ハットジョイナー・ボンドブレーカーって何?
ハットジョイナー・ボンドブレーカーとは?
普段生活している中ではあまり聞かない言葉ですよね。
外壁塗装工事を検討している方でも、なかなか詳しく知っている方は少ないと思います。
聞きなれない言葉ですが、このハットジョイナーとボンドブレーカーは外壁塗装工事をする上ではとても重要なものになります!
こちらの項目を抑えていないと、せっかく外壁塗装工事をしても耐久年数が落ちてしまうのです。
一体、どのようなものなの?
家のどの場所にあるの?
今回は『 ハットジョイナー』 と『 ボンドブレーカー』 について、分かりやすく説明していきたいと思います。
目次
1-1 ハットジョイナー
1-1 ボンドブレーカー
2. ハットジョイナーの役割
2-1 ハットジョイナーの防水性
3. ボンドブレーカーの役割
3-1 シーリングの3面接着のリスク
4. 外壁以外のジョイナー
4-1 ジョイナーの種類
4-2 ジョイナーの使い方
4-3 ジョイナーのメリット
5-1 ボンドブレーカーの種類
5-2 ボンドブレーカーのメリット
6. 最後に
ハットジョイナー・ボンドブレーカーとは
ハットジョイナー
ハットジョイナーとは、外壁のサイディングの目地(つなぎ目)部分に入れる金具の事を指します。
通常はハットジョイナーの上からシーリングを打ってあるので、直接外からは見えません。
ハットジョイナーの断面を見てみると、山高帽やシルクハットのような形をしているので、ハット(帽子)ジョイナー(目地ジョイント部分)と呼ばれています。
上記の画像は、お客様のシーリング工事中の画像です。
既存のシーリングを撤去している作業なのですが、撤去したシーリングの下に見えているものがハットジョイナーです。
既存のシーリングを撤去している作業なのですが、撤去したシーリングの下に見えているものがハットジョイナーです。
ボンドブレーカー
「ボンドブレーカー」とは、 シーリング工事の際に使う材料で、シーリング材が付着するのを防ぐため、シーリング材とハットジョイナーの間に入れる部材のことをいいます。
ボンドブレーカーの上にはシーリング材が乗らないため、絶縁テープとも呼ばれています。
ボンドブレーカーは、クラフトテープ製とポリエステル製の2種類があります。
ハットジョイナーの役割
まず、ハットジョイナーは目地幅を一定に保つ定規のような役割も担っています。
また外壁の場合、ハットジョイナーはサイディング壁に挟まれる形で設置されますので、目地部分の耐火構造と、防水効果をアップさせる働きもあります。
シーリング材は雨風や紫外線などでどうしても経年劣化を起こしてしまいますが、ハットジョイナーがシーリング材劣化による水の侵入を軽減してくれます。
その他にも、シーリングを打つための底面を作る役割、その際のシーリングの正しい深さなどを調節する役割があります。
ハットジョイナーの防水性
ハットジョイナーの裏には防水シートが貼られていますので、シーリング材に不具合が出てもすぐに雨漏りに繋がることはあまりありません。
とはいえ、シーリング材の不具合をあまり長期間放置してしまうと、不具合を起こしたシーリング材から少しずつ雨水が浸入していきサイディング壁や防水シートの腐食に繋がってしまいます。
そこで、十数年に一度の外壁のメンテナンス時には塗装だけでなく、シーリング材の点検やシーリング工事をご検討をおすすめします。ひとつひとつのメンテナンスが、大切なお住まいを長持ちさせる事に繋がります。
ボンドブレーカーの役割
ボンドブレーカーは、シーリング材が接着してはいけない所に貼ることによりシーリング材との接着を妨げる役割があります。
シーリング材の目地の両端と底面の3か所で接着するのが3面接着と呼ばれるもので、これはサイディング板の揺れによる影響を受けやすく、ひび割れや剥離が起きやすくなります。それを防止するためは、シーリング材は目地の両端にのみ接着する2面接着が理想とされています。
ボンドブレーカーを貼ることで、底面にシーリング材が密着しないようして、2面接着が保つことができるのです。
シーリングの3面接着のリスク
ボンドブレーカーは主にハットジョイナーの凸部分の上に貼られています。
なぜハットジョイナーにボンドブレーカーが貼られているのかというと、先ほど述べたとおり、シーリングを3面接着の状態にしないためです。
本来シーリング材は、ゴムのような材質で出来ているため2つの方向から引っ張られてもある程度伸縮することが出来ます。
しかしシーリングが3面接着の状態になっていた場合、外壁材の伸縮や建物の揺れが発生した際に目地の底に接着したシーリングに引っ張られるので伸縮しきれず、破れてしまったりはがれてしまう可能性が高くなります。
上記の図のような不具合が起きてしまうためシーリングは2面接着が基本になります。
下記の図が、2面接着のイメージです。
ボンドブレーカを使用し2面接着の状態を作ることで、シーリングの追従性が上がりシーリングの力を最大限に発揮することが出来るのです。
外壁以外のジョイナー
ジョイナーは、ボード材の仕上げの目地部分に用いる細い棒状の化粧材のことで、外壁以外にも様々な場所で使われています。
木製、金属製、プラスチック製などがあり、連続的につなぐだけでなく、端部に使用するためのジョイナーもあります。また、コの字型や入隅用、出隅用などの種類もあります。
先ほど紹介した外壁のサイディングなどの目地部分に用いるジョイナーは、継目ジョイナーと呼ばれています。
ジョイナーの種類
ジョイナーには様々な種類があります。
木製のジョイナーは、自然な風合いがあり、住宅や店舗などの内装によく使われています。
外壁や屋根に使われている金属製のジョイナーは、強度が高く、耐久性に優れています。
プラスチック製のジョイナーは、軽量で加工しやすいので、家具や建具などの内装に使用されることが多いです。
ジョイナーには、目地の角の部分に使うコの字型のジョイナー、目地の内側で使う入隅用のジョイナー、目地の外側で使う出隅用のジョイナー、など、用途によって形状の違う様々な種類があります。出隅用のジョイナーは目地の外側で使用されます。
また、木材同士をジョイントするための道具として、ビスケットに似た形状のビスケットジョイナーがよく使われています。ビスケットジョイナーは木製のチップで、つなぎたい木目にビスケットジョイナーをはめ込む溝を掘り、そこにジョイナーをはめ込んで木材をつなぎ合わせます。
ジョイナーの使い方
ジョイナーの固定方法は、ジョイナーの種類によって異なります。
木製ジョイナーの場合は釘やビス、金属製ジョイナーの場合はビスや接着剤、プラスチック製ジョイナーの場合は接着剤で固定します。
ジョイナーを施工した後は、ジョイナーの表面を塗装したり、コーティングしたりして仕上げます。
そうすることで、ジョイナーを保護でき、ジョイナーの耐久性を上げることができます。
ジョイナーのメリット
ジョイナーを使うことで、目地幅が均一になり、見栄えのよい仕上がりになります。
また、ジョイナーは、木材同士をつなぎ合わせるための道具として使用することもできるので、木材を簡単に、かつ強固につなげることができます。
ジョイナーは、木材の端部や、入隅、出隅など、さまざまな場所で使うことができるため、DIYやリノベーションなど、広く活用することができるのです。
ボンドブレーカーのいろいろ
ボンドブレーカーの種類
●クラフトテープ製
安価で入手しやすいのがメリットですが、耐久性や耐候性に劣ります。
●ポリエステル製
クラフトテープでできたボンドブレーカーよりも高価ですが、耐久性や耐候性に優れています。
どちらのボンドブレーカーを使用するかは、使用環境やコストなどに応じて検討する必要があります。
ボンドブレーカーのメリット
ボンドブレーカーの一番のメリットは、コーキング材の接着を防ぎ、二面接着を保つことです。こうすることで、コーキング材の剥がれや亀裂を防ぐことができ、建物の耐久性が向上します。
また、ボンドブレーカーは、コーキング材の硬化を促進させる効果があります。これによりコーキング材が早く乾き、次の工程に進むことができるため、工事の施工期間を短縮することができます。
さらに、ボンドブレーカーは、コーキング材の変色や劣化を防ぐ効果もあるので、建物の美観性がアップします。
最後に
今回はハットジョイナー・ボンドブレーカーについて解説していきました。
外壁塗装を行う場合、これらは目に見えない箇所になりますので、あまり知られていないものですが、外壁塗装にはかかせない項目になります。
丸杉塗装ではこのような作業もしっかりと行っておりますので、長期にわたり安心して頂けると思います。
外壁塗装検討の際には参考にしてみてください。
お時間のある時や帰宅された時など、ぜひ一度ご自宅のシーリングをチェックしてみてください。
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そのような時は、浜松市の丸杉塗装の是非ご相談下さい。
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