おしゃれな家にしたいなら塗り壁外壁!色・質感・デザインの選び方完全ガイド

「おしゃれな家にしたい」「個性を出したい」
このように外観デザインにこだわりたい方に人気なのが「塗り壁の外壁」です。
サイディングにはない上質な質感や、職人の手仕事による温かみが魅力で、色や質感の自由度が高く、ナチュラルからモダンまで幅広いデザインに対応できます。
この記事では、塗り壁外壁の魅力や選び方、施工時のポイントまで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 塗り壁外壁とは?
1-1 特徴
1-2 メリット
1-3 デメリット
2. 塗り壁材の主な種類
2-1 塗り壁材の種類別の特徴
3-1 塗り壁の仕上げパターン8選
4-1 シンプルモダンなホワイトカラー
4-2 洋瓦と相性がいいイエローカラー
4-3 塗り壁+木調サイディング
4-4 イエローとベージュのツートン塗り壁+タイルアクセント
5. まとめ
塗り壁外壁とは?
特徴

塗り壁外壁は、モルタルや漆喰、珪藻土などの自然素材でできた材料を使い、職人がコテで仕上げる外壁です。
最大の魅力は、色・質感・デザインの自由度が高いこと。
最近の住宅に多いサイディングのようなパターン制限がなく、世界にひとつだけのおしゃれな外観が実現します。
メリット
おしゃれで自由なデザインが可能
職人が手作業で塗るため、どのような家の形にも対応でき、色や質感、模様を自由に選べます。
家族の手形をいれるなど、唯一無二の外壁にすることができます。
高級感と温かみのある仕上がり
独特の立体感があり、意匠性に優れ、仕上げの種類も多様です。
自然素材の風合いから温かみのある味わい深いデザインにすることができ、家全体の雰囲気を上質に演出します。
また、サイディング壁のような継ぎ目(目地)がないため、外壁全体が一体となって美しい仕上がりとなります。
耐火性・耐久性がある
表面が熱くなりにくい特徴をもっていて、非常に耐火性に優れ、強い衝撃にも耐えることができます。
材料に珪藻土や漆喰を使えば、 調湿・防音効果も。
適切なメンテナンスを行うことで、長期間美しさを維持することが可能です。
デメリット
ひび割れ(クラック)が発生しやすく、汚れやすい
塗り壁はサイディングのように継ぎ目がないため、建物のわずかな動き(揺れ・温度変化・乾燥)によって表面にひび割れが起きることがあります。
また、塗り壁は表面がざらついているため、ホコリや排気ガスが付着しやすいという弱点があります。
特にホワイト系は、雨だれやカビ汚れが目立ちやすい傾向です。
施工技術によって仕上がりに差が出る
塗り壁は職人の手作業で仕上げるため、職人の技術や経験によって仕上がりの美しさが大きく変わります。
全体的な見栄えはもちろん、細かなデザインも職人のセンスに左右されます。
サイディングに比べて工期・費用がかかる
塗り壁は職人さんがその場で手作業で塗っていき、塗り重ねや乾燥時間が必要になるので、サイディング施工より工期が長くなる傾向があります。
そして、職人の手間がかかる分、費用も高くなってしまいます。
塗り壁材の主な種類

モルタル(セメント系)
昔から住宅の外壁に使われてきた伝統的な塗り壁材。
セメント・砂・水を混ぜて下地をつくり、その上に塗料や仕上げ材を塗ります。
漆喰(しっくい)
石灰を主成分とする自然素材の塗り壁。
白くてマットな質感が特徴で、昔ながらの日本家屋からモダン住宅まで幅広く使われます。
珪藻土(けいそうど)
植物性プランクトンの化石(珪藻)を原料とした塗り壁材。
吸湿・放湿性に優れ、室内でも人気ですが、外壁用に改良されたタイプもあります。
ジョリパット(樹脂系塗り壁材)
日本の外壁塗り壁で最もポピュラーなのがこの「ジョリパット」。
アクリル樹脂を主成分とする高耐久仕上げ材で、アイカ工業の製品が代表的です。
アートフレッシュ(改修用塗り壁塗料)
既存のモルタルやサイディングの上から塗れる改修向け仕上げ材。
塗り替え時に「塗り壁風」の質感を出したいときに使われます。
シリコン・アクリル樹脂系塗り壁
近年は、耐久性とデザイン性を両立させた合成樹脂系の塗り壁材も増えています。
塗り壁材の種類別の特徴
種類 | 特徴 | 向いているデザイン |
---|---|---|
モルタル | 強度が高く、どんなデザインにも対応できる コテやローラーで模様をつけやすく、仕上げの自由度が高い 下地が硬いため、ひび割れしやすい | 洋風 ナチュラル系 シンプルモダン |
漆喰 | 調湿・防カビ・抗菌効果が高い 自然素材で環境にやさしい 汚れやひび割れが出やすいが、部分補修で再生可能 | 和モダン ナチュラル 南欧風 |
珪藻土 | 湿度調整機能が高く、結露防止にも役立つ 優しい質感でナチュラルな印象 外壁用は耐水処理がされているものを使用する必要がある | 自然派 ナチュラルモダン カフェ風 |
ジョリパット | カラーパターンが100種類以上ある 防汚性・耐候性が高く、屋外に最適 弾性があり、ひび割れに強い | ナチュラル モダン 北欧風 |
アートフレッシュ | 塗り壁のようなマットな風合いを再現 汚れにくく、耐久性が高い 既存外壁の上から施工できるため、リフォーム向け | 塗り替えリフォーム ナチュラルモダン |
シリコン・アクリル樹脂系 | 弾性が高く、クラックに強い カラーバリエーションが豊富 汚れに強く、メンテナンス性に優れる | モダン シンプルスタイル 都市型住宅 |
おしゃれな塗り壁は質感で個性を演出

塗り壁の仕上げパターン8選
① フラット仕上げ(平滑仕上げ)
コテで表面を丁寧にならして、凹凸のない“つるりとした”質感に仕上げる方法です。
まるで塗りガラスのように光を均一に反射し、洗練されたモダンな印象になります。
② コテ波仕上げ(ウェーブ仕上げ)
コテを滑らせながら波打つように動かして、柔らかいリズム感のある模様を作る仕上げ。
光の当たり方で陰影が生まれ、見る時間帯で印象が変わります。
③ ハケ引き仕上げ
塗り材を塗り広げた後に刷毛(ハケ)で一定方向に筋を引いていく仕上げです。
直線的なテクスチャが加わることで、陰影のラインが美しく整います。
④ 櫛引(くしびき)仕上げ
専用の「櫛状のコテ」や「くし目具」で筋模様を付ける仕上げです。
細かいラインが整然と並び、モダンでデザイン性の高い印象になります。
⑤ おうぎ(扇)仕上げ
コテを円弧を描くように動かして、扇形の模様を重ねていく仕上げです。
職人の手の動きがそのままデザインになる、最も芸術性の高いパターンのひとつ。
⑥ スパニッシュ仕上げ
海外の伝統的な「スパニッシュスタッコ」を再現した仕上げ。
ランダムな凹凸をつけて、地中海風の明るく陽気な表情を演出します。
⑦ 乱流仕上げ(ランダムウェーブ)
コテを円を描くように動かして、渦巻きや風の流れのような模様を作る仕上げです。
流れるような動きと力強さがあり、個性的で印象的な外観になります。
⑧ スポンジローラー仕上げ
スポンジ状のローラーで軽く押さえながら仕上げる方法。
細かい粒状の凹凸が均一にできるため、マットで優しい質感になります。
パターン別の印象とおすすめ住宅スタイル
パターン | 印象 | おすすめ住宅スタイル |
---|---|---|
フラット | シンプル・都会的 | モダン・北欧 |
コテ波 | 柔らか・手仕事感 | 南欧・ナチュラル |
ハケ引き | 直線的・品のある | 和モダン・シンプル |
櫛引 | デザイン性・整然 | モダン・和風 |
おうぎ | 柔らか・芸術的 | 南欧・カントリー |
スパニッシュ | 陽気・明るい | 地中海・リゾート |
乱流 | 力強い・個性的 | デザイナーズ |
スポンジローラー | 優しい・マット | ナチュラルモダン |
おしゃれな塗り壁外壁の実例
シンプルモダンなホワイトカラー

シンプルなホワイトの塗り壁は、住宅外観を明るく爽やかに見せる定番のデザインです。
仕上げをフラットにすることで表面が滑らかになり、モダンで洗練された雰囲気になっています。
外壁が白色なので光を反射し、昼間は家全体が明るく見え、汚れや雨だれが目立ちにくく、メンテナンスも比較的簡単なのも嬉しいポイント。
窓枠や玄関ドアに黒のアクセントを加えて、単調にならず全体が引き締まった印象になりました。
シンプルなホワイト塗り壁は、モダン住宅や北欧風の住宅など、飽きのこないスタイルを目指す方に特におすすめです。
洋瓦と相性がいいイエローカラー

この住宅では、外壁を明るい黄色の塗り壁で仕上げることで、太陽の光を受けて温かく爽やかな印象を演出しています。
窓枠や軒は白で統一することで、黄色の外壁とのコントラストが際立ち、全体がすっきりと洗練された印象になりました。
屋根には洋瓦を採用しており、外壁の黄色と自然に調和しながらもアクセントとなっています。
瓦の温かみのある色合いが住宅全体に立体感とリズムを生み、南欧風や地中海風の明るく親しみやすい外観に仕上がっています。
全体として、色の組み合わせによる明るさ・清潔感・温かみがバランスよく表現され、シンプルながら個性のあるおしゃれな住宅外観となっています。
塗り壁+木調サイディング

こちらは、外壁のベースを清潔感のある白い塗り壁で仕上げ、明るく爽やかな印象を演出しています。
白を基調とすることで、住宅全体がシンプルで洗練された雰囲気になり、光の当たり方によって陰影が美しく映えます。
さらに、外壁の一部や玄関周りに木調サイディングをアクセントとして取り入れることで、温かみと立体感をプラス。
自然な木目の色合いが白い塗り壁と調和し、単調にならず、柔らかく親しみやすい印象を与えています。
この組み合わせにより、モダンでシンプルながらも、ナチュラルな素材感が感じられるおしゃれな外観が実現しています。
イエローとベージュのツートン塗り壁+タイルアクセント

この住宅では、外壁を黄色とベージュのツートンカラーで仕上げることで、明るく温かみのある印象を演出しています。
外壁をやや明るめの黄色、ベランダの張り出し箇所を淡いベージュにすることで、住宅全体に立体感と奥行きを出しています。
さらに玄関周りにはタイルをアクセントとして取り入れ、外壁の柔らかい色合いに対して重厚感とデザイン性をプラス。
タイルの質感と色味が玄関の存在感を際立たせ、訪れる人の目を引く印象的なエントランスに仕上がっています。
全体として、明るさと落ち着きを兼ね備えたナチュラルで親しみやすい外観になっており、ツートンカラーとタイルアクセントの組み合わせによって、シンプルながらも個性のあるデザインを実現しました。
まとめ

塗り壁外壁は、色や質感の自由度が高く、おしゃれで個性的な家づくりに最適です。
おしゃれな外観をつくるには、色と質感を組み合わせて立体感を出したり、一部にアクセントカラーや模様を取り入れたり、屋根や窓枠など周囲の環境と調和させることがポイントです。
こうした工夫によって、個性的で上質な印象の外観を演出できます。
また、塗り壁材は「見た目」だけでなく、メンテナンス性や費用、耐久性にも違いがあります。
・デザイン重視→漆喰やジョリパット
・メンテナンス性重視→樹脂系塗り壁材やジョリパット
・自然素材志向→漆喰や珪藻土
など、ライフスタイルや住宅の雰囲気に合わせて最適な塗り壁材を選ぶことが重要です。
さらに、施工業者選びも仕上がりや耐久性に大きく影響します。
職人の技術や施工方法によって見た目や長持ち度に差が出るため、施工実績やサンプルを確認し、信頼できる業者に依頼することが、長く美しい外観を維持するためのポイントです。
塗り壁の色や質感、施工方法を工夫することで、個性的で魅力的な家の外観を実現できるでしょう。
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