モルタル壁ってどんな壁なの? | 丸杉塗装は保証付きで安心な外壁塗装と屋根塗装を行います。

自社施工で費用を抑えた外壁塗装をご提案します! 自社施工で費用を抑えた外壁塗装をご提案します!
デザイン性・耐久性に優れた外壁・屋根塗装なら丸杉塗装へ。
地域密着型で迅速な対応を心がけ、住宅の資産価値をお守りします!

モルタル壁ってどんな壁なの?

かつて外壁材の主流だったモルタル壁

モルタル壁は継ぎ目がなく、美しい仕上がりが特徴です。
魅力的なモルタル壁ですが、工程が複雑でコストが高くなる傾向があり、定期的にメンテナンスが必要です。
今回は、モルタル壁の基本的な特徴や、そのメリット・デメリットなど、モルタル壁のあれこれを解説していきます。
モルタル壁
 

モルタル壁とは

モルタル壁は、セメント、砂、水を混ぜ合わせた素材であるモルタルから作られた壁です。日本の住宅においては1990年ごろまで、長年にわたり使われてきた外壁材でした。
モルタル壁はデザイン性が高く、深い味わいのある仕上がりになります。外壁と外壁の間の目地がなく、シーリング補修が不要であることも嬉しいポイントです。

モルタルは、ヨーロッパでレンガ造りの建物を石造建築に見せるために使われたのが始まりでした。
日本では、明治時代に洋風建築と共に使われるようになり、耐火性の高さから、関東大震災後から普及しました。
モルタル壁の家

主流はモルタル壁からサイディング壁に

モルタル壁は職人さんがその場で手作業で塗っていくので、施工に時間がかかり、費用も高くなります。
一方サイディング壁は、工場である程度完成した物を貼り付ける為、施工の時間も短く費用も安く済みます。
またサイディング壁はデザイン性が多様なこともあり、現在新築一戸建ての外壁はサイディング壁が主流になっています。

とはいえ、モルタル壁を選ぶ方、すでにモルタル壁の家のお住まいの方も多くいらっしゃいます。
モルタル壁は経年劣化によりさまざまな症状が発生してしまいます。
愛着のある住まいをより長持ちさせるために、モルタル壁の基礎知識やメンテナンス方法を身に付けましょう。

モルタル壁の防水性

モルタルとは、水とセメントと砂(細骨材)を1:2:5の割合で混ぜてソフトに仕上げたものです。
そのモルタルを下地にして作られた外壁が、モルタル壁です。
主成分がセメントなので、とても丈夫なイメージを持たれがちですが、モルタル壁自体の防水性は低いのです。
そのため、モルタル壁は塗装で表面に防水性を持たせています。
この塗装が劣化したまま放置すると、モルタル壁に水が浸入し様々な問題が生じてしまいますので、適正なメンテナンスが必要になります。
 

モルタル壁のメリット

主流がサイディング壁に移った今でもまだ、モルタル壁は多くの建築家や施主に愛され続けています。
その魅力とはいったい何なのでしょう。

耐火性と耐久性に優れている

モルタル壁は非常に耐火性に優れており、強い衝撃にも耐えることができます。また、表面が熱くなりにくい特徴を持っています。

個性的なデザインが可能

モルタル壁は職人が手作業で塗るため、意匠性に優れ、様々な仕上げ方があるので温かみのある味わい深いデザインにすることができます。 色や模様が豊富で、仕上げの種類も多様です。
どのような家の形にも対応でき、自由なデザインを選べるので、より自分好みの家に仕上げることが可能です。

素材が環境に優しい

先ほど紹介したように、モルタルはセメント、砂、水などの自然素材から作られているので、環境に優しい素材と言えるでしょう。
環境面の配慮からモルタル壁を採用する方も増えています。

継ぎ目がなく美しい仕上がり

モルタル壁はサイディング壁のような継ぎ目(目地)がないため、外壁全体が一体となって美しい仕上がりとなります。また、シーリング工事が不要な点もメリットと言えるでしょう。
 

モルタル壁のデメリット

モルタル壁は、その美しさと機能性で多くの建物に採用されていますが、適切なメンテナンスと専門家による施工が必要です。モルタル壁の特性やデメリットを理解することが重要です。

ひび割れが発生しやすく、汚れがつきやすい

モルタル壁の最大の欠点はクラック(ひび割れ)しやすいことです。
モルタル壁は外壁に継ぎ目(目地)がないため、揺れなどの力を吸収しにくく、ひび割れが発生しやすいのです。
また、凹凸のあるデザインの場合、汚れがたまりやすくなります。特に都市部や交通量の多い場所などの場合は定期的な清掃が必要になります。

水が浸入するリスクが高い

モルタル壁はセメントが主成分のため、壁自体の防水性は低いです。ひび割れが発生すると、そこから雨水や汚れが入ってしまい、建物の寿命を縮めることになります。
ひび割れを見つけたら放置せずに、必ずメンテナンスをしましょう。

工期が長い

モルタル壁は職人さんがその場で手作業で塗っていくので、施工に時間がかかります。

費用が高くなってしまうことも

施工に時間がかかりることで、費用も高くなります。
凝ったデザインにすると、その分さらに時間がかかり、高額になることもあります。

仕上がりに差がでやすい

モルタル壁の品質は施工する職人の技術に大きく依存するため、職人によって仕上がりに差が出ることもあります。
信頼できる、施工実績のある業者を選ぶことをおすすめします。

丸杉塗装では経験豊富な職人が多数おりますので、ご安心しておまかせください。
 

モルタル壁の表面仕上げの種類

モルタル壁の魅力の一つは、その表面仕上げの多様性にあります。
モルタル壁の外壁塗装を行う際には、丸杉塗装では必ずモルタル壁の仕上げ形状と現在の状態を確認します。これは、モルタル壁の形状と状態によって、適切な塗料が違ってくるからです。
では、モルタル壁の主な表面仕上げにはどのような種類があるのでしょう。

リシン

モルタル壁リシン
粒上に細かく砕いた石にセメントや樹脂などを混ぜたものを均一に吹きつける、昔からある仕上げ方です。
繊細で均一な仕上がりで、モダンな外観に適しています。
表面がザラザラで、でこぼこしているため、汚れやすくカビも発生しやすいです。

スタッコ

モルタル壁スタッコ
セメントと骨材を混ぜた材料を吹き付ける伝統的な仕上げ方法です。
リシンが細かくザラザラしているのに対し、スタッコは少し厚いでこぼこが特徴です。重厚感と高級感があるので、地中海風の建築によく用いられています。
こちらも凹凸が多いので汚れやすく、塗替え時に塗料の吸い込みが激しいため大量の塗料が必要になります。また、施工に手間がかかります。

吹きつけタイル

モルタル壁吹付タイル
樹脂などの結合剤とけい石、寒水石、骨材などを混ぜ合わせたタイル材を1mm~3mm程度の厚さで吹きつけて、陶磁器のような風合いを出す仕上げ方です。
タイルのような見た目をモルタルで再現していて、耐久性と美観を兼ね備えています。
表面がツルツルしているため、塗替え時にリシンやスタッコと比べて使う塗料の量が少なくて済みます。
弾性タイプもあるので、モルタル特有のひび割れを起こりにくくすることができます。
塗装の際に、シリコン系・フッ素系などのトップコートを組み合わせる事により、耐久性を高めることが可能です。

左官仕上げ

モルタル壁左官仕上げ
主に「コテ」を使用して仕上げる方法です。
職人の技術が光る仕上げで、滑らかな表面から独特の模様まで、幅広い表現が可能です。
職人の手でひとつひとつ仕上げるため、ハンドメイドな雰囲気に仕上がります。
きれいに、味わい深い表現をするためには職人の熟練した技術が必要になります。
コテ仕上げ・櫛目引き仕上げ等、いろいろな種類の仕上げ方があります。

パターンローラー

ローラーを使用して独特のパターンを作り出します。比較的簡単に施工でき、多様なデザインが可能です。
仕上げ方法が幅広いのもモルタル壁の特徴の一つです。
選択する仕上げ方法によって、建物の全体的な雰囲気や印象が大きく変わるため、デザインの意図に合わせた適切な方法を選びましょう。
 

モルタル壁の点検のタイミング

モルタル壁は耐久性を延ばし、美観を保つためには適切なメンテナンスが必要です。
メンテナンスのタイミングと、メンテナンスが必要な症状を理解して、それぞれの建物に合った対応することが重要です。

モルタル壁の点検は、以下のタイミングで行うことをおすすめします。
 ①新築後・・・新築後の初期点検で、施工上の問題がないか確認しましょう。
 ②定期点検・・・年に一度は定期的に点検し、問題を早期に発見しましょう。
 ③大きな自然災害の後・・・地震や台風などで損傷することがあるので、自然災害の後は特に注意深く点検しましょう。
 ④外観上の変化・・・色褪せや汚れなど、外観の変化に気づいたら点検を行いましょう。
 

モルタル壁の劣化症状とメンテナンス方法

モルタル壁が劣化してきた時に起こる主な症状は以下のようなものがあります。それぞれに合わせたメンテナンス方法もご紹介していきます。

変色や色あせ

モルタル壁が紫外線の影響を受けて劣化し始めたことが原因で、劣化の初期症状でもあります。
この状態を放っておくとこの後紹介する「チョーキング」という現象を起こしてしまいますので、早めに外壁塗装を行ってモルタル壁に新しい膜を作りましょう。

チョーキング

チョーキング
モルタル壁を手でこすると、チョークのような白い粉が付く症状です。
これを「チョーキング現象」といいます。
塗料の樹脂が紫外線によって劣化し、結合力を失って粉状になることが原因です。
こうなると、塗膜の保護機能が上手く働いておらず涯壁を守る力がほとんどありません。
 
チョーキング現象は塗膜の劣化から起こるものなので、粉っぽくなったからと水をかけて粉を流すのは根本的な解決になりません。一部分を流したとしても、乾けばまた粉が出てきます。
塗料の劣化によりモルタル壁の防水機能が失われたことで、外壁が水を吸うようになってしまいます。外壁が吸ってしまった水分が日光に当たっても乾ききらないまま時間が経過してしまうと、カビやコケの原因になります。
さらに水を吸って乾いてを繰り返して壁自体が動くと、クラック(ひび割れ)の原因にもなってしまいます。
チョーキング現象が発生した場合は、塗装によるメンテナンス時期に来ており、塗り替えが必要になってきます。

しかし、チョーキング現象が出たからと言って、焦って早急に塗り替える必要はありません。「チョーキング現象が出ているから、すぐに塗り替えた方がいい」というのは良くない業者が使う営業トークのひとつです。ちゃんとした業者に依頼をしないと、大げさに劣化していると脅されたり、今なら安くできますよと言って粗悪な工事をされかねません。
落ち着いて、外壁が今どのような状態にあるのかをしっかり把握して、正しい対処をしましょう。
すぐに塗り替える必要はありませんが、早めに点検をして、異変が起きた時にはすばやく対処できるように準備しておきましょう。

浮きや剥がれ

外壁塗装がボロボロ破れた見た目になったり、水膨れのようにぷくっとなったりする劣化症状です。
塗装が剥がれ、浮いてしまうのは、塗料が家の外壁にしっかりと密着できておらず、取れてしまった状態です。塗料そのものの経年劣化や、塗装業者の不手際などの原因が考えられます。
構造的な問題の可能性があるため、早急に専門家に相談することが重要です。

塗装が剥がれたり、浮いたりしてしまうと、壁を保護する機能はなくなっています。紫外線や雨風などから外壁を守ることができないので、早急にメンテナンスを行う必要があります。
浮きや剥がれがでている部分をきれいに取り除き、高圧洗浄をしてから塗り替えを行います。

ひび割れ

外壁のひび割れのことを「クラック」といいます。
モルタルの壁は水を使って砕石と砂を乾燥させて作られているため、モルタル自体の収縮や構造木材の乾燥収縮によって、表面に微細なクラックが発生しやすいです。
小さなひび割れでも放置すると大きな問題に発展する可能性があります。

 ①ヘアークラック

幅0.3ミリ以下、深さ4ミリ以下の小さなひび割れを「ヘアークラック」といいます。
ヘアークラックは外壁材のひび割れではなく、外壁の表面に塗られている塗料の経年劣化で表面的なひび割れを起こしていることが原因です。
早急に補修を行う必要はありませんが、外壁を塗り替える目安になります。
 

 ②構造クラック

幅0.3ミリ以上、深さ4ミリ以上の大きなひび割れを「構造クラック」といいます。
その中でも、深さが5mm以上のひび割れは、地震や地盤沈下など、大きな外的圧力によって発生してしまうことが原因です。
表面だけでなく、外壁材自体にダメージがある状態です。
そのまま放置してしまうと、ひびが広がり深くなってしまいます。
また、雨漏りや、外壁がごっそり剥がれ落ちたりしてしまうので早急な補修が必要です。

構造クラックの場合、雨水の侵入で建物内部の腐食や金属部のさびなどを引き起こす可能性があるため、シーリング工事が必要になります。
具体的には、構造クラックの周囲をカットしてプライマーを塗布した後、シーリング材を充填していきます。周囲をカットするのは、クラック内部の表面を均一にして、プライマーやシーリング材を密着しやすくするためです。
 
外壁がクラックだらけでも塗り替えをしない人もいます。
ですが塗り替えが遅くなればなるほど、補修が大掛かりになり費用が余計にかかってしまいます。
早期補修をすれば工事規模も少なく、価格も安くなりますので早めの補修をお勧めします。

コケや藻、カビの発生

苔のついた外壁
塗膜の防水機能が低下すると、水がモルタル壁に滞留してコケや藻、カビが発生します。特に湿気の多い環境では、発生しやすく、美観を損なって外壁の劣化を早めます。
コケは酸性物質をだすので、アルカリ性のセメントを中性化させてもろくしてしまう危険があるのです。
コケや藻、カビが発生したら、高圧洗浄機できれいに取り除く必要があります。
 

モルタル壁の塗り替えと張り替え

塗装工事

もっとも一般的なリフォーム方法で、比較的手軽に行うことができます。
費用は使用する塗料のグレードによって変わり、高価な塗料ほど耐用年数が長く、長持ちすることが多いです。
また、遮熱効果や雨で汚れを落とすなどの特別な機能をもった塗料もあります。

張り替え工事

既存のモルタル壁を撤去して、そこに新しく下地と外壁材を取り付ける方法です。塗装工事と比べて、工事金額が高くなります。下地から新しくするので、補強材などを追加でき、耐久性を上げることができます。
また、新しい外壁材になるので、外観が新築のように変わります。
モルタル壁の劣化は著しく進んでいる場合におすすめの方法です。
 

まとめ

モルタル壁は、耐火性や耐久性に優れ、個性的なデザインが可能であり、環境にも優しい素材です。その一方で、ひび割れしやすく、汚れやすいこと、費用が高額になるなどのデメリットもあります。
表面仕上げの種類は多岐にわたり、建物の外観を大きく左右します。
メンテナンスは、新築後や定期的な点検、自然災害後、外観の変化が見られた際に行いましょう。変色や色あせ、チョーキング現象、浮きや剥がれ、ひび割れ、コケや藻やカビが発生したときは、メンテナンスのサインです。

外壁は建物の周辺環境や紫外線など、それぞれの状況によって劣化症状や、補修の時期が変わってきます。
また、日本は地震が多いためメンテナンスを怠っていると、外壁の耐久性がどんどん低下してしまいます。
定期的なメンテナンスをして、長く安心して住める家にしましょう。
 

最後に

モルタル壁のリフォームを検討している方は、実績豊富な丸杉塗装にお気軽にご相談ください。専門知識を持つスタッフがモルタル壁のリフォームやメンテナンスに関する方法や費用について、詳しくご案内します。

丸杉塗装は静岡県浜松市を中心に、その他多方面からもご相談だけでなく、外壁塗装や屋根リフォームに関する工事依頼を頂いております。

「こんな症状があるけれど、補修が必要かわからない」
という場合は、丸杉塗装までお気軽にご相談ください!
資格を持った診断士が、しっかり建物の状況を確認し、メンテナンスが必要かどうかお調べします。
[ 施工実績一覧 ]