外壁塗装時の臭い対策とその原因
2022年06月30日 12:20:03
外壁塗装の必要が生じている時期に来ても、施工中の臭いが気になって施工に踏み切れないという声も聞きます。
ご自身やご家族が臭いに耐えられない、ご近隣からクレームが入るのではと心配しているなど、塗装時の臭いを気にされる方は少なくありません。
ペンキ=シンナー臭のイメージがありますが、実は塗料そのものがくさいわけではありません。
塗料を溶かす溶剤にシンナーが使われると、嫌な臭いの原因になります。
この記事では、臭いの原因や臭いを抑える施工法についてご紹介します。
■対策方法
お住まいの外壁塗装施工時の臭い対策について見ていきましょう。
・換気する
屋内塗装なら換気をして臭いを逃がすのが一番の対策です。
外壁塗装の場合、施工中は窓を開けるとかえって臭いが入り込んでしまいます。
もっとも、臭いが屋内に伝わって、室内に籠ってしまうので、よりくさくなるおそれがあります。
1日の施工が終わったら、いったん換気を行い、空気の出し入れを行いましょう。
・水性の塗料を選ぶ
塗装時の臭いの原因は、油性塗料を溶かすシンナーと呼ばれる油性溶剤です。
水性塗料を用いれば水で溶かすので、シンナー臭に悩まされる心配はありません。
・マスクをする
施工中は室内、屋外問わず、マスクをすることで、完全ではないですが、臭いが気にならなくなります。
・施工期間は別の場所で過ごす
一番簡単な臭い対策は、施工中は別の場所で過ごすことです。
施工中、ずっと立ち会う必要はありませんので、在宅されなくても問題はありません。
お仕事をされている方は、休みを取ることなく職場で過ごしていただけます。
お子様は学校へ、ご高齢者はデイサービスやご友人やご親族の家で過ごすなど、それぞれのお立場に合わせ、別の場所で快適にお過ごしください。
■臭いの主な原因
塗装には臭いがつきもののイメージがあり、塗料に嫌な臭いが含まれていると思われがちです。
よくシンナーの臭いがすると言われますが、塗料にはシンナーは含まれていません。
シンナーは油性塗料を溶かすために使われる、有機溶剤と呼ばれる溶剤の一種です。
油性塗料をシンナーで溶き、外壁に塗装し、乾いていく間にシンナーが気化することで臭いがまき散らされます。
これに対して、水溶性塗料を使う場合、塗料は水で溶かすことができます。
塗装して気化しても、水分が蒸発するだけなので無臭です。
つまり、臭いの原因は塗料そのものというよりは、油性の塗料を使うことによる溶剤の臭いが原因ということになります。
■ [クレーム対策] 挨拶まわりは丁寧に行う
外壁塗装は戸建て住宅はもちろん、アパートやマンションでも行う必要のあるメンテナンスの一つです。
そのため、外壁塗装で臭いが発生するのはお互い様の側面もあります。
とはいっても、実際に臭いがすると不快に思われる方も少なくありません。
無用なトラブルやクレームを防止するためにも、事前にしっかりと挨拶回りをすることが大切です。
ご自宅の四方のお住まいを基本に、外壁塗装の日程をご案内し、ご迷惑をおかけすることを事前に伝えておきましょう。
挨拶はご自身やご家族で行わなくても、問題ありません。
一般的に施工する業者が挨拶回りを行うのが基本です。
会社名が入ったタオルなどの粗品をお渡ししながら、しっかりと挨拶回りをするので、安心してお任せください。
■まとめ
外壁塗装時の臭いの原因は塗料そのものではなく、油性塗料を溶かす溶剤であるシンナーです。
臭い対策として換気をする、水性塗料を使う、マスクをする、施工中は別の場所で過ごすなどが考えられます。
ご近隣から思わぬクレームが入らないよう、事前に丁寧に挨拶回りも行いましょう。
挨拶回りは塗装業者にて対応が可能ですので、ご相談の上お任せください。