浜松市でおすすめの外壁工事の選び方

外壁工事というと「塗装工事」をイメージされる方が多いですが、実際には塗装以外にも様々な工法があります。
特に浜松市は、日照時間が長く紫外線の影響を強く受けるほか、海沿いの地域では潮風による塩害、冬季には遠州のからっ風といった外壁に厳しい条件が重なる土地柄です。
そのため、単純に「塗装工事で安く済ませる」だけでなく、建物の立地や劣化状況に合わせて最適な工事方法を選ぶことが大切です。
浜松市での外壁工事の種類と費用目安
外壁工事は、外壁塗装を含む以下の4種類の工事に大きく分類されます。
・外壁塗装工事
・外壁重ね張り(外壁カバー工法 )工事
・外壁張り替え工事
・外壁補修工事
外壁塗装工事

外壁の表面を保護し、美観を維持する最も一般的な工事です。
内容
高圧洗浄・下地処理・下塗り・中塗り・上塗り
費用目安
30坪2階建て住宅で 約75〜120万円
特徴
初期費用は比較的安いが、耐用年数は塗料によって異なる(シリコン8〜12年、フッ素15年前後、無機20年前後)。
浜松市での注意点
紫外線が強いため、耐候性の高い塗料を選ぶ方が結果的にコスパが良い。
外壁重ね張り(外壁カバー工法 )工事
既存の外壁の上から新しい外壁材を貼る工事です。
塗装より初期費用は高くなりますが、耐久性も高いためメンテナンス回数を減らすことができます。
内容
既存外壁の上に防水シート+新しい外壁材を施工
費用目安
30坪2階建て住宅で 約150〜250万円
特徴
断熱性・遮音性も向上し、外観を一新できる。塩害地域ではガルバリウム鋼板など防錆性の高い素材が人気。
浜松市での注意点
海沿いや潮風の強いエリアでは特に有効。塗装を繰り返すより長期的なコスト削減につながる場合もあり。
外壁張り替え工事

既存の外壁を撤去して、新しい外壁材を張り直す工事です。
大規模なリフォームとなるため費用は高めですが、建物自体を強くできるメリットがあります。
内容
古い外壁材の撤去 → 下地補修 → 新しい外壁材の施工
費用目安
30坪2階建て住宅で 約200〜300万円以上
特徴
外壁内部の劣化(防水シートや下地の腐食)まで直せる。
浜松市での注意点
台風や強風で劣化が進んだ場合や、外壁内部に雨水が浸入している場合に有効。
外壁補修工事

外壁補修工事は、建物の外壁の劣化や損傷を修復して、美観・耐久性・防水性を保つために行われる工事です。
内容
クラック(ひび割れ)補修:シーリング材や補修塗料で充填、または、Vカットして樹脂やモルタルで補修
シーリング工事:古いシーリングを撤去し、新しいものを充填(打ち替え)または上から重ねる(増し打ち)
費用目安
軽度のクラック補修:数千円~数万円
構造的なクラック補修:数万円~十数万円
目地のシーリング打ち替え:30坪住宅で 約15〜30万円(シーリング単体工事の場合)
特徴
外壁からの雨水侵入を防ぐ大切な工程。塗装やカバー工法とセットで行うのが一般的。
浜松市の建物の状況に合わせた最適な工事方法の選び方
紫外線対策

浜松市は日照時間が全国トップクラスで、外壁が強い紫外線を長時間浴び続けます。そのため色あせやチョーキングが起こりやすく、一般的な塗料では劣化が早く進むこともあります。
外壁の美観を守るだけでなく、建物自体の耐久性を維持するためにも、紫外線対策は欠かせません。
外壁工事の際にできる代表的な紫外線対策には次のようなものが挙げられます。
高耐候性塗料の選択
最も手軽で効果的な紫外線対策は、紫外線に強い塗料を選ぶことです。
フッ素塗料:15〜20年の耐用年数。紫外線に強く、光沢保持性も高い。
無機塗料:20年以上持つこともあり、紫外線や熱に非常に強い。
ラジカル制御型塗料:コストを抑えつつ紫外線による塗膜劣化を防ぐ機能がある。
浜松市のように紫外線量が多い地域では、シリコン塗料よりも上位のグレードを選ぶと長期的にコスパが良くなります。
外壁カバー工法で素材ごと守る
既存の外壁の上から新しい外壁材を張るカバー工法は、塗装以上に紫外線から外壁を守る効果があります。
特に、ガルバリウム鋼板などの金属サイディングは、紫外線や熱に強く、色あせしにくいため、おすすめの外壁材です。
また、塗装と違い、外壁材自体が紫外線に強いので、メンテナンスサイクルを長くできます。
明るめの色を選ぶ
濃い色は紫外線を吸収しやすく、色あせが目立ちやすい傾向があります。
ホワイトやベージュ、淡いグレーなどの明るい色を選ぶことで、紫外線の影響を受けにくくなります。
付帯部の対策
外壁だけでなく、雨樋・破風板・シーリング部分も紫外線の影響を大きく受けます。
シーリング材は高耐候性のものを選ぶと20年以上の耐久性を確保することが可能です。
雨樋や破風板も耐候性の高い塗料を使うことで、外観全体の劣化を抑えられます。
潮風による塩害対策

浜松市は太平洋に面しており、海沿いの地域では潮風に含まれる塩分が建物に付着することで、外壁や金属部材の劣化が早まる「塩害」のリスクがあります。
外壁の色あせや塗膜の剥がれだけでなく、鉄部やビスのサビ、アルミやステンレスの腐食にもつながるため、対策が欠かせません。
塩害対策として、防錆性を意識した工事を行いましょう
高耐久塗料を使った外壁塗装
塩害地域では、防汚性・耐久性の高い塗料を選ぶことが基本です。
フッ素塗料や無機塗料は、紫外線だけでなく塩害にも強く、耐候性に優れています。
低汚染型塗料を選べば、外壁に付着した塩分が雨で流れ落ちやすく、メンテナンスの負担を減らせます。
金属サイディング・カバー工法の活用
外壁を塗装だけでなく、金属サイディングで覆うカバー工法も有効です。
特に、ガルバリウム鋼板は塩害に強い素材です。
施工の際は、表面コーティングが強化された「耐塩害仕様」の製品を選ぶと安心です。
サビ対策の徹底
塩害で最も影響を受けやすいのが鉄部やビスなどの金属部品です。
外壁工事の際には、鉄部にさび止め塗料を必ず施しましょう。
ビスや金具はステンレス製やメッキ加工品に交換することで長持ちします。
定期的な洗浄
外壁工事で塩害対策をしても、塩分が付着したままでは劣化が進行します。
特に海沿いの住宅は、年に数回、水で外壁や金属部を洗い流すことが大切です。
高圧洗浄機を使わず、やさしくホースの水で流す程度でも十分効果があります。
換気口やサッシまわりの工夫
潮風は外壁だけでなく、サッシや換気口から屋内に塩分が侵入することもあります。
換気口には防塩フィルターを設置すると安心です。
サッシのゴムパッキンは紫外線・塩害で劣化しやすいため、外壁工事とあわせて耐候性の高い素材に交換すると効果的です。
強風対策

浜松市は「遠州のからっ風」と呼ばれる強い季節風や、台風による暴風の影響を受けやすい地域です。特に沿岸部や高台の住宅では、外壁や屋根が風の被害を受けるケースも少なくありません。
外壁工事を行う際には、こうした強風リスクに備えた施工や素材選びが大切です。
外壁材の固定を強化する
強風時には、外壁材の浮きや剥がれが起きやすくなります。
サイディングの場合、釘やビスの固定間隔を適正に保ち、補強金具を使用して施工することが重要です。
外壁塗装だけでなく、既存の外壁材の浮きやひび割れを事前に補修してから塗装することで、強風による被害を防げます。
シーリングの耐久性を高める
強風とともに吹き込む雨水は、外壁の継ぎ目やサッシまわりから浸入するリスクがあります。
外壁工事では変成シリコン・高耐候性ウレタンといった高耐久シーリング材を使用するよいでしょう。
「打ち替え工法」で劣化したシーリングを撤去してから充填すれば、より確実に防水性を確保できます。
屋根・外壁の同時改修で総合対策
強風被害は外壁だけでなく屋根でも発生します。
外壁塗装と合わせて屋根塗装や棟板金の補強を同時に行えば、強風対策が一体的にでき、足場代の節約にもつながります。
軒天や破風板も点検し、風でめくれやすい部分を補修しておくと安心です。
飛来物による被害を想定する
強風時には砂や小石、樹木の枝などが外壁に当たることもあります。
窯業系サイディング・金属サイディングのような耐衝撃性の高い外壁材を選ぶと、外壁の損傷を軽減できます。
塗装仕上げの際に、低汚染性塗料や高耐久塗料を選べば、表面が傷ついても劣化を遅らせることが可能です。
湿気・結露対策

浜松市は比較的温暖な気候ですが、沿岸部では湿度が高く、冬場には室内外の温度差による結露が発生しやすい地域です。
湿気や結露を放置すると、外壁や下地にカビ・腐食が発生し、耐久性を大きく低下させたり、室内側では窓周りや壁紙にカビが発生することで、健康にも悪影響を及ぼしたりします。
こうした被害を防ぐには、外壁工事の際に通気性・断熱性・防水性を総合的に考える必要があります。
通気工法の採用
サイディング外壁の場合、外壁材と防水シートの間に通気層を設ける「通気工法」を採用することで、内部にたまった湿気を外に逃がせます。
結露防止に効果的で、現在の標準的な工法となっています。
高透湿・高防水シートの使用
外壁の下地には、透湿防水シートを使用することが大切です。
外からの雨水は遮断しつつ、内側の湿気は外に逃がす。
湿気がこもらず、外壁内部の結露を防げます。
高断熱塗料の利用
外壁塗装をする際に、遮熱・断熱機能のある塗料を使用すると、室内外の温度差を緩和でき、結露を軽減できます。
特に冬場の冷え込みや夏場の熱気を抑える効果もあり、省エネ対策としても有効です。
シーリングの適切施工
サッシ周りや外壁の目地は、湿気や水分の侵入口になりやすい部分です。
打ち替え工法で劣化シーリングを撤去・充填。
防水性を確保しつつ、隙間からの湿気の侵入を防ぎます。
断熱材の見直し
外壁リフォームの際に断熱材を追加・交換すると、温度差による結露の発生を抑制できます。
特に古い住宅では断熱性能が低いため、改修のタイミングで見直すのが効果的です。
ランニングコストを考えた選び方
短期的に安く済ませるなら塗装工事が有効ですが、紫外線や塩害で劣化が早い立地では、10年ごとに塗装を繰り返すよりも、金属サイディングなどを使った外壁カバー工法を一度行った方が、結果的に長期的なコスト削減につながる場合があります。
まとめ

外壁工事は、塗装だけでなくカバー工法や張り替えなど選択肢があります。
建物の立地条件や劣化の状態に合わせて、最適な方法や材料を選びましょう。
「とりあえず美観を整えたい」→ 外壁塗装
「紫外線や塩害に強くしたい」→ 高耐久塗料や金属サイディングのカバー工法
「劣化がひどい、内部まで直したい」→ 外壁張り替え
また、浜松市の外壁工事では、地域特性を踏まえた対策がとても重要です。
紫外線対策
高耐候性塗料の選択、外壁カバー工法、明るめの色を選ぶ
潮風対策
高耐候性塗料の選択、金属サイディング・カバー工法、サビ対策、定期的な洗浄
強風対策
外壁材の固定を強化、シーリングの耐久性を高める、屋根・外壁の同時改修
湿気対策
通気工法の採用、高透湿・高防水シートの使用、高断熱塗料の利用、断熱材の見直し
このように外壁塗装だけでなく、外壁カバー工法や張り替えといった選択肢を含めて検討することで、住まいをより長持ちさせることができます。
短期的な費用だけでなく、耐用年数やメンテナンスの回数を含めて検討することが、長期的にコストを抑えるポイントです。
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