無機塗料は、ガラスや石などの無機物を主原料とする塗料で、耐用年数が長いのが特徴です。

無機物は紫外線を浴びても劣化しない性質があるので、紫外線によるダメージが抑えられ、耐用年数が20年～25年にも及びます。日焼けや色あせが起こりにくく、顔料が紫外線で劣化して起こるチョーキング現象も起きにくいのがメリットです。有機物を栄養素にする藻やカビも発生しにくいので、美しい外観を長くキープできるのが大きなメリットです。

セラミック素材など、陶器のように表面を滑らかにコーティングするので、汚れが付きにくく、汚れが付いても雨と一緒に流れていく、セルフクリーニング機能も期待できます。ただし、耐久性に優れ、長く美観を保てるため、価格は高くなります。塗り替えの頻度を抑えられるので、中長期的に見れば低コストです。

フッ素塗料とは、合成樹脂に蛍石という鉱物から取り出したフッ素を配合した塗料のことです。

フッ素塗料は15年～20年と耐用年数が長く、耐久性に優れた塗料として注目されています。フッ素塗料は親水性が高く、水をコロコロと弾かない性質を有しています。そのため、外壁塗装や屋根塗装の表面にホコリなどが付着しても、雨と馴染み、洗い流してくれるのがメリットです。メンテナンスをしなくても、雨が降れば汚れが落ちやすくなるため、長期間、美観を維持できます。

フッ素塗料は耐候性にも優れており、紫外線の熱によるダメージも防いでくれます。カビや藻も繁殖しにくく、汚れにくいのもメリットです。塗料が固く、弾力性が低い分ひび割れもしにくいです。

一方、高耐久で高品質な塗料なのでほかの塗料より価格は高くなります。ただし、塗り替えの頻度が減らせるので、塗装の施工費用が抑えられ、中長期的に見ると低コストです。

外壁塗装や屋根塗装は、風雨や紫外線などによる外壁や屋根のダメージを抑え、雨の浸入も防いでくれます。

大切なマイホームも築年数の経過などに伴い、外壁塗装や屋根塗装の劣化が進んでいきます。

ひび割れなどが起きて雨が入り込むと、建物が弱り、資産価値も低下するので注意しなくてはなりません。