外壁塗装におすすめの季節
外壁塗装のベストシーズンはいつ?
外壁塗装を検討するとき、どの時期に行うのが良いのか悩む方もいると思います。外壁塗装は決して安い買い物ではありません。せっかくなら、適した時期に行いたいですよね。
塗装工事は一年を通していつでも行えますが、塗装には適した条件があり、日本には四季があるため、塗装に適したベストシーズンがあるのも事実です。
しかし、塗装のベストシーズンが全員におすすめかというと、そうでもないこともあるのです。
この記事では、外壁塗装工事に向き不向きの時期や、外壁塗装工事をするうえでの季節ごとのメリットやデメリット紹介していきます。
また、外壁塗装工事中の生活や考慮しなければならない点もあわせてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次
1. 年中可能な塗装工事
1-1 塗装工事に適した条件
1-2 塗装工事に適さない条件
2-1 【★】雨の影響を受けやすい梅雨
2-2 【★★】梅雨明け後
3-1 【春】3月~5月
3-2 【梅雨】5月~7月
3-3 【夏】6月~8月
3-4 【秋】9月~11月
3-5 【冬】12月~2月
4-3 適切な時期を業者に相談しましょう
5-1 屋外に洗濯物が干せない
5-2 窓が開けられない
5-3 騒音が発生する
7. まとめ
年中可能な塗装工事
基本的に塗装工事は、1年中どの季節であっても行うことができます。
雨の多い梅雨時期や、雪の降る寒い冬などは、確かに塗装ができない条件の日もあります。しかし、注意点さえしっかり守っていれば、どの季節でも塗装工事は可能なのです。
とはいえ、やはり塗装に好ましい季節・好ましくない季節や、この条件が揃ってしまうと塗装工事はできないというものは存在します。それらを踏まえて、どの季節がベストシーズンなのか考えていきましょう。
塗装工事に適した条件
一般的に、塗料の硬化・乾燥に適した気候条件は、「気温15~30度、湿度75%以下」と言われていて、この条件を満たしていれば塗装工事は問題なく進めることができます。
また、施工中は窓や、場合によってはエアコンの室外機などもしっかりと養生することになり、エアコンが使えなくなることがあります。工事期間中、無理なく過ごすためには、エアコンが不要で、窓を締め切っていても過ごしやすい季節がおすすめです。
工事中は洗濯物が外に干せなくなるため、地域によって差がありますが、快適に過ごしやすく洗濯物の乾きが良い季節も塗装にも適した季節と言えます。
お住まいの地域に合わせて、できるだけ雨や雪が少ない時期を選ぶと塗装工事が比較的スムーズに進むでしょう。
つまり、これらの条件に合った日が多い季節が、塗装に最適な時期といえますね。
塗装工事に適さない条件
塗料は「気温5℃以下、湿度85%以上」になると乾燥が遅れてしまいます。また、雨や雪が降っていたり、外壁面が結露していたり霜が降りていたりすると、塗装工事を行うことができません。
このような状況下で無理に塗装を行うと、乾燥が不十分なうちに重ね塗りをすることで後々塗装が剥がれてしまったり、塗料に雨水が混ざることで仕上がりが悪くなったりする場合があります。
塗料を美しく塗り機能を発揮させるためには、気温と湿度が適切な日に塗装工事を行うことが大切なのです。
外壁塗装に向き不向きの時期
では、具体的な時期によってのおすすめ度を紹介します。
条件によりおすすめ ★ ★
おすすめしない ★
【★】雨の影響を受けやすい梅雨
塗装工事には、雨の影響を受けやすい夏場はあまりおすすめしません。先ほど説明したとおり、雨の日は塗装工事ができず休工になるため、雨が続く梅雨は工事が延びがちになります。
また、塗装は下塗り・中塗り・上塗りと塗料を3回程度重ねて塗るのが一般的です。
外壁塗装のおおまな工程は、高圧洗浄→シーリング工事→塗装の順で進んでいきますが、どの工程においても十分な乾燥時間が必須となります。雨の日は湿気が多く日差しもないため、乾燥もなかなか進まず時間が余計にかかってしまいます。
梅雨の時期にあたる6月~7月にかけては、塗装工事ができないわけではありませんが、一般的な工期よりも長くなる傾向があるため、外壁塗装にはあまりおすすめできない時期です。
【参考記事】
>>外壁塗装の流れ【★★】梅雨明け後
梅雨が明けた後の夏は、日差しが望めるので塗料の乾燥には適しています。しかし、台風が増えるため、天候が安定しない時期と言えます。
夏場の外壁塗装は窓を開けられないということに注意が必要です。開口部は塗料飛散防止のための養生をしますが、窓を開けていると屋内に塗料のにおいが流れこんできてしまいます。
エアコンも基本的には使えますが、塗装箇所によっては室外機に養生することもあり、その場合は使用できなくなってしまいます。夏場に外壁塗装を発注する際は、エアコンが使用できるかどうかも確認しておいた方がいいでしょう。
【★】寒さや雪の影響を受けやすい冬場
寒さや雪の影響を受けやすい冬場も、塗装工事にはおすすめではありません。
冬場は寒さで塗料が乾きづらいうえ、結露も発生しやすくなるため注意が必要です。
先ほども述べたように、塗料は気温5℃未満、湿度が85%以上の環境下では乾きづらいため、原則として塗装できません。特に雪が多い地域は雪で工期が延びるうえ、5℃を下回る日も多くなるので、冬場の外壁塗装はできるだけ避けるのが無難です。
しかし、冬でも5℃を超える場合は塗装工事ができるため、地域によって冬場でも問題なく塗装工事を行えることもあります。
【★★★】気温や湿度が比較的安定している春と秋
気温や湿度が比較的安定している春・秋は、外壁塗装におすすめの季節です。
休工する日も少なく塗料なども良く乾くので、予定通りの工期で塗装工事が進みます。
【★★★】10月・11月は外壁塗装のベストシーズン
気温や湿度が比較的安定していることに加えて雨の日が少ない10月・11月は、外壁塗装に特におすすめの時期と言えるでしょう。
おすすめの時期に塗装をおこなう最大のメリットは、工期が最短で済む可能性が高い点です。
塗装工事中は、家全体を飛散防止シートでおおうため、日光も遮られますし、簡単に窓を開けて換気することもできません。工事期間中はどうしても不便なことが多々出てきます。この期間が短くなれば嬉しいですよね。
ただし、塗装のベストシーズンは工事が混み合うため、希望どおりの日程で工事をおこなうには、早めに業者に相談する方が良いでしょう。
季節別のメリット・デメリット
外壁塗装に適した時期になると、気温が一定以上で空気が乾燥している季節が望ましいでしょう。とはいえ「気温5℃以下、湿度85%以上」という条件さえクリアできれば、一年中いつでも外壁の塗装工事は可能です。
確かに塗装工事がスムーズに進みやすいのは気候が安定した春・秋ですが、別の角度から見れば夏・冬に塗装工事を行うメリットもあります。
季節ごとのメリット・デメリットを見ていきましょう。
【春】3月~5月
- メリット:気温・湿度ともに安定している。
- デメリット:春雨前線により雨となる可能性があります。風で砂ぼこりや黄砂が飛び、塗装面についてしまうことがある。
季節でいうと春にあたる3月〜5月も比較的天候が安定しているため、塗装工事に適しているといえます。
気温もちょうどよく、職人さんにとっても作業のしやすい時期なので、塗装工事はスムーズに進むでしょう。
3月は地域によっては雪が残っていたり、気温が5℃を下回ることもあると思いますが、それ以外の地域では塗装工事をおこなえます。
この時期は秋と同様に人気の季節になりますので、希望通りの予定で工事を進められないことがあります。早めに塗装業者に見積もり依頼するのがおすすめです。
【梅雨】5月~7月
- メリット:閑散期のため業者の予約がとりやすく、金額が安価になる可能性がある。
- デメリット:梅雨前線による長雨の可能性がある。
夏の6月〜8月は、塗装工事の閑散期になります。その中でも梅雨の時期は雨が多く、工期が予定より延びてしまいがちになります。しかし、雨が降っていなければ、日本で湿度が85%を超えることはほぼありませんので、雨天でない限り塗装は可能です。適切な湿度を守って塗装すれば、ほかの季節と比べても仕上がりに差は出ません。
【夏】6月~8月
- メリット:晴れの日が多く、塗料の乾きが早いため、予定通りに工事が進みやすい。
- デメリット:台風・ゲリラ豪雨が通過する可能性がある。また、塗装工事中は窓を開けられないため、過ごしにくくなる。
夏は気温が高く、塗料の乾きが早いので、塗装工事が順調に進みます。ですが、台風やゲリラ豪雨が増えるため、天候が安定しない時期と言えます。
また、塗装工事の養生のため窓を閉め切るので、エアコンが使えない場合は家で過ごす時間が大変になってしまいます。
【秋】9月~11月
- メリット:気温、湿度ともに安定している。
- デメリット:秋雨前線・台風により雨となる可能性がある。
秋は全体的に繁忙期です。ただし、台風が頻繁に来る地域の方は用心が必要です。
気温も下がり、過ごしやすい気候になるため、窓を閉め切った室内でも無理なく過ごすことができます。
塗装工事に適して反面、工事が集中するため希望通りの日程で工事できない可能性があります。
なかには、1軒あたりの職人の人数を減らして対応する施工業者もあり、結果的に工期が長く設定される場合もあるので、契約の際には職人の人数や工期を確認しておきましょう。
【冬】12月~2月
- メリット:降雪地域以外は湿度が低い。窓を閉め切っていても過ごしやすい。
- デメリット:凍結・降雪の可能性があり、工期が延びやすい。
12月~2月の冬場は、1年のうちで最も塗装工事をおすすめできない季節です。
地域によっては、塗装が可能な場所もありますが、基本的に最低気温が5℃を下回る場所での塗装はできません。日照時間が短いため、塗装できる日も時間も限られ、結露も起こりやすいので、塗料を乾燥させるにも時間がかかります。
ただ、乾燥する時期でもあり、地域によっては塗装が可能なので、冬場に塗装工事をお考えの際は、信頼できる地元の塗装業者への相談をおすすめします。
外壁塗装のベストシーズンは人それぞれ
気温や湿度で考えた場合、一般的に外壁塗装のベストシーズンは春・秋とされ、梅雨は避けたほうがよいと言われています。しかし、北海道には梅雨はありませんし、雪がほとんど降らない地域もあります。地域によって気温や湿度、気象条件は大きく変わるので、ひとくくりにまとめることはできません。
また、近年は異常気象も多く、春・秋のような安定した季節でも予想が外れて雨になるケースもあるでしょう。工事予定日に前線や台風の影響を受ける可能性があります。
つまり、100%安心して塗装工事を行える季節というものはないのです。
ご自身や周りの生活に合った時期を選ぶ
塗装工事は屋外の工事ですが、屋内にいても人の気配は感じられるので、落ち着かないという方も多いでしょう。また、塗装自体は刷毛やローラーを使うので音を発することはありませんが、足場の設置やばらしには大きな音が出ます。塗装する前に行う高圧洗浄機による洗浄も静かな音ではないので、これらの音も気になる方が多いと思います。
特にご家庭や近隣に受験生がいる場合は、塗装工事の時期を配慮したほうが良いでしょう
また、工事中は外壁に添って足場を組み、全体を飛散防止シートでおおうため、来客の際には戸惑われるでしょう。自営業などの来客がある方は、人の出入りが多い繁忙期などを避けることをおすすめします。
塗装工事に適した季節だけにこだわらず、ご自身や周り方の生活に合った時期で選ぶことも大切です。
時期によっては費用を安くできることも
気候条件ではなくコストに注目して外壁塗装の時期を選ぶという方法もあります。
業者への受注数が減る「梅雨の時期」であれば提示価格が安くなることがあるため、安い金額で塗装工事ができる可能性があります。「塗り替えをしたいけれど、費用面が気になる」という人は、梅雨の時期も選択肢に入れてみましょう。知識と経験が豊富な信用できる業者を選べば、季節に関わらず質の高い塗装工事をしてくれます。
また、冬も受注数が減るため、キャンペーンが行われることがあります。冬に外壁塗装をする場合は、湿度が低いため塗料が乾きやすくなるというメリットもあるので、積雪量が少ない地域なら、冬に塗装工事を行うという選択肢も十分に考えられるでしょう。
それぞれの季節のメリット・デメリットから、地域の特徴やコストについて考慮しつつ、適した時期を選びましょう。
適切な時期を業者に相談しましょう
外壁の経年劣化日々進んでいます。、外壁やコーティングの割れ目、塗装の剥がれなどをそのままにしておくと、外壁が腐食して崩れ落ちたり、断熱性が低下したりする可能性があるのです。
塗装に最適な時期を待っていたら家が傷んでしまった、なんてことになったら本末転倒ですよね。
このような危険を避けるためにも、塗装工事をいつ行うべきか、早めに業者に相談しておきましょう。
浜松市の丸杉塗装では、専門知識や経験を元に適切な時期を判断することができますので、ぜひ一度ご相談ください。
外壁塗装工事中の生活はどうなるの?
外壁塗装工事の期間中はどのような生活になるのでしょう。
結論から申し上げますと、外壁塗装は屋外の工事ですので、基本的には通常通りの生活を送ることができます。
しかし、外壁塗装工事期間中は、ご不便をおかけすることがいくつかあります。
外塗装日程を組まれる際には、壁塗装工事にともない制限される事柄も考慮してみてください。
屋外に洗濯物が干せない
外壁塗装期間中は足場を設置しますし、塗料などが飛散する可能性があるため洗濯物や布団は外に干せません。
洗濯物は室内干しか乾燥機をつかうことになります。
雨の多い時期は、塗料も乾きづらく工期も延びる可能性がとても高いため、室内干しのわずらわしさが気になる場合は、工期が延びやすい雨の多い時期を避けるのがおすすめです。
窓が開けられない
外壁塗装期間中は、塗料の飛散やにおいが内部に入り込むのを防ぐため、窓が開けられなくなります。換気は必要に応じて、換気扇などで行うようになります。
ご家庭で石油ストーブを利用されている場合は、寒い時期の工事は避けたほうがいいかもしれません。
玄関ドアも養生しますが、きちんと開け閉めできるように施すので、玄関の出入りは可能です。
騒音が発生する
塗装作業自体は騒音はありませんが、足場の設置や高圧洗浄中は、不快に感じる音が出ます。足場の設置や解体または高圧洗浄の工程にかかる時間は、それぞれ半日~1日です。
塗料のにおいや騒音が発生する場合は、近隣の方にもご迷惑をおかけしてしまいます。施工前には、塗装工事によってご不便をおかけしてしまう旨を、近隣にご理解いただけるよう業者が挨拶にうかがうのが一般的です。
浜松市の丸杉塗装では、着工予定数日前にご近隣様へのごあいさつ回りをして、音の出る日などをご案内させて頂いております。
可能であれば、お客様からも近隣の方たちにひと言声をかけていただければ、より安心です。
ご近隣様へのご案内
外壁塗装期間中は在宅が必要?
塗装期間中に、職人がご自宅にお邪魔することはありませんので、在宅の必要はありません。外出されていても問題なく施工できます。
ただし、空き巣などの被害を防ぐためにも、戸締りはいつも以上に念入りにしてください。
丸杉塗装では、留守中でも安心して工事をまかせていただけるよう、お客さまと職人とが連絡を取り合えるようにホワイトボードを設置しております。職人が、その日に行なった作業をホワイトボードに記入することで、一目で作業内容がわかるようになっています。また、お客さまには、質問やご要望があればそちらに記入していただき、迅速に対応できるようにしております。
留守中に塗装工事をおこなう場合は、ご帰宅後にご自身でも状態を確認いただき、気になる点は、すぐに業者に問い合わせましょう。
空き巣に侵入させないための防犯対策
外壁塗装工事では、特に足場設置後の空き巣に注意が必要です。足場があることで、家の2階部分や裏側など、普段入れない場所へ簡単に侵入できるようになってしまうからです。
足場は工事の始まりから終わりまで約3週間、そのままの状態になりますが、天候などでさらに工期が伸びしてしまう可能性も十分にあります。
長い間足場があると、空き巣の下見から侵入までリスクが高くなってしまうため、空き巣対策をしっかりおこなわなければなりません。
足場からの侵入を防止する方法は、窓の施錠、センサーの活用などがあります。日頃は2階の施錠をしていないという方も多いと思いますが、工事期間中はしっかり施錠することが大切です。
まとめ
今回は、外壁塗装に適した条件や適さない条件、おすすめの季節などについてご紹介しました。
塗料の硬化・乾燥に適した気候条件は、「気温15~30度、湿度75%以下」です。
塗料は「気温5℃以下、湿度85%以上」になると乾燥が遅れて 塗装工事を行うことができません。
気温や湿度で考えた場合、塗装に最適なのは天候が安定している春や秋ですが、コスト面で考えると梅雨や冬の閑散期もおすすめです。また、ご自身や周りの生活環境によっても適した季節は変わってきます。
繁忙期は希望の日程で施工しづらいというデメリットもあります。
また、冬場に気温が5℃を下回る地域では、施工が行なえない期間もあるため、詳細はお近くの塗装業者にご確認ください。
浜松市の丸杉塗装は地域に密着した外壁屋根塗装・外壁屋根リフォームの専門業者です。お客様との永いお付き合いを大切にいたしております。
静岡県浜松市周辺にお住まいの方は、丸杉塗装にお気軽にお問い合わせください。