浜松市の3区(中央区・浜名区・天竜区)別に見る外壁・屋根塗装のポイント

浜松市は2024年に区割りが再編され、現在は「中央区」「浜名区」「天竜区」の3区体制となりました。
それぞれの地域は気候や地形の特徴が異なり、住宅の外壁や屋根が受けるダメージの種類も変わってきます。
長持ちする塗装を行うためには、エリアごとの特性に合った塗料や工法を選ぶことが大切です。
それぞれの区別に外壁・屋根塗装のポイントを見ていきましょう。
目次
1-1 劣化リスク
1-2 おすすめの塗料・工法
1-3 メンテナンスの目安
2-1 劣化リスク
2-2 おすすめの塗料・工法
2-3 メンテナンスの目安
3-1 劣化リスク
3-2 おすすめの塗料・工法
3-3 メンテナンスの目安
5-1 外壁チェック項目
5-2 屋根チェック項目
5-3 判定の目安
6. まとめ
浜松市中央区|紫外線・塩害・暑さ対策がポイント

市の中心部に位置し、商業・行政の拠点でもある中央区は、利便性の高い都市型エリアです。
沿岸部から内陸まで広がるため、地域ごとに住環境が異なります。
沿岸部(舞阪・篠原エリアなど)
太平洋に近く、潮風による塩害が深刻。金属部材が錆びやすく、外壁や屋根も劣化しやすい環境。
内陸部
海風の影響は弱いものの、夏場は気温が高く、強い日差しと都市部のヒートアイランド現象で建物の温度上昇が問題。
劣化リスク
塩害(沿岸部) | ・鉄部やビスがサビる ・外壁や屋根の劣化スピードが速い |
---|---|
紫外線による劣化(全域) | ・色あせ、チョーキング、塗膜のひび割れ |
暑さ(内陸部) | ・室内温度上昇による快適性の低下 ・冷房代の増加 |
おすすめの塗料・工法
耐塩害性塗料(沿岸部)
金属部分には防錆下地+耐塩害仕様の塗料を使用。
外壁も塩害に強いシリコン系・フッ素系・無機系を選ぶと安心です。
遮熱塗料(内陸部)
屋根や外壁に遮熱塗料を使用すれば、室内温度を下げて冷房費を削減できます。
特に屋根は直射日光を受けやすいため効果大。
高耐候性塗料(全域)
紫外線に強いフッ素系や無機系塗料を選ぶと、色あせやチョーキングを防ぎ、美観を長期間維持できます。
付帯部の防錆処理
雨戸・手すり・鉄骨バルコニーなど、塩害で錆びやすい部分はケレン(錆落とし)+防錆下塗りでしっかり対策。
メンテナンスの目安
塗り替え周期
約10年ごとが目安(沿岸部は劣化が早いため、7〜9年での点検・塗り替えがおすすめ)
定期点検
2〜3年に一度、外壁や屋根をチェックし、チョーキングや錆の有無を確認すると安心です。
浜松市浜名区|塩害・湿気・カビ対策が重要

浜名湖に面した自然豊かな浜名区は、マリンスポーツや観光でも知られるエリアです。
浜名湖に面したエリア
湖西市と接し、浜名湖や遠州灘に隣接する自然豊かな地域は、マリンスポーツや観光地として人気がある一方、湖や海からの潮風が住まいに影響を与える。
湿気が多い地域
湖畔や水辺に近い住宅は、湿気のこもりやすさからカビ・藻の発生が懸念。
強い日差し
太平洋側特有の強烈な日射しがあり、紫外線による塗膜劣化も進みやすいのが特徴。
劣化リスク
塩害 | ・鉄部(雨戸、手すり、外階段、金属屋根など)が錆びやすい ・外壁表面も塩分で劣化が早まる |
---|---|
湿気によるカビ・藻の発生 | ・北面や日当たりの悪い場所に苔や黒カビが広がる ・見た目が悪くなるだけでなく、外壁の劣化も進行 |
紫外線による劣化 | ・色あせやチョーキング現象(白い粉)が起こりやすい |
おすすめの塗料・工法
耐塩害性塗料
塩分に強いシリコン系・フッ素系・無機系の高耐久塗料を選ぶと、外壁・屋根の寿命が延びます。金属部には防錆下地+トップコートで徹底的に塩害対策を。
防カビ・防藻塗料
湿気の多い地域では、防カビ・防藻成分を含んだ塗料を選ぶと、美観を長く維持できます。
北側の壁や屋根に特に効果的。
遮熱・断熱塗料
夏場は日差しが強いため、遮熱塗料で室内温度を抑制。
断熱性も加われば、冬の冷え込みにも対応でき、省エネ効果が期待できます。
高耐久塗料(フッ素・無機系)
塩害・紫外線・湿気といった複数の劣化要因にさらされるため、耐久性の高い塗料を選ぶとメンテナンス回数を減らせます。
メンテナンスの目安
塗り替え周期
約8〜10年ごと(沿岸部や湖畔の近くは劣化が早いため、7〜9年で点検・再塗装がおすすめ)
点検のポイント
・鉄部のサビが出ていないか
・北面や日陰部分のカビ・苔の発生
・外壁の色あせや白い粉(チョーキング)
浜松市天竜区|寒暖差・湿気・防水・断熱対策が必要

山間部を中心とする天竜区は、浜松市で最も広大なエリア。自然環境に恵まれていますが、住宅にとっては過酷な条件も多くあります。
寒暖差が大きい
夏は猛暑日があり、冬は冷え込みが強く、朝晩の寒暖差も大きいため、外壁や屋根にひび割れ(クラック)が発生しやすい環境。
湿気が多い
山間部のため湿度が高く、北側や日陰ではカビ・苔が繁殖しやすい傾向がある。
豪雨や台風の影響
大雨が降ると土砂崩れや浸水リスクもあり、建物の防水性が重要。
劣化リスク
ひび割れ(クラック) | ・外壁材(モルタル・サイディングなど)が寒暖差による膨張・収縮で割れやすい。 |
---|---|
湿気による劣化 | ・苔やカビ、藻が外壁・屋根に付着しやすい ・防水性が落ちると雨漏りリスクも増加 |
紫外線・温度差による塗膜劣化 | ・色あせやチョーキングが進みやすい |
豪雨・台風の影響 | ・屋根や外壁の防水性が不足すると雨漏りや内部腐食につながる |
おすすめの塗料・工法
弾性塗料
柔軟性があり、ひび割れに追従するためクラック防止に効果的。モルタル外壁との相性が良い。
防カビ・防藻性塗料
湿気が多い天竜区では必須。外壁の美観維持だけでなく、建物の耐久性も守れる。
遮熱・断熱塗料
夏の猛暑対策+冬の冷え込み対策として有効。室内の快適性を高め、省エネ効果にもつながる。
高耐久塗料(フッ素・無機系)
山間部の厳しい気候に耐えるため、耐候性・耐久性に優れた塗料を選ぶのがおすすめ。
防水工法の強化
・屋根の防水シートやシーリングの補修
・外壁の防水下塗り+トップコート仕上げ
メンテナンスの目安
塗り替え周期
7〜10年ごとが目安(寒暖差や湿気で劣化が早まる場合があるため、7年程度での点検が安心)
点検のポイント
・外壁にひび割れが出ていないか
・屋根や北側に苔・カビが広がっていないか
・雨樋やシーリングに劣化がないか
・室内に雨染みが出ていないか
浜松市3区別|外壁・屋根塗装のポイント早見表

中央区 | 浜名区 | 天竜区 |
気候・環境の特徴 | ||
---|---|---|
市の中心部 沿岸~内陸まで幅広い | 浜名湖に面し、湿気が多い | 山間部 寒暖差が大きく湿気も多い |
劣化リスク | ||
潮風による塩害 紫外線 夏の暑さ | 塩害 湿気・カビ・藻の発生 紫外線 | ひび割れ 湿気によるカビ・苔 豪雨・台風 |
おすすめ塗料・工法 | ||
・耐塩害性塗料 ・遮熱塗料 ・高耐候性塗料 | ・耐塩害塗料 ・防カビ・防藻塗料 ・遮熱・断熱塗料 ・高耐候性塗料 | ・弾性塗料 ・防カビ・防藻塗料 ・遮熱・断熱塗料 ・高耐久塗料 |
ポイント | ||
塩害・紫外線・暑さ対策を重視 | 塩害+湿気対策で美観維持 | 防水・防湿・断熱を兼ねた高耐久塗装が有効 |
塗り替え周期(目安) | ||
約10年ごと | 約8〜10年ごと | 約7〜10年ごと |
塗り替え時期を見極めるチェックリスト

外壁や屋根は、見た目だけでなく性能の低下も劣化サインとなります。
ご自宅の外壁・屋根をセルフチェックしてみましょう!
以下の項目に✔をつけてみましょう。
3つ以上当てはまる場合は、塗り替えの検討をおすすめします。
外壁チェック項目
☐ 壁を触ると白い粉(チョーキング)が手につく
☐ 小さなひび割れ(クラック)が目立ってきた
☐ 塗膜が膨れたり剥がれたりしている
☐ 色あせや変色が気になる
☐ カビ・苔・藻が広がっている
屋根チェック項目
☐ 屋根の色があせている
☐ 塗膜が剥がれて素地が見えている
☐ 金属部分にサビが出ている
☐ 苔や藻が広範囲に発生している
☐ 瓦やスレートにひび・欠けがある
☐ 雨漏りや天井のシミがある
判定の目安
✔が 0〜2個
現状は大きな問題はありません。定期点検を続けましょう。
✔が 3〜4個
劣化が進行中です。早めの専門点検をおすすめします。
✔が 5個以上
塗り替えのタイミングです。放置すると修繕費が高くなる恐れがありますので、できるだけ早く点検してください。
まとめ

浜松市の3区は、それぞれに異なる気候や立地条件があります。
中央区:紫外線・塩害・暑さ対策
浜名区:塩害・湿気・カビ対策
天竜区:寒暖差・湿気・防水・断熱対策
住まいのある地域に合った塗料と施工を選ぶことで、外壁や屋根の耐久性を高め、美しい住まいを長く保つことができます。
また、塗装周期の目安も少しずつ変わりますが、実際の塗り替えタイミングは「外壁や屋根の劣化症状」が最も確実な判断基準です。
定期的にチェックリストを確認し、少しでも異常が見られたら専門業者に点検を依頼するのがおすすめです。
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