる場合は、軽量な屋根材を選ぶことで負担を抑えることが可能です。
不安がある方は、事前に業者へ相談し、耐震性への影響についても確認しておくと安心です。
次に屋根工事を行う際は費用がかさむ
カバー工法(重ね葺き)で新たに屋根を被せた場合でも、いずれその屋根が耐用年数を迎えたり劣化したりすれば、再度リフォームが必要になります。しかし、一度カバー工法を施工した屋根に対して再び同じ方法で重ねることはできません。
その際は、既存の屋根と以前に被せた屋根、2層分の屋根をすべて撤去してからの「葺き替え工事」が必要となります。
2重の屋根を解体する作業は手間がかかり、その分人件費や処分費が高くなるため、将来的な費用負担は避けられません。
したがって、カバー工法を検討する際は、初期費用の安さだけで判断せず、将来的なメンテナンスコストまで含めたトータルの費用を見据えて選択することが大切です。
火災保険が使えない

台風や大雪などの自然災害によって屋根が破損した場合、火災保険が適用されることがあります。
ただし、保険の補償対象となるのは「破損前の状態に修復する工事」に限られます。そのため、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねるカバー工法(重ね葺き)は、保険の補償範囲外とされるのが一般的です。
損傷を直すために保険を使うつもりでカバー工法を選んでしまうと、全額自己負担になり、かえって費用がかさむ可能性があるため、事前によく確認することが大切です。
葺き替え工事との違いは?
屋根リフォームには「葺き替え」という方法もあります。では、屋根カバー工法とどう違うのか確認してみましょう。
既存の屋根を撤去して新しい屋根材に交換する方法

葺き替え工事とは、今ある屋根材をすべて取り外し、新しい屋根材に交換する工事です。
屋根材を別の種類に変えられるため、住宅の外観を一新できるほか、屋根の下地部分もあわせて補修・点検できるという利点があります。
葺き替え工事はコストが高く、工期も長くなる
葺き替え工事では、古い屋根材をすべて撤去してから新しい屋根材を施工するため、解体の手間や廃材の処分費用が発生し、全体のコストが高くなりがちです。特に、既存の屋根材にアスベストが含まれている場合は、処分に特別な対応が必要となり、その分費用がさらにかさみます。
一方、屋根カバー工法(重ね葺き)は既存の屋根をそのまま活かして新しい屋根を重ねる工法のため、撤去や廃材処理の費用がかからず、葺き替えに比べてコストを抑えながら、工事期間も短縮できる点が魅力です。
葺き替え工事が適しているケース
葺き替え工事による屋根リフォームが適しているのは、以下のような3つのケースです。
①屋根の下地が劣化している場合
下地材が傷んでいると、屋根カバー工法では対応が難しいため、屋根全体を一新する葺き替え工事が適しています。
葺き替えでは、ルーフィング(防水シート)の張り替えや、野地板の補修・補強などもあわせて行えるため、屋根全体の耐久性をしっかりと向上させることが可能です。
②すでにカバー工法を施工している場合
一度屋根カバー工法を実施している建物では、再度同じ方法で施工することはできません。
このような場合は、古い屋根材を撤去して新たに屋根を施工する「葺き替え工事」が必要となります。また、屋根材が屋根勾配に合っていない場合には、雨漏りリスクを回避するためにも適した屋根材への葺き替えが推奨されます。
屋根材の種類や状態が不明な場合は、専門業者による点検を受けましょう。
③重たい瓦屋根を使用している場合
重量のある瓦屋根を使用している住宅では、軽量な屋根材に葺き替えることで耐震性を高めることができます。
逆に、軽い屋根材から重たい瓦屋根に変更したい場合は、建物の構造が重量に耐えられるかどうかを慎重に確認する必要があります。
屋根カバー工法(重ね葺き)が向いている屋根・向いていない屋根
○野地板の状態がよく、凹凸の少ない軽量の屋根

・スレート屋根
・金属屋根(ガルバリウム屋根など)
・アスファルトシングル屋根
これらの屋根は、凹凸が少なく重量も比較的軽量のため、屋根カバー工法(重ね葺き)に向いています。
ただし、野地板や垂木といった屋根の下地材がしっかりしていて、重ね葺きに耐えられる場合に限ります。
✕凹凸がある屋根や重い屋根、劣化が進んだ屋根

・瓦屋根
日本瓦、セメント瓦、洋瓦などの瓦屋根は重量があり、凹凸が多く平坦ではないため、屋根カバー工法の施工はできません。
また、劣化が進んでいたり雨漏りが発生している屋根も、屋根下地が傷んでいることが多いので避けた方がよいでしょう。
屋根カバー工法の工事の流れ
不要な既存部材の撤去・清掃

施工前の屋根から、棟板金およびその下にある貫板を撤去します。雪止めなども取り外し、屋根表面の清掃を実施。
この工程で出る廃材はごくわずかで、解体費・廃材処分費の削減につながります。
ルーフィング(防水紙)の設置

既存屋根の上にアスファルトルーフィング(防水紙)を軒先から棟へ向かって敷設します。
上下の重なりを10cmほど確保することで、水の浸入を防止。防水紙の上に、貫板と棟板金の下地も設置します。
新しい屋根材の設置

防水処理が終わったら、屋根材の設置を行います。
屋根材を留めるのは、基本的には釘留めで問題ありませんが、約30cm間隔でビスを併用すると、より高い耐風性が確保できます。
屋根材にはさまざまな種類があり、それに応じた施工方法もいくつか存在します。
どの屋根材を選び、どの施工方法で仕上げるかによって、耐久性や性能が大きく変わりますので、事前にしっかりと確認・検討することをおすすめします。
貫板・棟板金を設置

屋根材の上から、棟部分にプラスチック樹脂製の貫板を取り付けます。木製と違って腐食に強く、耐久性に優れます。さらに防水スポンジを両側に貼り、雨水の侵入を防ぎます。
続いて、棟の形状に合わせた板金を加工・設置し、SUSビス(ステンレスビス)でしっかりと固定します。
釘に比べて緩みにくく、強風による飛散リスクも抑えられます。
板金と板金の境目にコーキング処理を行い完了
板金同士の継ぎ目にコーキングを施し、水の侵入を完全にブロックします。テープ養生後、コーキング材を充填し、ヘラで仕上げて完成です。
屋根カバー工法による工事が完了しました。葺き替え工事に比べて工程が少なく、工期が短く済む上、廃材処理費も抑えられます。
しっかり固定された新しい屋根は、風災にも強く安心してお住まいいただけます。
カバー工法(重ね葺き)施工におすすめの屋根材
すべての屋根材が屋根カバー工法(重ね葺き)に使用できるわけではありません。
屋根の状態を確認し、屋根カバー工法の施工が可能と判断された場合でも、使用する屋根材が重すぎると、建物全体の耐震性に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
そのため、カバー工法に適した軽量屋根材を選ぶことが大切です。
以下の屋根材が、屋根カバー工法におすすめの代表的なものです。
金属屋根

屋根カバー工法で最も推奨されるのが金属屋根です。
中でも、トタンに比べて耐久性・耐錆性に優れた「ガルバリウム鋼板」や「エスジーエル鋼板」が主流となっています。
薄くて軽量な金属屋根ですが、カバー工法により断熱性や遮音性も確保されるため、機能性にも優れています。
石粒付き金属屋根(ジンカリウム鋼板)
金属屋根の表面に細かな石粒をコーティングしたタイプも人気です。
標準的な金属屋根に比べてやや重く高価ですが、自然な質感があり、金属らしさを感じさせないデザイン性の高さが魅力です。
このタイプには、ジンカリウム鋼板を使用した製品が多く見られます。
アスファルトシングル

アスファルトシングルは、金属屋根に次ぐ軽さを誇る屋根材で、主にアメリカで広く使用されています。
表面に石粒が施されており、北欧風の柔らかい印象の屋根に仕上がります。
ただし、日本では対応できる施工業者が限られるため、採用を検討する際には施工実績の確認が必要です。
屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用

屋根カバー工法にかかる費用は、使用する屋根材や住宅の構造によって異なりますが、一般的な30坪の住宅であれば、施工費用はおおよそ150万円〜180万円が相場です。
ただし、最近の物価上昇により、価格が高騰する可能性もあるため、あくまで目安としてご参考ください。
屋根面が多く複雑な形状の場合は作業工程が増え、足場を組む手間もかかるため、費用が高くなる傾向があります。
外壁工事との同時施工でコスト削減
カバー工法とセットで必ず発生するのが「仮設足場」の設置費用です。
仮設足場の費用は決して安くないため、屋根リフォームと同時に外壁塗装や外壁補修なども一緒に行うことで、長期的に見ればコストを抑えることができます。
すでにお見積りを取得されている方は、ぜひ単価を比較しながら検討してみてください。
屋根のカバー工法(重ね葺き)の耐用年数
屋根カバー工法(重ね葺き)の寿命は、一般的に20〜30年程度とされています。
これは、主に使用される金属屋根材(例:ガルバリウム鋼板など)の耐用年数がおおよそそのくらいであるためです。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の耐久性は環境やメンテナンス状況によっても変わります。
もし、サビ・ひび割れ・コケやカビの発生など、劣化の兆候が見られる場合は、放置せず早めに専門業者に相談し、必要に応じてリフォームを検討するのが安心です。
屋根のカバー工法(重ね葺き)を依頼する際の注意点

屋根のカバー工法(重ね葺き)は、葺き替えに比べると費用を抑えやすい工法ではありますが、それでも決して安い工事ではありません。だからこそ、信頼性の低い業者に依頼してしまうと、施工不良や不当な費用請求などのリスクが発生する可能性もあります。
納得のいくリフォームを実現するために、以下の2点に注意して検討を進めましょう。
信頼できる施工業者を選ぶこと
カバー工法(重ね葺き)はやり直しが難しく、再工事が必要になった場合には高額な費用が発生する恐れがあります。さらに、施工に問題があれば屋根材の耐久性が大きく損なわれることにもなりかねません。
そのため、施工実績が豊富で信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
ホームページに施工事例やお客様の声を掲載している業者であれば、実績や対応力の目安にもなりますので、しっかり確認してから依頼しましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
一部には、相場より極端に高額な料金を提示する業者や、逆に相場より大幅に安い料金で不十分な施工を行う業者も存在します。
そのため、最低でも2〜3社に見積もりを依頼し、比較検討(相見積もり)を行うことをおすすめします。
各社の見積書を比較することで、費用の内訳や工事内容の妥当性を判断しやすくなり、適正価格で信頼できる業者に依頼することができます。
まとめ

屋根カバー工法(重ね葺き)とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工するリフォーム方法です。屋根材を取り除く必要がないため、工期が短く、廃材処理費も抑えられることから、コストパフォーマンスに優れた工事として注目されています。
使用する屋根材は軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板)、アスファルトシングルなどが一般的で、断熱性・遮音性の向上も期待できます。ただし、下地が劣化している場合や、すでに一度カバー工法を行っている場合は適用できません。
また、重すぎる屋根材を使用すると建物の耐震性に悪影響を及ぼす可能性があるため、屋根材の選定にも注意が必要です。
施工費用の目安としては、30坪前後の住宅でおおよそ100万~180万円程度が相場です。これに加え、仮設足場代として18万円〜25万円前後が別途かかります。
屋根の形状が複雑な場合や勾配が急な場合は、さらに費用が上がるケースもあります。
屋根カバー工法は、一度施工すると再工事には大きな費用がかかるため、信頼できる業者選びが非常に重要です。施工実績や口コミ、保証内容を確認し、できれば複数の業者から相見積もりを取って比較検討することをおすすめします。
正しい知識と慎重な判断が、失敗のない屋根リフォームにつながります!
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