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外壁塗装を頼む前に絶対知っておきたい言葉”塗布量”

2022年08月01日 14:50:45

塗布量は各塗料メーカーが商品ごとに決めている、塗布する量の基準量です。
外壁塗装を行う際は、お客様の希望や外壁の状態、環境にもとづき、業者が提案した塗料を用い、適切な量を塗装しなくてはなりません。

業者が勝手に薄く塗ることや厚塗りすることは基本的にできません。

なぜなら、塗料を開発したメーカーが定める基準で塗装することで、塗料が有する100%の性能を発揮できるからです。
外壁塗装を頼む前に絶対知っておきたい「塗布量」について、詳しく見ていきましょう。

塗布量とは

塗布量は塗料メーカーが塗料製品ごとに定めた量のことで、単位面積あたりか、単位体積あたりで表示されるのが一般的です。
塗料のカタログや説明書、缶などに「kg/㎡」や「㎡/リットル」で示されています。
塗装業者が勝手に量を調整して塗ることはできません。

塗料には外壁を紫外線や風雨、汚れなどから保護するためのさまざまな成分が含まれています。
適切な量を塗らないと、性能が発揮できず、塗料に定められた耐用年数を維持することもできません。
そのため、メーカーが定める塗布量を守って施工することが大切です。

塗布量と金額の関係性

外壁塗装の塗料の費用は、施工する面積を計測し、選択した塗料の塗布量をかけて必要量を求めます。
実際の価格は、仕入れる塗料の缶の本数が基本になることが多いです。

たとえば、塗る面積に対して必要な量は4缶半分だったとしても、5缶分で計算されるケースが少なくありません。
なぜなら、5缶目の残りの半量を他で使えるとは限らないからです。
金額は塗料の価格が高いほど、施工面積が広くなり、必要な缶数が多くなるほど高くなります。

「塗り方」で塗布量も変わる

冒頭にも書きました通り、基本的に塗布量は塗装業者が、勝手に変更できるものではありません。
定められた量より少ないと、外壁塗装の品質が下がり、耐久性が落ちるおそれがあります。

一方、必要以上に厚塗りすれば、使用する塗料の量が増え、無駄な費用が発生してしまいます。
なお、塗布量の中には、〇~〇kg/㎡など一定の幅で示されている場合も少なくありません。
この理由は、外壁の素材や形状により塗装するに表面積に差が出るからです。

たとえば、形式的な面積は同じ広さの外壁でも、金属サイディングのような表面がツルツルの素材とモルタル外壁にスタッコ仕上げといった表面がデコボコした外壁では塗る量に差が出ます。
デコボコ仕上げで表面積が大きいほど、塗布量は増えます。
また、外壁の状態によっても調整が必要です。

外壁の劣化が進行していると、塗料を必要以上に吸収してしまうケースがあります。
こういった劣化原因により、基準の塗布量よりも過剰に塗料を使うケースがございます。
この場合、吸い込みが止まるまで、塗料を塗り重ねる必要があるので、
通常の基準量より塗布量を増やさないと、高品質で高耐久な仕上がりになりません。
また、きちんとした塗装業者では三度塗りが基本です。

一度目の下塗りはシーラーと呼ばれる密着性を高める透明な塗料を塗り、中塗りと上塗りは色の付いた塗料を用います。
そのため、一度の外壁塗装に必要な塗料の量は面積に対する基準量のざっと2倍ということになります。

相見積もりを取ることがおすすめ

塗料の相場は素人にはわかりにくいですが、相見積もりを取ることで気づけることも少なくありません。
同じグレードの塗料を提案されたのに、大きく金額に差が出た場合は、その理由を探りましょう。
利益を広げるために使用する塗料の量を抑えていないか、きちんと二度塗りするから他社より高いのか、悪い理由なのか、良い理由なのかを確認することが大切です。

まとめ

塗布量は各塗料メーカーが商品ごとに決めている、塗布する量の基準量のことです。
塗料のグレードが高く、塗装面積が広くなるほど金額は高くなります。
メーカーによって基準が定められていますが、実際には塗装業者による調整が行われるか、三度塗りを徹底するかどうかでも量に違いが出ます。
基準を守って高品質な施工をしてくれる業者と出会うためにも、相見積もりを取りましょう。

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