外壁塗装に軒天塗装は必要? 軒天塗装の役割と塗装方法
軒天塗装は何のために必要なの?

外壁塗装を検討する際に、付帯部の「軒天塗装」を提案されることが多いと思います。
では、この軒天塗装とはどのようなものなのでしょうか?
普段はあまり意識してみることはないですが、軒天は住宅に欠かせない重要な存在で、快適で安全なお住まいを維持する役割を担っています。
そして、軒天も外壁や屋根と同様に外部にさらされている部分なので、劣化がしやすい箇所でもあるのです。
そのため、軒天もしっかりと定期的に点検を行ない、適切なメンテナンスが必要になります。
今回は、軒天がどのような役割を果たしているのか、軒天の基礎知識から補修方法、塗料についてご紹介します。
軒天を綺麗に維持するための塗装方法や剥がれてしまった場合の補修方法、費用相場についても解説しますので、ぜひお住まいのメンテナンスの参考にしてください。
目次
1. 軒天(のきてん)とは?
2. 軒天の役割
2-1 建物の美観性を高める
2-2 火事の延焼を防止する
2-3 天井裏の換気
2-4 雨水や日差しから外壁を守る
3-1 木材系(ベニヤ板・化粧合板)
3-2 不燃材系(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)
4-1 汚れ・色あせ
4-2 シミの発生
4-3 カビや藻、コケの発生
4-4 塗料の剥がれ・欠損
5. 軒天塗装の方法
5-1 足場を設置する
5-2 マスキング・養生をする
5-3 洗浄、下地処理をする
5-4 下塗りをする
5-5 上塗りをする
7-1 壁と屋根の色を決めた後に選ぶ
8. 軒天塗装の人気カラー
8-1 ホワイト
8-2 ブラック
8-3 クリア
9. 軒天塗装にかかる費用相場
10. 軒天塗装の耐用年数
11-1 軒天増張り工事
11-2 軒天張替え工事
11-3 換気口取付工事
12-1 軒天塗装のDIYは難しい
12-2 軒天が塗装出来るかの判断は難しい
12-3 軒天修理の優良業者の見分け方
13. まとめ
軒天(のきてん)とは?

軒天とは、屋根や庇などが外壁から突き出ている部分の裏側のことを指します。
軒天は、軒天井(のきてんじょう) 、または軒裏(のきうら)、 軒裏天井(のきうらてんじょう) などと呼ばれることもあります。
軒天の幅は、外壁周りは30~45㎝程度のものが多く、玄関部分などは雨宿りスペースとして1m角程度の大きなものも存在します。
軒天の役割
建物の美観性を高める
軒天は屋根の内部を守るだけでなく、建物の美観を高めることができます。
軒天がないと屋根の内部が丸見えとなり、野地板(のじいた)や垂木(たるき)など屋根の構造部分がむき出しの状態となってしまうため、見た目がよくありません。
軒天を張るとそれらの構造部分を隠れるので、建物の見た目がスッキリとした印象になります。
さらに軒天に塗装をすることで、より美観が整います。
和風住宅の中には軒天張付後に化粧垂木(けしょうたるき)を取り付け、さらに意匠性を高めているお住まいも見られます。

【参考記事】
>>外壁と屋根の部位名称、いくつ分かりますか?火事の延焼を防止する
軒天に使われる材料は通気性や不燃性に優れているため、火災による延焼を防止することができます。
火の手は下から上へと延焼します。
隣家での火災やご自宅の室内で発生した火災は、軒天がなければ火がたちまち屋根に燃え移り、あっという間に焼け落ちてしまいます。
軒天があれば一定時間屋根への延焼を防ぐことができるので、屋根が早々に焼け落ちることを防いで住民が逃げる時間を稼ぐことが可能になります。
軒天があることで、被害拡大を最小限に抑えることできるのです。
天井裏の換気
軒天に穴が開いている有孔板の軒天材を使用したり、換気口を付けたりすれば、天井裏を換気することができます。
換気することで天井裏にたまりやすい湿気を排出し、内部結露を防止できます。
湿気が溜まるとカビが発生したり屋根が劣化したりするため、内部結露の防止は住宅寿命を延ばすことにもつながるのです。
換気には軒天部分以外に棟や妻側などの2箇所以上の屋根裏換気を併用すると、空気の入口と出口ができるので、さらに高い効果が期待できます。
雨水や日差しから外壁を守る

軒天があることで、外壁の劣化を遅らせることができます。
雨水による湿気や太陽光による紫外線は、外壁の劣化を早める要因となります。
軒天は外壁から外側に突き出しているため、外壁にとっては傘のような役割を果たすので、雨水や日光から外壁を守ってくれるのです。
最近はスタイリッシュなデザインで、軒天の無い住宅もありますが、壁面に雨水や直射日光が当たりやすいため外壁材の経年劣化や雨垂れによる汚れに注意しましょう。
軒天が雨水や日光から外壁を守ってくれると言いましたが、これは言い換えれば、軒天は外壁に与えるダメージをすべて受け止めているとも言えます。
そのため軒天は劣化の進行が進みやすく、定期的なメンテナンスが必要になります。
軒天の代表的な素材とメンテナンス方法
軒天は素材によって塗装の必要性や重要性、メンテナンス方法が異なります。
軒天によく使われる素材は主に以下の3種類です。
・木材系(ベニヤ板・化粧合板)
・不燃材(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)
・金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパン)
素材別に塗装の必要性を理解し、自宅の軒天に適した塗装を実施しましょう。
木材系(ベニヤ板・化粧合板)

以前は、ベニヤ板や化粧合板を使った木造住宅の軒天が一般的でした。
美しく風情あるデザインの木目と低価格が特徴ですが、経年劣化が早く、防火性や耐水性が低いというデメリットがあります。
塗装が剥がれると劣化が早いことも特徴のひとつです。
経年劣化により塗装が剥がれると、木材系の素材は劣化の進行が早くなるため、定期的な塗装での保護が必要です。
特に、張ってから10年以上経っている場合、状態によっては軒天の張り替えが必要になることもあります。
不燃材系(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)

近年、一般的によく使用される材質が不燃材系です。
その中でも、ケイ酸と酸化カルシウム(生石灰)が結合してできる「ケイ酸カルシウム」を使ったケイカル板が多く採用されています。
ケイカル板
ケイカル板は「ケイ酸カルシウム板」の略称で、耐火性や防湿性に優れていますが、吸水性が高く塗装による保護が必要です。
エクセルボード
エクセルボードは、鉱物、石膏を混ぜて作られます。
ケイカル板より安価で、施工性が良いことから軒天に使用されることが多い建材ですが、耐水性が無いという特徴もあります。
フレキシブルボード
フレキシブルボードはセメントと補強繊維で作られており、強度が高く防湿性・不燃性に優れています。
一方で重量がケイカル板の約2倍になるため、設置前に下地の強度確認の必要があり、高価なため一般的に使用されることは多くありません。
これらの不燃材は、定期的に塗装のメンテナンスを行う必要があるため、色褪せなど経年劣化が見られた場合は、軒天塗装の検討が必要になります。
金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパンドレル)

金属系の材料を使った軒天は、軽量で耐火性や耐久性、耐水性に優れていることが特徴です。
主に、ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルが使用されます。
金属系は非常に優秀な建材ですが、意匠性や施工単価の高さからデザイン住宅や病院など公共施設に使用されることがほとんどで、一般住宅で採用されることはあまりありません。
ガルバリウム鋼板とアルミスパンドレルは錆びにくい素材ですが、やはり経年劣化は避けられません。
時間が経過するとサビが発生し、放置すると腐食が進行して軒天の耐久性を下げるだけでなく美観も損ねてしまいます。
15~25年ごとにさび止めと塗装によるメンテナンスが必要です。
軒天塗装が必要な劣化のサイン
軒天が劣化してくるとさまざまな症状が見られます。
住宅を守る重要な役割を果たす軒天は、劣化のサインをしっかりキャッチして早めにメンテナンスすることが大切です。
劣化の状況によっては、塗装での対応が難しく張り替えが必要となる場合もあります。
塗装と張り替えの判断は素人では難しいため、塗装業者など専門業者に相談して判断してもらいましょう。
汚れ・色あせ

屋根や外壁のように、雨水や日差しの影響を直接受けるわけではない軒天ですが、時間の経過により汚れが付着したり色あせが発生したりします。
これらはまだ劣化の初期症状なので、緊急性はありませんが、近いうちに塗装メンテナンスを検討する必要があります。
特に、色あせが確認できたら、塗り替えを検討する良いタイミングです。
ほかの劣化症状がないかもしっかりチェックして、劣化具合を把握しておきましょう。
シミの発生
軒天にシミがある場合は、住宅のどこかで雨漏りが発生している可能性が高く、危険度が高い劣化症状です。
屋根やベランダに降った雨水がうまく排水できずにシミとなっていることが多いため、早急にメンテナンスする必要があります。
もし雨漏りが進行している場合は、塗装メンテナンスだけでは対応できないため張り替えが必要です。
カビや藻、コケの発生
カビや藻、コケが発生するには、水分が必要です。
つまり、これらが軒天に発生しているということは、湿気が高い状態になっていると考えられます。
この場合、軒天が効率的に換気できず、湿気が溜まっているか雨水が浸入している可能性が高いです。
外壁のつなぎ目をふさいでいるシーリング部分から水が浸入していることも考えられます。
カビや藻、コケは1度発生するとどんどん増殖し、健康被害が発生する可能性もあります。
軒天にカビや藻が発生した場合は、原因を明確にするためにも早急に専門業者への点検依頼が必要です。
塗料の剥がれ・欠損

軒天塗装に剥がれがある場合は、劣化がかなり進行しているのでできるだけ早く塗装メンテナンスの実施が必要となります。
主に合板で起こりやすい劣化症状です。
剥がれがさらに進み軒天そのものが欠損している場合は、早急な修理が必要です。
軒天に欠損があると、そこから侵入した鳥やネズミが巣を作り住み着いてしまうことがあります。
鳥やネズミは、糞尿による腐食被害や騒音で困るだけでなく、配線をかじられると漏電による停電や火事を引き起こすリスクがあるため、早めの対処が必要です。
時間が経てば経つほど症状は進行するため、早めにメンテナンスを依頼しましょう。
軒天塗装の方法
軒天のメンテナンスは、劣化が少ない場合は「軒天塗装」が一般的です。
劣化が著しい場合は、張り替えになることもありますので、費用を抑えるためには、色あせなどの軽い劣化症状がある時点でメンテナンスをすると良いでしょう。
軒天塗装の手順は、外壁塗装と基本的には変わりません。
足場を設置し、周辺に塗料が付かないようにマスキングや養生をおこない、下地処理を行ってから塗装をします。
足場を設置する
軒天を塗装する際は、外壁塗装と同様に足場を設置します。
軒天塗装も高所作業になりますので、職人の安全確保と施工の質を上げるために足場は必要になります。
マスキング・養生をする
足場が完成したら、外壁や屋根などに塗料がつかないよう、マスキングテープやシートを使いながら周辺部分を養生します。
洗浄、下地処理をする
汚れを落とし、残っている塗料はサンドペーパーなどで取り除きます。
釘などの鉄が使われている部分が多くある場合は、錆止めを塗っておきます。
下塗りをする
下地処理が完了したら、シーラーなどの下塗り塗料を塗ります。
下塗りは、上に塗る軒天塗料の密着度を高め、塗装を長持ちさせるための大切な工程です。
上塗りをする
下塗りがしっかりと乾いたら、上塗り塗料を塗っていきます。
上塗り塗装も外壁と同様に2回行います。
2回目も、1回目がしっかりと乾いてから塗装することが大事です。
軒天塗装でよく使われる塗料の種類

軒天塗装でよく使われる塗料は、下記の通りです。
・EP(エマルションペイント)
・AEP(アクリルエマルションペイント)
・NAD(アクリル樹脂系水分散形塗料)
EP(エマルションペイント)
AEP(アクリルエマルションペイント)
エマルションとは、液体同士が混ざり合わずバランスよく乳化していることを意味します。
EPとAEPはかつては分けて使用されていましたが、現在市場に流通しているエマルションペイントのほとんどはAEP塗料です。そのため、今は同じ意味で混同され使用されています。
EPやAEPは、水溶性なので匂いが少なく健康上の被害も少なくて、NADより安価なことが特徴です。
その一方で、接着性が弱く、耐用年数は3~7年とあまり長くありません。
NAD(アクリル樹脂系水分散形塗料)
NADとは「Non Aqueous Dispersion」の略称です。
EPやAEPに比べて、塗装下地への密着性や耐水性が高く、ヤニ止め効果があります。
NADはケイカル板やべニアに使われることが多く、屋根や外壁への塗り替えなどでも使われる塗料です。
軒天塗装を単体で行うことは少なく、屋根や外壁とセットで塗装することが多いため、外壁と同様の仕上げとして同じ塗料・色で塗装するケースもあります。
軒天塗装の色選びのポイント

壁と屋根の色を決めた後に選ぶ
屋根や外壁と同色系にすると建物全体の馴染みがよく、反対色を選べばアクセントになります。
屋根や外壁の色を決めてから、それらと相性の良い色を選ぶことでまとまりのある仕上がりとなります。
軒天をアクセントとして異なる色を入れたい場合は、相性のいい組み合わせにしないと家全体のバランスが悪くなりますので、カラーシミュレーションの活用や専門業者に相談しながら、慎重に色選びを行う必要があります。
色選びで悩んだ場合は屋根や外壁と同色系で塗装を依頼すると間違いありません。軒天は陰になりやすいことを考慮して塗料を選ぶ
建物は基本的に上から太陽の光があたるので、軒天は影になってしまい、他の所より暗く見えてしまいます。
そのため、軒天塗装の色選びの際は、イメージの色よりも少し明るめの色を選ぶと良いでしょう。
軒天は白か、外壁よりも薄い色の方が重い印象にならず、立体感を出しやすくなりますよ。
軒天塗装の人気カラー
ホワイト

ホワイト系は、どんな色の屋根や外壁でも合う色で、住宅全体の雰囲気が明るく仕上がるため、一番人気のカラーです。
ただ、汚れが目立ちやすい色でもあるので、塗装でのメンテナンスの頻度が高くなる可能性があります。
ブラック

ブラック系は屋根や外壁の色が黒や白などはっきりした色合いで、メリハリのあるスタイリッシュな建物によく使われています。
軒天をブラックにすることで全体の印象が引き締まります。
その反面、暗く重たい印象にもなってしまいます。
クリア

クリアカラーであれば、もともとの軒天の風合いを活かすことができるので、木目調の軒天などに人気があります。
素材をそのまま活かせる反面、汚れや劣化も隠せずに見えてしまいます。
クリアカラーを考えている場合は、あまり劣化が進んでいない時期に早めのメンテナンスを行うようにしましょう。
軒天塗装にかかる費用相場

軒天塗装の費用相場
1m²あたり800~1,500円です。
ウレタン塗料は1m²あたり800円ほど、耐久性が高いシリコン塗料を選択すると1m²あたり1,000円ほどとなります。さらに高耐久性のあるフッ素塗料を選ぶことも可能ですが、その分費用も高くなります。
また、軒天塗装は基本的に足場を組まなければならないため、足場設置費用も別途必要です。
こちらも家の大きさによりますが、おおむね足場費用の相場は20万円程です。
軒天塗装は足場代も合わせると、塗装範囲にもよりますが、おおむね20万円から30万円程度はかかるとみておくとよいでしょう。
ただし、軒天の塗装面積、塗料の種類、劣化具合によって、費用は大きく変わることがあります。
まずは専門業者に見積もりを依頼して、現状でかかる費用を把握しておきましょう。
もし外壁や屋根の塗装など足場が必要なメンテナンスの時期が重なれば、一緒に施工することで足場費用が1回分で済み、費用を節約できますよ。
軒天塗装の耐用年数
一般的な軒天塗装の耐用年数は塗料によって異なりますが、5~15年が目安です。
10年を目安に、定期的にメンテナンスすると良いでしょう。
見た目的には劣化しているように見えなくても、こまめに点検を実施すると不具合にいち早く気づけます。
軒天の材料や気候などの環境によって劣化具合は異なりますので、耐用年数にかかわらず、先述したような劣化の症状を見つけた場合には、できるだけ早いうちに点検や補修を依頼しましょう。
塗装以外の軒天のメンテナンス方法と費用相場

軒天増張り工事
既存の軒天の上から新しい軒天材を貼りつける方法です。
軒天表面のみが傷んでいて下地に劣化が見られない場合は、既存の軒天の上から新しい軒天を貼りつけます。
既存の軒天を撤去する必要がないため、工期の短縮と撤去・廃棄費用の削減が可能です。
増張り工事は張替えよりも費用が抑えられることがメリットですが、下地が腐食している場合には適用できません。
張替工事でしっかりと直す必要があります。
費用相場
20万~25万円(別途足場)
軒天張替え工事
既存の傷んだ軒天を撤去し、必要に応じて下地を補強した上で新しい軒天を施工する方法です。
軒天の剥がれや穴あきなどの損傷が見られる場合や、軒天内部に雨漏りしている場合など、塗装では解決できないため、張替えによる交換工事が必要となります。
張替え工事は確実な補修方法で、耐久性を大幅に向上させられる点が特長です。
新たな軒天材でカバーするよりも大がかりな工事になるため、劣化サインが見られたら早めにメンテナンスするようにしましょう。
費用相場
35万~45万円(別途足場)
換気口取付工事
屋根の内部の換気を良くするために、軒天に換気口を取付ける方法です。
屋根裏などの通気性の悪い場所は、湿気がこもりやすくカビやコケが好む環境が生まれます。
軒天の通気性が悪くカビやコケが繁殖しやすければ、換気口を取りつけることで風通しを良好にして軒天と軒天内部の劣化を防ぐことが可能です。
既存で換気口がある場合には、基本的に「増張り・張替え工事後」も新しく換気口の取付けを行います。
費用相場
1か所3000~5000円
軒天のメンテナンスは業者に依頼しよう

軒天塗装のDIYは難しい
軒天塗装は外壁や屋根と比べると塗装面積が小さく、ご自身でやってみようと考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、軒天塗装は意外と難しい部分が多く、初心者にはあまりおすすめできません。
まず、軒天塗装は高所で頭上を見上げながらの作業になりますので、きちんとした足場がないと大変危険です。ハシゴなど不安定な足場で、長時間上を向いて作業するというのは想像以上につらく、慣れない人が作業を行うと、ふらつきや転落の恐れがあります。
また、軒天はローラーではうまく塗装できない部分があるため、刷毛で塗装する必要があります。この狭いスペースに刷毛で塗るというのは、慣れていないとなかなか上手くできません。
軒天は素材次第で下地処理の方法が大きく異なりますし、養生が不十分ですと地面や外壁など関係のないところに塗料が垂れて、汚してしまう可能性もあります。
塗料飛散や事故のリスク考えると、安全で綺麗な仕上がりになるよう塗装専門業者に依頼することをおすすめします。
専門の業者による外壁塗装とセットでの塗装がお得ですよ。
軒天が塗装出来るかの判断は難しい
軒天のメンテナンス方法は塗装・増張り・張替えの3種類あります。
軒天の劣化状態から、ご自身で最適なメンテナンス方法を判断することは非常に難しいです。
例えば、完全に軒天が剥がれてしまっているならば、簡単に「張替え」を選択できますが、剥がれていないからといって必ず塗装ができるわけではありません。一見きれいに見えるベニヤ板でも、近くでみると細かなひび割れが発生していることがあります。その状態の軒天に塗装を行うと、塗料の水分でひび割れが拡大し、剥がれが生じることがあるのです。
軒天修理の優良業者の見分け方
軒天修理を依頼する際も、外壁塗装と同様に優良業者を見分けることが重要になります。
以下のような対応をする業者であれば、優良業者である可能性が高いでしょう。
・見積もり前に現地調査を行い、軒天を直接確認している
・軒天の現状と修理方法を分かりやすく説明する
・見積もりの内訳が詳細に書かれている
・その場での契約を迫ってこない
優良業者を見分けるためには、絶対に即決せずに相見積もりを取って見積もりの比較を行いましょう。
まとめ

軒天は、
雨水や日差しから外壁を守り、
建物の美観性を高め、
火事の延焼も防止する、
住宅を守る重要な役割を果たしています。
軒天は雨風に常にさらされるため、定期的なメンテナンスが必須です。
10年を目安に、劣化症状がないかをチェックしてください。
汚れや色あせ、シミ、カビ・コケ・藻、剥がれや欠損が見られたら、早急に専門業者への点検依頼しましょう。
軒天のメンテナンスは軒天塗装の他に、軒天増張り工事、軒天張替え工事があります。
軒天の劣化状態に合わせたメンテナンスを行うことが大切です。
ぜひ、一度家の軒天に目を向けて、今の状態を確認してみてくださいね。
軒天塗装・メンテナンス工事は浜松市のマルスギにおまかせください

軒天の状態が気になっている方は、マルスギにぜひ一度ご相談ください。
浜松市にあるマルスギは、地域に密着した、外壁屋根塗装・外壁屋根リフォームの専門業者です。
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