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サイディング目地の「ガスケット」って何?

あなたの家の外壁の目地は何ですか?

 

「ガスケット」とは?

ガスケット

ガスケットはパッキン状の目地

ガスケットは簡単に説明すると、パッキン状になった目地のことです。
「乾式目地」「定形目地」「定形パッキン」と言われることもあります。

サイディングボードの継ぎ目に存在する目地には、目地の隙間を埋める部材が必要です。
ガスケットはあらかじめ目地のサイズに合うように作られており、家を建築する際に目地の隙間にガスケットを埋め込みます。

ガスケットは押し込んだことによるゴムの反発力により、サイディングとガスケットを密着させることで、雨水や湿気がサイディングボードの内側に侵入することを防ぐのです。
 

ガスケットの特徴

施工が容易

ガスケット
ガスケットは形状が特徴的で、側面がゴム状の弾力性の高いパッキンになっています。そのため、外壁材にしっかり密着するので押し込むだけで目地の役割を果たします。車のワイパーのゴムをイメージしていただくとわかりやすいとおもいます。 

ガスケットは、工場で作られ完成した状態で使用するので、施工作業は外壁材同士の間に埋め込むだけです。
一般的なシーリング材は、ペースト状の材料を打ち込み、外壁材に接着させることで目地となるので、職人の技量が品質に違いが出てきますが、ガスケットにはそういった心配がありません。
現場で外壁と外壁の間に押し込むだけなので誰でも施工が容易なため、外観の向上と施工不良による雨水やほこりの侵入を予防することが出来ます。

交換の際もガスケットを引っ張って取り外すだけなので、シーリング工事のように古いシーリング材を除去する必要がなく、施工性に優れています。

耐用年数の長さ

5~10年とされるコーキング目地と比べると、ガスケット目地は耐用年数20~30年ほどと長く、メンテナ
ンス回数が少なくて済みます。
さらに、外壁塗装時に一緒に塗装することで、より良質な状態を保つことができます。

デザイン性が高い

ガスケットは、パネルのデザイン・模様・色に合わせた形状・材料の押し出し成形品なので、シーリングに比べると外壁の柄が揃えることが可能なため見栄えなどが良いところも大きな特徴です。

コーキング材も外壁材に合わせて色を調色することは可能ですが、柄や質感を出すことまでは難しいのです。

劣化症状が分かりにくい

耐用年数は長いとはいえ、ガスケットも劣化します。
コーキングの劣化は、裂けたりひび割れたりするのでわかりやすいのですが、ガスケットの劣化症状は「変形」や「浮き上がり」のためわかりづらく見落としがちです。

浮き上がりの原因としてはその施工方法上、外壁材と接着されていないことが挙げられます。
ガスケット目地は、サイディング材の隙間に押し込むという施工方法で取り付けられており、パッキンの弾力で外壁材に挟み込むかたちで密着しています。
そのため劣化して弾力が落ちたり変形してくると、外壁材との隙間が発生し密着力が落ちてしまう欠点があります。

その他にも強い雨風や地震などの衝撃で浮き上がることも多いです。
逆に外壁材が劣化、変形することで、外壁材同士の隙間が大きくなり、ガスケット目地材が密着できずに浮いてしまう症状もあり、高耐久性を活かせずに外れてしまうというケースも確認されます。

ガスケットは大手ハウスメーカーでの使用が多い

セキスイハイムの住宅
ガスケットは大手ハウスメーカーで使用されるケースが多いです。

大多数の住宅には目地の隙間を埋める目的にシーリング材と呼ばれるゴムのような部材が使用されています。
しかし、積水ハウス・セキスイハイム・トヨタホーム・パナホームと言った大手ハウスメーカーでは、シーリング材の代わりにガスケットが使用されているケースが多くあります。

ガスケットは硬く目地に沿うような形状をしていて、ゴムのような弾力性を持つシーリング材とは全く見た目が違うので、簡単に見分けることができますよ。
 

ガスケットとシーリングの違い

シーリング塗布
一般的な外壁のサイディングの目地にはシーリングが多く用いられています。それでは、ガスケットとシーリングの違いは何でしょうか。

シーリングに使われるのは基本的にシリコン系が一般的です。乾式のガスケットとは違い、シーリングは湿式で塗布したあとに溶剤が揮発して固形になります。
シーリング材のグレードにより変わるので一概には言えませんが、寿命としては概ね10年から20年くらいと言われています。

シーリングは紫外線劣化により、硬化したり痩せたりして密着度が落ちます。
ペースト状なので複雑な形状や表面が凸凹でも施工出来るメリットがあります。
施工は空気が入らないようにする必要があるので、ガスケットとは違い施工者の技量の差がでます。
ガスケット
ガスケット シーリング
耐用年数 20~30年と長寿命 7~10年
外壁塗装時に交換が必要
見た目 模様があることが多い 一色
感触 固くてしっかりしている ゴムのように柔らかい
施工方法パッキン状の形
外壁の間に目地を埋め込む
液状のゴム材
現場で打ち込んで施工
経年劣化浮いてくるひび割れる
施工者の技量と仕上がりあまり違いが出ない違いがでる
 

ガスケットの交換の目安

外壁点検

ガスケットの浮き・剥がれがある

ガスケットに浮きや剥がれがあれば、メンテナンス時期です。

ガスケット自体はシーリング材と比べると非常に強度が高く、破損や割れなどの症状が起きにくいという観点から約30年程の寿命と言われています。
しかし実際は紫外線の影響で30年より早い段階で、ガスケットの浮きや反りが出てしまう例が多く見られます。

どんなに強度が高いガスケットも、浮いたり反りが出てしまうと本来の目的である「目地を埋める」という役割が果たせません。
役割を果たせないまま放置するとお家を痛める原因になってしまいます。ガスケットの浮きや剥がれ、反りなどの症状があれば交換時期の合図なのです。

ガスケットの劣化を放置すると・・・

ガスケットの劣化放置は外壁であるサイディングボードの浮きの原因になるのでおすすめしません。
サイディングの反り
ガスケットが浮いたまま放置すると、その間に徐々に雨水や湿気が目地の隙間に入り込んで、サイディングボード内部から外へ力が加わわり外壁を押し上げてしまいます。

外壁が浮いた後の対策としては、サイディングボードをビスで固定してできるだけフラットな状態に戻して補修をします。しかし、一度でもサイディングボードが浮いてしまうと、完全に元の状態に戻すことはほぼ不可能になります。

ガスケットの劣化をみつけたら、取り返しのつかないボードの浮きが起きる前に、できるだけ早くガスケットのメンテナンスをすることをおすすめします!

ガスケットは30年もつの?

家を建てる時に、ハウスメーカーから「ガスケットは30年もつ」と説明されることがあります。
しかし、これまで私たちはガスケットが施工された数多くの建物を調査してきましたが、太陽光が良く当たる場所では築20年前後でガスケットが浮いていることがほとんどなのです。

これまでご紹介したとおりガスケットの素材自体は長持ちします。ですが、築20年ほど経つと紫外線の影響で目地から浮いてきてしまい、肝心の目地を埋めるという本来の役割を果たせていないのが現状です。

実際のところガスケットを目地に密着させたまま30年もたすのは難しいと思われます。
 

目地のガスケットのメンテナンス方法

ガスケットの劣化放置は外壁の浮きへと繋がり家を傷める原因とお伝えしました。
では、実際にどのようにメンテナンスすれば良いのか、丸杉塗装のおすすめ度の高い順にガスケットのメンテナンス方法をご紹介します。

ガスケットからシーリング材に交換

シーリング材充填
一番のおすすめは目地から浮いたガスケットを取り除き、新たにシーリングへ交換する方法です。

ガスケットは紫外線の影響で一度変形すると元に戻すことはできません。
残念ながら浮きや反りの発生したガスケットはどれだけ強度が高くても、変形した以上は再び目地に埋め込むことは不可能です。

そこでガスケットの代案として、目地の隙間を埋めるシーリングの登場です。
そもそもガスケットは目地の隙間を埋める目的の部材なので、シーリング でも同様に目地を埋めることが可能です。
シーリング材はボンドのように注入するので、どのようなサイズの目地も確実に埋めることができます。
戸建て住宅の目地にはほとんどシーリング材が使用されているので、その防水性や耐久性も問題ありません。

ガスケットの上から外壁塗装する

ガスケット自体の寿命は約30年と高耐久なので、紫外線の影響を受けにくい立地の場合は無理にガスケットをメンテナンスする必要はありません。
築年数に関わらずガスケットの浮きや反りが見られない場合は、ガスケットの上から塗装をします。

ですがガスケットがゴム製であることを知らずに何の知識もなく塗装をしてしまうと、ガスケットの表面がべたついてしまいます。
これについては、のちほどメンテナンスの注意点で詳しく解説します。

ガスケットへの交換

劣化してしまっているガスケットを撤去して、同様の新しいガスケットに交換する方法です。

ただし元々埋め込まれているガスケットと同様の素材は、建てたハウスメーカーでしか仕入れることができません。なので、元と同様のガスケットの交換を希望する場合、ハウスメーカーに頼まなくてはなりません。

ハウスメーカーへ外壁塗装などのメンテナンスを依頼する場合、塗装専門店に比べて30~50%ほど高額になるケースが多いです。
実際に、「メーカーに外壁塗装の見積りを頼んだがとんでもない金額だった」と弊社に相談いただくお客様は少なくありません。
メンテナンス費用を抑えたい場合は、他の方法を検討されると良いでしょう。
 

ガスケットのメンテナンスはシーリング打ち替えと外壁塗装がおすすめ

おすすめ
「ガスケットが浮いている、反りがある、剝がれている」
などの劣化症状がある場合は、コーキング打ち替え後に外壁塗装をされることを強くおすすめします。

おすすめの理由① メンテナンス費用の総額が安い

ランニングコストを考えたとき、ガスケットの寿命である築30年未満でも、シーリングに打ち替えた方がメンテナンス費用が安くなります。

たとえば、仮に築20年で外壁塗装のみをしたとします。
そこから10年後の築30年には、ガスケットの寿命が来るので交換しなければなりません。ガスケットを交換するためには、足場を組む必要があります。足場費用はけして安くはないので、寿命が来たガスケットの交換のためだけに足場費用がかかるのは、あまりにもったいない!

そこで、築20年以内でも外壁塗装時にガスケットを耐久性の高いシーリング材で打ち替えをしておくと、向こう20年以上はメンテナンスをしなくてすみます。その結果、メンテナンス費用が抑えることができるのです。

「ガスケットの寿命30年」という数字に囚われず、外壁塗装のタイミングで同時にガスケットからコーキング打ち替えをされる方が一生涯にかかるメンテナンス費用、ランニングコストが安くすむのです。

おすすめの理由② ガスケットはハウスメーカーでのみ入手可能なため費用が高額

ガスケットからシーリング打ち替えをおすすめするもう一つの理由は、ハウスメーカーの高額なメンテナンス費用にあります。

先ほども述べましたが、ハウスメーカーで外壁塗装をされる場合、塗装専門店に比べて30~50%ほど高額になるケースが多いです。
ガスケットはハウスメーカーでしか取り扱いがないので、ガスケットの交換を希望する場合はハウスメーカーに依頼をするしかありません。

つまりガスケットの交換を希望する場合、高額なメンテナンス費用は避けて通れないのです。
 

メンテナンスの注意点

注意点

塗装後のブリード現象

ガスケットが用いられている住宅を塗り替える際、塗り終わったあとにガスケットがベタベタして砂やほこりが付くようになってしまった・・・。
上記のご質問をよく頂戴します。

これは、ブリード現象と呼ばれる現象で、塗装後に変色したり、ベタベタしてしまうことがあるのです。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

ガスケットというのは、ゴム状のものが多く、柔軟性を持たせるために可塑剤というものを含んでいます。この可塑剤を含んだものに通常通り塗料を塗ると、可塑剤の油分と塗料が化学反応し、軟化したままになってしまいます。ゴムがガムの様になった感じです。
つまり、ブリード現象はガスケット目地に含まれる油分と塗料が反応して起こる現象なのです。

ガスケットが用いられている住宅で塗装後に、このガスケット部がベタベタしていたら、以上のことが原因です。こうなると、ゴミやホコリが吸着し汚れてしまい、ガスケットの成分が溶け出して変色してしまうのです。

ブリード現象を防ぐためには、上塗りの塗料の種類ではなく、塗装前にガスケット目地の上に適した下塗剤を塗っていく必要があります。
丸杉塗装ではガスケットの上から塗装をする際に、状況に応じてブリードオフプライマーを塗布して可塑剤移行を防止してべたつかないように対策する場合があります。

交換できないケースもある

外壁の構造によっては、ガスケットへの交換が出来ない場合もあります。
具体的には以下のようなケースです。

・同じガスケットがない
・構造的にサイディングの脱着が必要だが、外したらサイディングが割れてしまう可能性がある
・構造的にガスケットが外せない
 
上記の場合は、コーキングへの交換、またはガスケット目地の上からの増し打ちが必要になります。
丸杉塗装では、現地調査をおこない、状況に合った提案をいたします!
 

まとめ

まとめ
 ガスケットは大手ハウスメーカーのサイディング外壁に使用されるパッキン状の目地
 ガスケットの寿命は約30年だが、浮きや剥がれが交換時期の目安
 ガスケットの浮きや剥がれの放置は外壁の浮きの原因になり完全には修復不可能
 ガスケットのメンテナンスとして一番おすすめはシーリングの打ち替えと外壁塗装
 ガスケットの上から塗装する際はブリード現象に注意
 ガスケット自体はハウスメーカーからしか取り寄せできないのでガスケットの交換は費用が高額

どれだけ強度の高い外壁や耐久性の高いガスケットを使用していても、目地の隙間から雨水や湿気が侵入すると外壁の痛みはどんどん深刻になります。
正確な知識と現在の外壁の状態を踏まえて、どのようなメンテナンスが我が家にベストなのかを考え、後悔のない外壁塗装をしてくださいね。

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