外壁塗装をDIYで済ませるメリット・デメリット
2022年08月01日 15:25:26
近年、年代や性別を問わずご家庭のリフォーム等で、DIYを楽しむ方が増えています。
家具づくりや室内の塗装などから始まり、なんでも自分でやりたくなる方も少なくありません。
費用面からも、自分で行えば、業者に頼むより断然安く抑えられるので、自分でやってしまおうと考える方も多いのではないでしょうか。
ここでは、外壁塗装をDIYで行う際の手順や必要な道具、かかる期間や外壁塗装をDIYで済ませるメリット・デメリットについて解説していきますので、よく検討したうえで自分で行うか決めましょう。
必要な道具
外壁塗装をDIYしたいときに必要な道具は、以下のようなものになります。
・汚れを落とすための家庭用高圧洗浄機
・汚れを落とすブラシ
・バケツ
・汚れを洗う中性洗剤
・建物などへの塗料の飛び散りを防止する養生シート
・マスキングテープ
・塗装面の凹凸を滑らかにするためのサンドペーパー
・サッシ廻りなどの隙間を埋めるコーキング材
・ペンキを塗るローラー
・ペンキを塗るハケ各種
・下塗り用のシーラー
・上塗り塗料
・脚立
・ホース
・手袋
高圧洗浄機やローラー等の専門的な道具をお持ちの方は少ないのではないでしょうか?
そういった方はホームセンターやネット通販で揃える必要があるので、
「どんな商品が良いのか」といったような事前調査も必要です。
施工期間の目安
施工期間はお住まいの規模にもよりますが、よくある一般的なサイズの住宅の場合、プロの塗装業者が2名~3名ほどで施工して、10日から2週間くらいです。
これを1人で行い、しかも土日など仕事が休みの日にしか作業できないとなると、3ヵ月くらいは覚悟しなくてはなりません。
もし、夏休みなど長期休みが取れる場合、ほぼ毎日連続して行ったとして、1ヵ月ほどは必要です。
施工手順
施工手順の基本の流れは以下の通りです。
1.洗浄
高圧洗浄機とブラシ、ホースなどを用い、外壁の汚れやコケなどをキレイに除去し、よく乾かします。
2.養生
施工しない建物やカーポートなどの付属物、車や自転車などが汚れないよう、養生を行います。
うっかり塗ってしまいそうな戸袋やサッシなどは、マスキングテープなどでカバーしておきましょう。
3.下地処理
表面がデコボコの状態では塗料が密着せず、耐久性が劣ってしまい、見た目も汚くなります。
そのため、丁寧に下地処理を行うことが欠かせません。
万が一、外壁にひびなどが入っていれば、コーキング剤などで埋める必要もあります。
その後、表面を滑らかにするために、地道にケレン作業を行いましょう。
4.下塗り
外壁と色付き塗料の密着性を高めるための、ベースとなる塗料を塗ります。
シーラーと呼ばれる透明の塗料を全面にむらなく塗り、乾かします。
5.上塗り2回(中塗り・上塗り)
希望の色がついた塗料を塗ります。
むらなく全体に塗ったら、しっかりと乾かして、もう一度同じ塗料で上塗りします。
乾いたら完成です。
外壁塗装をDIYで行うメリット・デメリット
外壁塗装をDIYで行うメリット・デメリットを見ていきましょう。
外壁塗装をDIYで行うメリット
・費用が安く抑えられる
足場代やプロ仕様の塗料、複数の職人が作業をする人件費がかかるのに対して、自分で行うと手間賃はゼロ、揃えた道具や塗料代くらいで済みます。
・好みのカラーやデザインにできる
オーソドックスな塗り方でなく、自在に塗ることが可能です。
個性的な家にしたいときには、自由が利きます。
外壁塗装をDIYで行うデメリット
・事故のリスク
高所作業で危険が伴います。
足場を設置するのは困難なので、脚立などを使わないといけません。
二階部分などは行き届かず、塗れない場所が出る場合もあります。
・時間がかかる
1人で広い面積かつすべての工程を行うので、プロに任せるより多くの時間が必要です。
・下地処理が徹底されない
ケレン作業が難しいのはもちろん、ひび割れなどの劣化があっても補修などができず、放置されるおそれがあります。
・仕上がりが汚くなるおそれ
時間がかかるので一気に塗れず、ある日は外壁の一部分だけ、その1週間後にまた一部などと進めていくと、同じ塗料を使っても、色が違ってしまう場合やムラが出ます。
下地処理が不十分でない場合、見た目もデコボコするのもリスクです。
・耐久性や品質に問題が出る
劣化部分の補修や下地処理が徹底されない、適切な量の塗料を塗れない、選んだ塗料の品質が低いなど、さまざまな理由から外壁塗装の耐久性や品質に問題が生じかねません。
塗装後、短期間で剥がれや退色など不具合が出るおそれがあります。
まとめ
外壁塗装を自分で行うには細かな道具を揃え、塗料も準備しなくてはならず、期間もかかります。
外壁塗装をDIYで行うメリットは、費用が安く抑えられ、好みのカラーやデザインにできる点です。
一方、外壁塗装をDIYで行うデメリットは事故のリスクがあることや時間がかかること、下地処理が徹底されないこと、仕上がりが汚くなること、耐久性や品質に問題が出ることです。
用意しなくてはならない道具や工程、かかる期間とメリット、デメリットをよく検討し、自分でDIYすべきか、プロに頼むか検討しましょう。